Web Syllabus(講義概要)
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微生物生態学
英文名Microbial Ecology
科目概要グリーン環境創成科学科3年前期 [火曜日2時限]、3群科目、必修、講義、2単位(30時間)
担当者(◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎多胡 香奈子
講義室

授業の目的

微生物は動植物の体内や、陸域、水圏などのあらゆる場所に生息して、高等生物の健康に影響を与えたり、地球生態系を維持するために炭素や窒素の循環を担うなどの多様な役割を果たしている。本講義では、自然生態系 に存在する微生物の生態や機能、また高等生物との関わりについて学ぶ。さらに微生物は食糧生産やそれに伴う温室効果ガスの発生など人間の活動にも深く関与していることから、環境問題と微生物との関わりや、微生物による環境浄化技術について総合的な理解を目指す。

教育内容

微生物の多様性や生態系における機能、また動植物のとのかかわりや微生物同士のプラス・マイナスの関係など、地球環境における微生物の生態を説明する。また食糧生産や物質循環に対する微生物の作用について学ぶ。

教育方法

パワーポイントや配布資料を活用しながら、講義形式ですすめる。小テストにより講義内容の理解度を確認し、理解度の低かった項目については次回以降の講義のなかで解説を行う。フィードバックとして、小テストの回答用紙に質問事項の記入欄を作り、随時講義内で質問に対する回答・解説の時間を設ける。

卒業・学位授与の方針と当該科目の関連

〇DP2:生物多様性の重要性を理解し、その維持や回復に貢献できる能力
◎DP3:食料生産が生態系に与える影響を理解し、生産力の向上と持続性の両立に貢献できる能力
◎DP4:地球環境における物質循環を理解し、環境修復に貢献できる能力
〇DP5:植物や微生物の生物機能の開発に関する技術を理解し、カーボンニュートラルおよび環境負荷低減の技術開発に貢献できる能力

授業内容(シラバス)

項目内容担当者
1微生物生態学の概要本講義の特色、学習内容の説明多胡 香奈子
2地球の歴史と微生物地球環境の変遷と微生物の進化多胡 香奈子
3微生物の生態I個体群としての微生物多胡 香奈子
4微生物の生態II微生物と環境多胡 香奈子
5微生物の生態III土壌に存在する微生物の多様性多胡 香奈子
6微生物の生態IV水圏や極限環境に存在する微生物の多様性多胡 香奈子
7地球化学と微生物I、小テスト炭素循環と微生物、小テスト多胡 香奈子
8地球化学と微生物II窒素循環と微生物多胡 香奈子
9地球化学と微生物IIIリン・硫黄循環と微生物多胡 香奈子
10食糧生産と微生物I微生物と温室効果ガス多胡 香奈子
11食糧生産と微生物II微生物の生態と食糧生産多胡 香奈子
12地球環境と微生物I 、小テスト微生物による環境浄化多胡 香奈子
13地球環境と微生物II微生物と環境の相互作用多胡 香奈子
14地球環境と微生物III生態系における微生物の生存戦略多胡 香奈子
15まとめ講義内容に対する理解度の確認多胡 香奈子
No. 1
項目
微生物生態学の概要
内容
本講義の特色、学習内容の説明
担当者
多胡 香奈子
No. 2
項目
地球の歴史と微生物
内容
地球環境の変遷と微生物の進化
担当者
多胡 香奈子
No. 3
項目
微生物の生態I
内容
個体群としての微生物
担当者
多胡 香奈子
No. 4
項目
微生物の生態II
内容
微生物と環境
担当者
多胡 香奈子
No. 5
項目
微生物の生態III
内容
土壌に存在する微生物の多様性
担当者
多胡 香奈子
No. 6
項目
微生物の生態IV
内容
水圏や極限環境に存在する微生物の多様性
担当者
多胡 香奈子
No. 7
項目
地球化学と微生物I、小テスト
内容
炭素循環と微生物、小テスト
担当者
多胡 香奈子
No. 8
項目
地球化学と微生物II
内容
窒素循環と微生物
担当者
多胡 香奈子
No. 9
項目
地球化学と微生物III
内容
リン・硫黄循環と微生物
担当者
多胡 香奈子
No. 10
項目
食糧生産と微生物I
内容
微生物と温室効果ガス
担当者
多胡 香奈子
No. 11
項目
食糧生産と微生物II
内容
微生物の生態と食糧生産
担当者
多胡 香奈子
No. 12
項目
地球環境と微生物I 、小テスト
内容
微生物による環境浄化
担当者
多胡 香奈子
No. 13
項目
地球環境と微生物II
内容
微生物と環境の相互作用
担当者
多胡 香奈子
No. 14
項目
地球環境と微生物III
内容
生態系における微生物の生存戦略
担当者
多胡 香奈子
No. 15
項目
まとめ
内容
講義内容に対する理解度の確認
担当者
多胡 香奈子

到達目標

様々な生態系に存在する微生物の多様性と役割について具体的に説明ができる。
微生物の動植物とのかかわりや土壌の物質循環機能への関与を理解し、温室効果ガスの発生と微生物の関係を説明できる。

評価方法

定期試験(80%)と2回の小テスト(各10%、合計20%)により評価する。

準備学習(予習・復習等)

【授業時間外に必要な学習の時間:60時間】
予習:事前に配布する講義資料を読み、自分の意見・考えをまとめてくること。
復習:講義で配付した資料やノートを見直し、内容を振り返ること。

その他注意事等

特になし

教材

種別書名著者・編者発行所
教科書自作の資料
参考書土壌学(朝倉農学大系 9)妹尾 啓史・早津 雅仁・平舘 俊太郎・和穎 朗太編朝倉書店
教科書
署名
自作の資料
著者・編者
発行所
参考書
署名
土壌学(朝倉農学大系 9)
著者・編者
妹尾 啓史・早津 雅仁・平舘 俊太郎・和穎 朗太編
発行所
朝倉書店