Web Syllabus(講義概要)
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環境アセスメント
英文名 Environmental Assessment
科目概要 グリーン環境創成科学科3年前期、3群科目、選択、講義、2単位(30時間)
担当者 (◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎柿野 亘※
講義室

授業の目的

近年,エネルギー問題の対策として,自然エネルギーによる発電事業申請の件数が増加している。一方で,太陽光パネル事業や風力発電事業を中心に申請対象地がわが国の重要な生態系が存立する場であったり,国立公園に影響を及ぼしかねない場であったりしている。これらの事業が乱立することによって,自然資源が地域・地方から搾取される指摘もある。これらの事業申請にあたり,環境影響評価法(以下,アセス法)に基づいて環境アセスメント(以下,国版は,法アセス,条例に基づく地方公共団体版は条例アセス)が行われている。本科目では,わが国の環境アセスメントの仕組みや実施プロセスを理解するとともにわが国の環境アセスメントの問題・課題について考えることを目的とする。

教育内容

わが国の環境アセスメントの社会における機能性と具体的な仕組みについて説明する。また,今後よりよい環境アセスメントに改善するための課題を整理する。また,HEP(Habitat Evaluation Procedure;ハビタット評価手続き)やSVAP(Stream Visual Assessment Protocol;河川目視評価手順)といった環境アセスメントに活用できる調査手法についても説明する。

教育方法

毎回,担当教員が作成した講義資料を配布する。

卒業・学位授与の方針と当該科目の関連

◎DP1:グリーン環境創成科学の理解、豊かな教養と高い倫理観
◎DP2:生物多様性の重要性を理解し、その維持や回復に貢献できる能力
〇DP3:食料生産が生態系に与える影響を理解し、生産力の向上と持続性の両立に貢献できる能力
〇DP4:地球環境における物質循環を理解し、環境修復に貢献できる能力
◎DP5:植物や微生物の生物機能の開発に関する技術を理解し、カーボンニュートラルおよび環境負荷低減の技術開発に貢献できる能力

授業内容(シラバス)

