英文名 | Labaoratory of Sustainable environmental management | |
---|---|---|
科目概要 | グリーン環境創成科学科3年前期 [月曜日3・4時限]、3群科目、必修、実習、1単位(45時間) | |
担当者 | (◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎眞家 永光、 髙松 利恵子 | |
講義室 |
科目 | 教科に関する科目(中学校及び高等学校 理科) |
---|---|
施行規則に定める科目区分 |
|
本講義では,環境分析に関する技術を学び,陸域における炭素を中心とした元素循環の理解を深めます.これにより,持続可能な未来を創造するために必要な技術と知識の基礎を身につけることを目指します.
容量分析、比色分析、機器分析、センサーを用いた分析などを用いた定量実験を行います.実験で得られた結果についてまとめるとともに,土壌からの二酸化炭素の発生に及ぼす要因や,河川や湖沼の水質に及ぼす人為的影響について文献調査などを通して得られた結果に関する考察を行い,物質循環に関する理解を深めます実験結果とディスカッションの内容を基に,分かりやすいレポート作成を行います.
少数からなる班ごとに,環境分析実験を行います.各単元の実験ごとにレポートを課します.
○DP1:グリーン環境創成科学の理解、豊かな教養と高い倫理観
◎DP4:地球環境における物質循環を理解し、環境修復に貢献できる能力
回 | 項目 | 内容 | 担当者 |
---|---|---|---|
1 | ガイダンス | 実験の予定、班編成、概要、注意事項の説明 | 眞家 永光 髙松 利恵子 |
2 | 土壌の保水性と透水性 | 土壌の保水性と透水性 | 眞家 永光 髙松 利恵子 |
3 | 土壌からのCO2発生速度の測定(1) | 土壌の培養実験・中和滴定のトレーニング | 眞家 永光 髙松 利恵子 |
4 | 土壌からのCO2発生速度の測定(2) | 培養により発生したCO2量の測定,中和滴定 | 眞家 永光 髙松 利恵子 |
5 | 現地見学会 | 湖沼などの見学・水試料の採取 | 眞家 永光 髙松 利恵子 |
6 | 現地見学会 | 湖沼などの見学・水試料の採取 | 眞家 永光 髙松 利恵子 |
7 | 畑土壌の可給態窒素の簡易判定 | 畑土壌の可給態窒素の簡易判定 | 眞家 永光 髙松 利恵子 |
8 | プレゼンテーション(1) | 土壌からの二酸化炭素の発生に及ぼす要因に関する班ごとの発表 | 眞家 永光 髙松 利恵子 |
9 | 土壌中の二価鉄濃度の測定(1) | 土壌の培養,比色分析のトレーニング | 眞家 永光 髙松 利恵子 |
10 | 土壌中の二価鉄濃度の測定(2) | 土壌からの二価鉄の抽出,比色分析 | 眞家 永光 髙松 利恵子 |
11 | 栄養塩(PO4) | 環境水中のリン酸濃度の比色分析 | 眞家 永光 髙松 利恵子 |
12 | 水質分析・ガイダンス | 眞家 永光 髙松 利恵子 | |
13 | 水質分析(1) | 水試料のろ過,HPLCを用いた無機イオン濃度の測定,BOD分析のための培養開始 | 眞家 永光 髙松 利恵子 |
14 | 水質分析(2) | BOD分析,センサーを用いたEC, pHの測定 | 眞家 永光 髙松 利恵子 |
15 | プレゼンテーション(2) | 河川や湖沼の水質に及ぼす人為的影響 | 眞家 永光 髙松 利恵子 |
1)「環境分析学」で学習した理論に基づいて、安全かつ確実に実験操作ができる。
2)器具の持つ誤差について理解し、目的に応じて使用する器具を選択できる。
3)標準試薬を調製できる。
4)検量線を作成し,目的物質の濃度を求めることができる。
5)容量分析、比色分析、機器分析、センサーを用いた分析について説明できる.
6) 土壌からの二酸化炭素の発生に及ぼす要因や,河川や湖沼の水質に及ぼす人為的影響について説明できる.
欠成績評価はレポート70点、プレゼンテーション30点とする。
採点したレポートを返却するので、実習時間内に修正可能な範囲でレポートに修正を加えて再提出する。正しく修正されていれば加点してレポートの最終評価とする。
【授業時間外に必要な学習:30時間】
予習:
1)各実験項目の目的および方法について、教科書を読んで事前によく理解しておいて下さい。その際、操作手順方法をレポート用紙にまとめて下さい。
予習は,実習時に教員またはTAに確認してもらい,実習後に提出するレポートに添付して下さい。
予習のための時間は毎回30分~60分です。
復習:
3)レポート課題で収集・整理した情報を用いて実習結果の考察をして下さい(レポート作成)。
復習のための時間は毎回60分~90分となります(予習,復習で合計120分です)。
1年次の化学、分析化学,および化学実験を基礎に、2年次以降の土壌、水、植物に関する科目,環境分析学の内容を踏まえて、実験を行います。本実験を通じて得られる知識と技術は,今後の学びや研究,そして実務において大いに役立ちます.積極的に受講し,理解を深めてください.
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
---|---|---|---|
教科書 | 北里大学グリーン環境創成科学科「環境創成学実験」 | ||
参考書 | 環境・分析化学実験 | 酒井忠雄 編 | 三共出版 |
参考書 |