
| 英文名 | Regional Resources Management | |
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| 科目概要 | 生物環境科学科3年前期 [月曜日3・4時限(週2コマ)]、3群科目、必修、講義、2単位(30時間) |
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| 担当者 | (◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎原口 暢朗※ | |
| 講義室 | V201講義室 | |
| 備考 | 科目ナンバリング:VE301-RS32 隔週で開講 |
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「地域資源」、広い意味での「資源」は、利用目的によって多様である。気象と土壌は、農業における作物生産の観点から「資源」と見なすことができる。本講義は、主に講義者の実務経験に基づき、「農業と自然資源(気象や土壌)との関係」及び「農業の近代化と農業土木(土地改良事業)」、「講義者の実務経験(農業地域の災害対応など)」についてお話しする。
皆様が受講する科目の中には「手段」に分類されるもの、例えば基礎学、応用学、コンピューティングなどがある。本講義の主目的は、「手段」の習得ではなく、講義を通じて、聴講者の皆様が将来の就職先で、考える習慣のきっかけを提供することにある。非農家である講義者が農業に関係する業務に関わったのと同様に、皆様も様々な分野に就職され、これまでの人生では全く関わらなかった多くの事柄に遭遇し、解決を求められると推察される。高校までは、参考書を見て与えられた問題を解けば良かったが、就職してからは明確な答えの無い課題に対応することが多いと思われる。課題に関わる情報に基づいて解決策を見出そうとする際、自力で考える習慣がどうしても必要になる。本講義がそういった習慣のきっかけになれば幸いである。
第一に、気象(本講義では、気温、降水量)は、農業全般(作物生産、栽培管理など)に対して有用な資源であるとともに、農業活動の制約条件でもある。このような観点から、「気象と農業」について講義する。
第二に、現在の農業には、施肥、農業機械、水管理といった多くの技術が関係している(本講義では、これらを総称して「農業技術」という)。これらの技術は色々な過程を経て今日に至っており、その過程について講義者の知る範囲でお話しする。
第三に、講義者の専門である農業土木、具体的には土地改良事業の組み立てについてお話する。国家公務員、地方公務員、みどりネット職員などに就職を希望している方は、過去問を解く傍ら、講義との関係を理解していただければ幸いである。
第四に、筆者の元所属機関は、災害が起こると法律に則って現地へ派遣される役割を担っている。講義者は、塩害等に遭った東日本大震災の被災地等へ派遣され、そこで諸事に対応した業務経験について述べる。
最後に、人の置かれる環境は時代とともに変化するが、昨今は時代の流れが早いと感じる。講義者が過ごした“昭和世代”から見た“現代”について概観する。お話の中で共感する内容があれば、今後の日常生活や業務に活かしていただければ幸いである。
自作のパワーポイントを使って講義する。テストの重要な項目については後日、模範解答をwebclassにて提示する。講義の内容で不明な点があればwebclassにて受け付ける。授業あるいはwebclass上にて回答する。
◎DP1.豊かな人間性と高い倫理観
◎DP5:環境保全に関わる社会の多様な要請に応えられる問題解決能力
○環境科学に関する理解と高度の知識・技能
| 回 | 項目 | 内容 | 担当者 |
|---|---|---|---|
| 1 | 自己紹介等及び気象と農業(1) | はじめに自己紹介(当方の職歴と関係した業務)、及び本講義の目的について述べる。その後、最初の講義として、「気象」具体的には降水量・気温と農業の関係について、講義者の理解するところをお話しする。 | 原口 暢朗 |
| 2 | 気象と農業(2)及び(土地利用型)農業技術の発展(1) | 講義1の続きとして、気象が土壌に影響を及ぼし、その結果が農業に及ぼす影響についてお話しする。次いで、皆様が目にする現在の農業の組み立て(ポイント)を理解していただくため、農業技術の発展における他産業の成果について、講義者の理解するところをお話しする。 | 原口 暢朗 |
| 3 | (土地利用型)農業技術の発展(2) | 講義2の続きとして、輪作体系、農業の機械化をトピックとして、講義者の理解するところをお話しする。 | 原口 暢朗 |
| 4 | (土地利用型)農業技術の発展(3) | 講義3の続きとして、最近の農業で話題となる“スマート農業”についてお話しする。 | 原口 暢朗 |
