英文名 | Spatial Information Systems | |
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科目概要 | グリーン環境創成科学科2年後期 [木曜日3時限]、3群科目、必修、講義、2単位(30時間) | |
担当者 | (◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎長坂 善禎、 村田 裕樹 | |
講義室 | ||
備考 | 科目ナンバリング:VG301-DS02 |
リモートセンシングでは、計測対象となる地球上での対象物の形や性質を測定するが、その位置を特定して利用者に提供する技術が不可欠である。本講義ではそのために必要なGIS(Geographical Information System、地理空間情報システム)について学ぶ。地図の基礎知識と、GISの定義やデータ構造、機能について理解し、公的地理空間のオープンデータ化等、行政等で利用されるGISの具体例について学ぶ。また位置を特定するためのツールであるGNSS(Global Navigation Satelitte System、全地球衛星測位システム)の基礎と具体的な利用方法について学ぶ。
1.地図の基礎知識
2.GISの定義やデータ構造、機能
3.地図を作成するための測量
4.地理空間のオープンデータ化等、行政等で利用されるGISの具体例
5.GNSSの基礎と具体的な利用方法
講義形式
講義後にパソコンとGISソフトウェア等を利用した演習を行う
◎DP1:グリーン環境創成科学の理解、豊かな教養と高い倫理観
〇DP2:生物多様性の重要性を理解し、その維持や回復に貢献できる能力
〇DP3:食料生産が生態系に与える影響を理解し、生産力の向上と持続性の両立に貢献できる能力
回 | 項目 | 内容 | 担当者 |
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1 | 地図とGIS | 現代人ならだれでも持っているスマートフォンに内蔵されている地図ソフトウェアを題材に、GISの概要を解説 | 長坂 善禎 |
2 | 地図の基礎知識 | 地図の種類、地図の投影法、地図の表現方法等について解説 | 長坂 善禎 |
3 | 地図と測量 | 地図を作成するための測量の概要について解説 | 長坂 善禎 |
4 | 地図の座標系 | 地図の座標系について解説 | 長坂 善禎 |
5 | デジタル地図 | デジタル地図について解説 | 長坂 善禎 |
6 | GNSS | 位置を得るためのツールであるGNSSについて解説 | 長坂 善禎 |
7 | GISのデータ構造 | データのベクター形式、ラスター形式、ベクター形式とラスター形式の違い等について解説 | 長坂 善禎 |
8 | GISソフトウェアに表示するためのデータ処理 | GISソフトウェアに表示するための、GNSS等の位置情報データの変換等について解説 | 長坂 善禎 |
9 | 地理情報システム(GIS)の利用事例① | 農業分野での利用事例の紹介 | 長坂 善禎 |
10 | 地理情報システム(GIS)の利用事例② | 環境分野での利用事例の紹介 | 村田 裕樹 |
11 | 地理情報システム(GIS)の利用事例③ | 防災・災害分野での利用事例の紹介 | 村田 裕樹 |
12 | 地理情報システム(GIS)データの入手 | 官公庁が公開しているGISデータの検索・ダウンロード | 村田 裕樹 |
13 | 地理情報システム(GIS)データの表示 | GISデータをソフトウェア(QGIS、Google Earth)で表示 | 村田 裕樹 |
14 | 地理情報システム(GIS)データの作成 | QGISを用いてGISデータを作成し、地図として出力 | 村田 裕樹 |
1.地図の基礎知識
2.GISの定義やデータ構造、機能
3.地図を作成するための測量
4.地理空間のオープンデータ化等、行政等で利用されるGISの具体例
5.GNSSの基礎と具体的な利用方法
期末試験(70%)と演習レポート(30%)により評価する。
【授業時間外に必要な学習の時間:60時間】
予習:シラバスに応じて予習すること。
復習:講義のみでは地理空間情報に対する理解は困難であるため、講義中のソフトウェアを使用した解説は復習で実施すること。
QGIS(講義開始時点での「LTR (Long Term Release)」版(安定版))をパソコンにインストールすること。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | GIS地理情報システム | 矢野 桂司 著 | 創元社 |
教科書 | 必要に応じて資料配付 | ||
参考書 | (なし) |