Web Syllabus(講義概要)
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植物栄養・肥料学
英文名Plant Nutrition and Fertilizer Science
科目概要グリーン環境創成科学科2年前期 [火曜日2時限]、3群科目、必修、講義、2単位(30時間)
担当者(◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎馬場 光久
講義室
備考科目ナンバリング:VG301-ER02

授業の目的

植物の光合成による炭酸同化作用には温度や水分だけでなく、葉の中の窒素などの養分含有率が影響する。植物の生長とそれに対する肥料の効果を学び、適切な時期に適切な量を施用することで環境への負荷が低減されることを理解する。

教育内容

植物の生長に必要な養分の機能および養分の吸収・移動機構、さらに肥料やその施用、および土壌における養水分の保持機能について講義する。

教育方法

板書を中心に講義を進めるが,具体的な画像の方が理解しやすいと判断されるときには,パワーポイントを利用して理解を深めるようにする。中間試験について解説をすることでフィードバックを行う。

卒業・学位授与の方針と当該科目の関連

  1. グリーン創成科学の理解、豊かな教養と高い倫理観の修得
〇 2. 生物多様性の重要性を理解し、その維持や回復に貢献できる能力
◎ 3. 食料生産が生態系に与える影響を理解し、生産力の向上と持続性の両立に貢献できる能力
◎ 4. 地球環境における物質循環を理解し、環境汚染の修復に貢献できる能力
  5. 植物や微生物の生物機能の開発に関する技術を理解し、カーボンニュートラルと環境負荷低減の技術開発に貢献できる能力

授業内容(シラバス)

項目内容担当者
1植物の生産と代謝(1)植物の化学組成、植物細胞の構造と機能、および炭酸同化について講義する馬場 光久
2植物の生産と代謝(2)必須元素の内、最も必要量の多い窒素について植物体内での働きや同化機構などについて講義する馬場 光久
3植物の生産と代謝(3)多量必須元素であるリンやカリウムの働きや吸収について講義する馬場 光久
4植物の生産と代謝(4)微量必須元素である鉄やホウ素などの働きや吸収について講義する馬場 光久
5植物の生産と代謝(5)有用元素であるケイ素などの働きや吸収について講義する馬場 光久
6栄養特性養分の欠乏に対する耐性や耐酸性、耐塩性などについて講義する馬場 光久
7肥料(1)肥料の定義、主要な種類などについて講義する馬場 光久
8肥料(2)有機質肥料の種類と調製法などについて講義する馬場 光久
9植物の生育を支える土壌(1)/中間試験植物の生育を支える土壌の種類について講義するとともに、前半の内容について中間試験を実施する馬場 光久
10中間試験の解説/植物の生育を支える土壌(2)中間試験の内容について解説するとともに、植物の生育を支える土壌基礎的な性質、特徴について概説する馬場 光久
11土壌の保肥力(1)土壌の陽イオン交換反応や陽イオン交換容量など化学性を中心に講義する馬場 光久
12土壌の保肥力(2)必須元素の利用度・溶解度に影響する土壌pH、土壌酸性化などについて講義する馬場 光久
13植物の生育を支える土壌(3)植物の生育に不可欠な土壌中の水分について講義する馬場 光久
14植物の生育を支える土壌(4)土壌の保水性と排水性について講義する馬場 光久
15肥料(3)土壌の種類によって肥料の施用量が異なることに加え、土壌改良資材の種類とそれらの効果について講義する馬場 光久
No. 1
項目
植物の生産と代謝(1)
内容
植物の化学組成、植物細胞の構造と機能、および炭酸同化について講義する
担当者
馬場 光久
No. 2
項目
植物の生産と代謝(2)
内容
必須元素の内、最も必要量の多い窒素について植物体内での働きや同化機構などについて講義する
担当者
馬場 光久
No. 3
項目
植物の生産と代謝(3)
内容
多量必須元素であるリンやカリウムの働きや吸収について講義する
担当者
馬場 光久
No. 4
項目
植物の生産と代謝(4)
内容
微量必須元素である鉄やホウ素などの働きや吸収について講義する
担当者
馬場 光久
No. 5
項目
植物の生産と代謝(5)
内容
有用元素であるケイ素などの働きや吸収について講義する
担当者
馬場 光久
No. 6
項目
栄養特性
内容
養分の欠乏に対する耐性や耐酸性、耐塩性などについて講義する
担当者
馬場 光久
No. 7
項目
肥料(1)
内容
肥料の定義、主要な種類などについて講義する
担当者
馬場 光久
No. 8
項目
肥料(2)
内容
有機質肥料の種類と調製法などについて講義する
担当者
馬場 光久
No. 9
項目
植物の生育を支える土壌(1)/中間試験
内容
植物の生育を支える土壌の種類について講義するとともに、前半の内容について中間試験を実施する
担当者
馬場 光久
No. 10
項目
中間試験の解説/植物の生育を支える土壌(2)
内容
中間試験の内容について解説するとともに、植物の生育を支える土壌基礎的な性質、特徴について概説する
担当者
馬場 光久
No. 11
項目
土壌の保肥力(1)
内容
土壌の陽イオン交換反応や陽イオン交換容量など化学性を中心に講義する
担当者
馬場 光久
No. 12
項目
土壌の保肥力(2)
内容
必須元素の利用度・溶解度に影響する土壌pH、土壌酸性化などについて講義する
担当者
馬場 光久
No. 13
項目
植物の生育を支える土壌(3)
内容
植物の生育に不可欠な土壌中の水分について講義する
担当者
馬場 光久
No. 14
項目
植物の生育を支える土壌(4)
内容
土壌の保水性と排水性について講義する
担当者
馬場 光久
No. 15
項目
肥料(3)
内容
土壌の種類によって肥料の施用量が異なることに加え、土壌改良資材の種類とそれらの効果について講義する
担当者
馬場 光久

到達目標

1.植物の生長に必要な養分の機能について説明できる
2.養分の吸収・移動機構について説明できる
3.肥料の種類やその施用について説明できる
4.土壌における養水分の保持機能について説明できる
5.土壌の種類に応じて施肥における留意点について説明できる

評価方法

出席確認用紙への授業についてさらに説明が必要な内容、理解できなかった内容など意見や質問、要望などの記入を中間試験の点に加算する。講義の中で1回中間試験を実施する(20点)。最終試験においては講義の後半の内容を中心に到達目標を考慮した試験を実施する(80点)。

準備学習(予習・復習等)

2回目以降の講義資料を事前に配布します。この資料には引用文献を明記していますので、事前に資料に目を通して質問などを考えておいてください(準備学習)。中間試験や採集試験に向けて講義内容を整理しておいてください(復習)。

その他注意事等

植物に関する講義だけではなく、土壌や生態に関する講義も受講していることが望まれます。

教材

種別書名著者・編者発行所
教科書(なし)
参考書植物栄養学 第3版馬 建鋒・信濃卓郎・高野順平文永堂出版
参考書新植物栄養・肥料学 改訂版米山忠克・長谷川 功・関本 均朝倉書店
参考書植物の栄養30講 (図説生物学30講 植物編 3)平澤栄次朝倉書店
教科書
署名
著者・編者
発行所
参考書
署名
植物栄養学 第3版
著者・編者
馬 建鋒・信濃卓郎・高野順平
発行所
文永堂出版
参考書
署名
新植物栄養・肥料学 改訂版
著者・編者
米山忠克・長谷川 功・関本 均
発行所
朝倉書店
参考書
署名
植物の栄養30講 (図説生物学30講 植物編 3)
著者・編者
平澤栄次
発行所
朝倉書店