Web Syllabus(講義概要)
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分子生物学
英文名Molecular Biology
科目概要グリーン環境創成科学科2年後期 [水曜日3時限]、3群科目、必修、講義、2単位(30時間)
担当者(◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎得津 隆太郎八木 宏樹
講義室

教員免許取得のための必修科目

科目教科に関する科目(中学校及び高等学校 理科)
施行規則に定める科目区分
  • 生物学

授業の目的

分子生物学は、遺伝子を中心とした生体内分子の働きの理解を通して生命の本質に迫る学問である。本講義の目的は、セントラルドグマ(遺伝子の構造・複製から転写、翻訳)の解説を通じて、その調節機構について理解することである。

教育内容

古典的な生物学においては、生物の形態や生理的な表現型から生命の本質を見出そうと試みられてきたが、近年ではさまざまな生物について迅速・簡便に正確な遺伝子情報を得ることができる。現代の生命科学では、このような遺伝子情報を元に生命現象を理解する分子生物学的な考え方が中心となっている。本講義では、分子生物学において必須の概念であるセントラルドグマ(遺伝子の構造・複製から転写、翻訳)の解説を通じて、その調節機構について理解することを目的として講義を進める。

教育方法

講義毎に資料を配布し、パワーポイントを使って説明する。授業中に参考書を紹介しながら自己学習できるようにする。期末試験は、最終講義でまとめと過去の問題を解説し、問題に対する考え方や答え方を学習してフィードバックする。

卒業・学位授与の方針と当該科目の関連

○DP1:グリーン環境創成科学の理解、豊かな教養と高い倫理観
◎DP5: 植物や微生物の生物機能の開発に関する技術を理解し、カーボンニュートラルおよび環境負荷低減の技術開発に貢献できる能力

授業内容(シラバス)

項目内容担当者
1生命を構成する分子の成り立ち種々の生体分子について概説する。八木 宏樹
2細胞を構成する小分子細胞を構成する小分子 (糖・脂質など) について学ぶ。八木 宏樹
3核酸・タンパク質の化学的性質DNAやタンパク質の化学的性質や構造について学ぶ。八木 宏樹
4DNAと染色体の構造染色体の構造について学ぶ。八木 宏樹
5ヌクレオソームの構造細胞内におけるヌクレオソームの構造について学ぶ。八木 宏樹
6中間総括および中間試験これまでの講義内容を整理するために中間試験を実施する。試験の解説も実施する。得津 隆太郎
八木 宏樹
7DNAの複製とDNAポリメラーゼの機能DNAの複製機構と,DNAポリメラーゼの機能について学ぶ。得津 隆太郎
8DNAの損傷と修復DNAにおこる損傷とその修復機構について学ぶ。得津 隆太郎
9DNAからRNAへの転写、RNAの構造・性質生体内におけるRNAの構造や性質および,その転写機構を学ぶ。得津 隆太郎
10転写の開始と終結におけるRNAポリメラーゼの機能 DNAからRNAへの転写におけるRNAポリメラーゼの働きを学ぶ。得津 隆太郎
11メッセンジャーRNAの合成とその役割mRNAの合成過程およびその生体内における役割について学ぶ。得津 隆太郎
12コドン識別によるアミノ酸・タンパク質への翻訳mRNAからタンパク質への翻訳機構について学ぶ。得津 隆太郎
13細胞内タンパク質量の調整細胞内におけるタンパク質量を制御する翻訳と分解のバランスについて学ぶ。得津 隆太郎
14生命科学研究における分子生物学の位置づけこれまでの講義内容が生命科学研究や応用にどのように関わるかを紹介する。得津 隆太郎
15講義内容に関する総括および期末試験これまでの講義内容を整理するために期末試験を実施する。試験の解説も実施する。得津 隆太郎
八木 宏樹
No. 1
項目
生命を構成する分子の成り立ち
内容
種々の生体分子について概説する。
担当者
八木 宏樹
No. 2
項目
細胞を構成する小分子
内容
細胞を構成する小分子 (糖・脂質など) について学ぶ。
担当者
八木 宏樹
No. 3
項目
核酸・タンパク質の化学的性質
内容
DNAやタンパク質の化学的性質や構造について学ぶ。
担当者
八木 宏樹
No. 4
項目
DNAと染色体の構造
内容
染色体の構造について学ぶ。
担当者
八木 宏樹
No. 5
項目
ヌクレオソームの構造
内容
細胞内におけるヌクレオソームの構造について学ぶ。
担当者
八木 宏樹
No. 6
項目
中間総括および中間試験
内容
これまでの講義内容を整理するために中間試験を実施する。試験の解説も実施する。
担当者
得津 隆太郎
八木 宏樹
No. 7
項目
DNAの複製とDNAポリメラーゼの機能
内容
DNAの複製機構と,DNAポリメラーゼの機能について学ぶ。
担当者
得津 隆太郎
No. 8
項目
DNAの損傷と修復
内容
DNAにおこる損傷とその修復機構について学ぶ。
担当者
得津 隆太郎
No. 9
項目
DNAからRNAへの転写、RNAの構造・性質
内容
生体内におけるRNAの構造や性質および,その転写機構を学ぶ。
担当者
得津 隆太郎
No. 10
項目
転写の開始と終結におけるRNAポリメラーゼの機能
内容
DNAからRNAへの転写におけるRNAポリメラーゼの働きを学ぶ。
担当者
得津 隆太郎
No. 11
項目
メッセンジャーRNAの合成とその役割
内容
mRNAの合成過程およびその生体内における役割について学ぶ。
担当者
得津 隆太郎
No. 12
項目
コドン識別によるアミノ酸・タンパク質への翻訳
内容
mRNAからタンパク質への翻訳機構について学ぶ。
担当者
得津 隆太郎
No. 13
項目
細胞内タンパク質量の調整
内容
細胞内におけるタンパク質量を制御する翻訳と分解のバランスについて学ぶ。
担当者
得津 隆太郎
No. 14
項目
生命科学研究における分子生物学の位置づけ
内容
これまでの講義内容が生命科学研究や応用にどのように関わるかを紹介する。
担当者
得津 隆太郎
No. 15
項目
講義内容に関する総括および期末試験
内容
これまでの講義内容を整理するために期末試験を実施する。試験の解説も実施する。
担当者
得津 隆太郎
八木 宏樹