| 5 | 農業の近代化と土地改良(1) かんがい | 毎年安定した作物収量を得るためには、安定した水の供給、すなわち、かんがいが不可欠である。稲作や畑作に必要な水量や水を配るための施設は、「土地改良計画設計基準」によって整理されている。本講義では、稲作のかんがいに関する「土地改良計画設計基準 農業用水(水田)」について概説する。 | 原口 暢朗 |
| 6 | 農業の近代化と土地改良(1) かんがい(続き) | 講義5に引き続き、畑作に必要な水量や水を配るための施設に関して、「土地改良計画設計基準 農業用水(畑)」について概説する。 | 原口 暢朗 |
| 7 | 農業の近代化と土地改良(2) 排水と水田圃場整備(1) | 代表的な畑作物である小麦の自給率は約15%、大豆の自給率は約5%である。自給率を高めるため、農水省は水田を使った小麦・大豆栽培を進めているが、排水の悪い水田でこれらは湿害を受けて低い収量に止まる。本講義では、水田からの排水の考え方、水田ほ場整備の変遷、小麦・大豆の湿害の事例及び「土地改良計画設計基準 ほ場整備(水田)」(前半)について概説する。 | 原口 暢朗 |
| 8 | 農業の近代化と土地改良(2) 排水(続き) | 講義7に引き続き、「土地改良計画設計基準 ほ場整備(水田)」(後半)について概説する。 | 原口 暢朗 |
| 9 | 農業の近代化と土地改良(3) 排水(続き) | 講義8に引き続き、「土地改良計画設計基準 暗渠排水」について概説する。 | 原口 暢朗 |
| 10 | 実務経験(災害対応 東日本大震災 塩害) | 現役時代に講義者が所属した農研機構 農村工学研究所は、農業地域に洪水や地震による災害が発生すると、被災地に出向いて復旧に関する指導・助言を義務付けられている機関である。本講義では、講義者が経験した東日本大震災の塩害対応について、2回に分けてお話しする。 | 原口 暢朗 |
| 11 | 実務経験(災害対応 東日本大震災 塩害(続き)) | 講義10に引き続き、東日本大震災の塩害対応について、2回目をお話しする。 | 原口 暢朗 |
| 12 | 実務経験(災害対応 東日本大震災 除染) | 講義11に引き続き、東日本大震災の除染対応についてお話しする。 | 原口 暢朗 |
| 13 | 実務経験(その他の災害対応) | 東日本大震災以外の災害対応として、静岡県焼津市の塩害水田、佐賀県における水田への油流出についてお話しする。 | 原口 暢朗 |
| 14 | 昭和世代から見た現代社会 | 最後に、「昭和世代から見た現代社会」という観点から、技術や社会の急速な変化、そのメリット及びデメリットをお話しする。具体的には、電気機器の変遷、少子高齢化、人口減少、AIの進化と是非などについてお話しする。今後の皆様のより良い社会生活の一助となれば幸いである。 | 原口 暢朗 |
気象や土壌と農業とのかかわりについて理解する。現代農業の組み立てと土地改良の役割について理解する。将来の就職先で、与えられた課題に対して自力で考える習慣を付けるきっかけを与える。
講義期間中のレポートと講義期間終了後のテストで評価する。両者の比率は50%ずつとする。レポートでは、現代農業のポイントについて理解度を測るとともに、将来希望する職業において、どういった点がポイントとなるか、自由記載させる。テストでは、講義でお話しした「土地改良計画基準」の中から、基本的な事項について理解度を測る。
到達目標に達していない場合は再試験を1回行う。
【授業時間外に必要な学習の時間:約30時間(= 2時間(予習1時間+復習1時間) x 14講義)】
予習:次回の講義に使うパワーポイントを事前配布した場合には、1時間程度かけて、講義内容のポイントと思う点をメモして、講義に臨んでいただく。
復習:講義を聞いて、ご自身で理解できたポイントについて、1時間程度かけて整理・メモしていただく。
オフィスアワーは授業終了後の休み時間です。
実務経験の授業への活用方法:講義の後半で、研究の専門家として災害現地へ派遣され、対応した経験、特に、東日本大震災における対応について詳しくお話する。将来、皆様も似たような経験をする可能性があるので、参考になれば幸いである。
教材について:教科書:特に設けない。
参考書:「資格試験のための農業農村工学必携 第二版」公益社団法人 農業農村工学会(農業土木に関係する国家公務員、地方公務員等の職を目指す方は、購入することをお薦めする)。その他、講義に関係する参考書は現在絶版であるので、ポイントをPDFで配布する
| 種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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| 教科書 | (なし) | ||
| 参考書 | (なし) |