項目 内容 担当者
1 エネルギー問題について,その対策の功罪 化石燃料に依存しない,自給できる,安価で安定して供給できる,などといったわが国喫緊の課題として取り扱われるエネルギー問題は,人間生活および国の産業興亡に係る問題のひとつである。ここでは,このようなエネルギー問題に係る背景としてエネルギーの種類およびそれぞれのメリット・デメリットについて概説する。そして,自然エネルギーに着目して,わが国の現状について説明する。 柿野 亘
2 環境アセスメントとは何か? 環境アセスメントの社会における機能性と体系,関係者体制について説明する。 柿野 亘
3 環境アセスメントのための定性調査と定量調査 環境アセスメントに活用される調査方法について説明するとともに,その調査方法に基づいたデータの信頼性や限界性について学習する。 柿野 亘
4 環境アセスメントの定量調査方法の具体例 その1 HEP① HEPを用いた定量調査方法について理解する。評価種の選定からHSI(ハビタット適正値)の算出方法を学習する。 柿野 亘
5 環境アセスメントの定量調査方法の具体例 その1 HEP② HEPを用いた定量調査方法について理解する。HU(ハビタットユニット)からCHU(累積ハビタットユニット)の算出方法を学習する。 柿野 亘
6 環境アセスメントの定量調査方法の具体例 その2 SVAP① SVAPを用いた定量調査方法について理解する。SVAPが検討された背景および河川リーチ概念について説明する。 柿野 亘
7 環境アセスメントの定量調査方法の具体例 その2 SVAP② SVAPを用いた定量調査方法について理解する。SVAPで扱う調査項目について理解する。 柿野 亘
8 環境アセスメントで扱われる生活環境項目と生態環境項目 人間の生活に直接関係する環境項目について説明する。また生態系に関わる動植物の環境項目について説明する。 柿野 亘
9 種々の開発事業に対する環境アセスメントの実際 具体的な開発事業ごとの環境アセスメントのアプローチについて説明する。 柿野 亘
10 条例アセスにおける実際 風力発電所,太陽光発電所に着目した条例アセスのプロセスについて説明する。 柿野 亘
11 鳥類(猛禽類),コウモリ類の分布への対応 猛禽類,コウモリ類の分布(行動圏)のデータに基づく事業者の理解について説明する。 柿野 亘
12 土地利用ごとの規制の違い 土地利用ごとの規制の違いについて説明する。 柿野 亘
13 規制案を反映した条例アセスの事例 国内で初めて規制案を盛り込んだ青森県の条例アセスについて説明する 柿野 亘
14 総括 全体の回を踏まえて総括,補足を行う。 柿野 亘
15 試験 講義を通しての理解度を評価する。 柿野 亘
No. 1
項目
エネルギー問題について,その対策の功罪
内容
化石燃料に依存しない,自給できる,安価で安定して供給できる,などといったわが国喫緊の課題として取り扱われるエネルギー問題は,人間生活および国の産業興亡に係る問題のひとつである。ここでは,このようなエネルギー問題に係る背景としてエネルギーの種類およびそれぞれのメリット・デメリットについて概説する。そして,自然エネルギーに着目して,わが国の現状について説明する。
担当者
柿野 亘
No. 2
項目
環境アセスメントとは何か?
内容
環境アセスメントの社会における機能性と体系,関係者体制について説明する。
担当者
柿野 亘
No. 3
項目
環境アセスメントのための定性調査と定量調査
内容
環境アセスメントに活用される調査方法について説明するとともに,その調査方法に基づいたデータの信頼性や限界性について学習する。
担当者
柿野 亘
No. 4
項目
環境アセスメントの定量調査方法の具体例 その1 HEP①
内容
HEPを用いた定量調査方法について理解する。評価種の選定からHSI(ハビタット適正値)の算出方法を学習する。
担当者
柿野 亘
No. 5
項目
環境アセスメントの定量調査方法の具体例 その1 HEP②
内容
HEPを用いた定量調査方法について理解する。HU(ハビタットユニット)からCHU(累積ハビタットユニット)の算出方法を学習する。
担当者
柿野 亘
No. 6
項目
環境アセスメントの定量調査方法の具体例 その2 SVAP①
内容
SVAPを用いた定量調査方法について理解する。SVAPが検討された背景および河川リーチ概念について説明する。
担当者
柿野 亘
No. 7
項目
環境アセスメントの定量調査方法の具体例 その2 SVAP②
内容
SVAPを用いた定量調査方法について理解する。SVAPで扱う調査項目について理解する。
担当者
柿野 亘
No. 8
項目
環境アセスメントで扱われる生活環境項目と生態環境項目
内容
人間の生活に直接関係する環境項目について説明する。また生態系に関わる動植物の環境項目について説明する。
担当者
柿野 亘
No. 9
項目
種々の開発事業に対する環境アセスメントの実際
内容
具体的な開発事業ごとの環境アセスメントのアプローチについて説明する。
担当者
柿野 亘
No. 10
項目
条例アセスにおける実際
内容
風力発電所,太陽光発電所に着目した条例アセスのプロセスについて説明する。
担当者
柿野 亘
No. 11
項目
鳥類(猛禽類),コウモリ類の分布への対応
内容
猛禽類,コウモリ類の分布(行動圏)のデータに基づく事業者の理解について説明する。
担当者
柿野 亘
No. 12
項目
土地利用ごとの規制の違い
内容
土地利用ごとの規制の違いについて説明する。
担当者
柿野 亘
No. 13
項目
規制案を反映した条例アセスの事例
内容
国内で初めて規制案を盛り込んだ青森県の条例アセスについて説明する
担当者
柿野 亘
No. 14
項目
総括
内容
全体の回を踏まえて総括,補足を行う。
担当者
柿野 亘
No. 15
項目
試験
内容
講義を通しての理解度を評価する。
担当者
柿野 亘

到達目標

1.環境アセスメントとは何か,またその実行プロセスについて説明できる。
2.環境アセスメントの問題・課題について説明できる。
3.規制案を反映した新条例アセスの事例の特徴について説明できる。

評価方法

期末試験(100点)で評価する。ただし,欠席については「北里大学獣医学部試験細則」の第5条第2項に準じて対応し,「原則として実授業時間数の3分の2以上出席していること」とする。

準備学習(予習・復習等)

予習:予め環境アセスメントとは何かを調べておく。
復習:回ごとの資料に基づいて復習するとともに,関連した内容をクラスメイトで議論することを推奨する。

その他注意事等

実務経験の授業への活用方法:条例アセスの委員経験(水生生物)を本科目に活用する。

教材

種別 書名 著者・編者 発行所
教科書 (なし)
参考書 (なし)
教科書
書名
著者・編者
発行所
参考書
書名
著者・編者
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