到達目標

生物におけるセントラルドグマに関連する物質・因子の役割を具体的に説明できる。

評価方法

定期試験(60%)、毎回の授業内容についてのミニレポート(40%)

準備学習(予習・復習等)

【授業時間外に必要な学習の時間:60時間】
予習:参考書を随時紹介するので読むこと。講義内容に関わる事項を文献やインターネットなどで調べる。
復習:講義資料の配布と文献検索方法を講義するので、それをもとに自己学習する。勉学は自分で興味を持って自分で調べ発展させ、問題に対して仮説を立て立証できることであることを理解する。

その他注意事等

積極的に講義に参加して下さい。質問などは、講義開始前あるいは講義後に聞いてください。

教材

種別書名著者・編者発行所
教科書(なし)
参考書Essential細胞生物学原書第5版中村桂子/松原謙一/榊佳之/水島昇・監訳南江堂
参考書細胞の分子生物学 第6版ブルース・アルバーツ/アレクサンダー・ジョンソンニュートンプレス
参考書レーニンジャーの新生化学〔上〕-生化学と分子生物学の基本原理-[第7版]中山和久(編), 川嵜敏祐(監修)廣川書店
参考書レーニンジャーの新生化学〔下〕-生化学と分子生物学の基本原理-[第7版]中山和久(編), 川嵜敏祐(監修)廣川書店
教科書
署名
著者・編者
発行所
参考書
署名
Essential細胞生物学原書第5版
著者・編者
中村桂子/松原謙一/榊佳之/水島昇・監訳
発行所
南江堂
参考書
署名
細胞の分子生物学 第6版
著者・編者
ブルース・アルバーツ/アレクサンダー・ジョンソン
発行所
ニュートンプレス
参考書
署名
レーニンジャーの新生化学〔上〕-生化学と分子生物学の基本原理-[第7版]
著者・編者
中山和久(編), 川嵜敏祐(監修)
発行所
廣川書店
参考書
署名
レーニンジャーの新生化学〔下〕-生化学と分子生物学の基本原理-[第7版]
著者・編者
中山和久(編), 川嵜敏祐(監修)
発行所
廣川書店