英文名 | Biodiversity Science | |
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科目概要 | グリーン環境創成科学科2年前期 [木曜日3時限]、3群科目、必修、講義、2単位(30時間) | |
担当者 | (◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎岡田 あゆみ | |
講義室 | ||
備考 | 科目ナンバリング:VG301-DS01 |
科目 | 教科に関する科目(中学校及び高等学校 理科) |
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施行規則に定める科目区分 |
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生物多様性はそれ自体に価値があるだけでなく、生態系サービスを通して人間の生活を支える重要な存在である。生物多様性の意義、多様性を生み出す進化と実際の生物多様性について学ぶ。概念的な議論だけでなく、特に日本の生物多様性について具体的に理解する。
生物多様性を生み出す進化理論に関する講義の後、生物全般の多様性、特に無脊椎動物から哺乳類までの動物の系統と多様性、個体の多様性まで多層的に講義を行う。特に日本で保全の対象となる日本の生物多様性について、哺乳類を例として具体的な説明を行う。
教科書、パワーポイントによる講義。フィードバックとして試験解説を行う。
○DP1:グリーン環境創成科学の理解、豊かな教養と高い倫理観
◎DP2:生物多様性の重要性を理解し、その維持や回復に貢献できる能力
○DP3:食料生産が生態系に与える影響を理解し、生産力の向上と持続性の両立に貢献できる能力
回 | 項目 | 内容 | 担当者 |
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1 | ガイダンス | 講義の進め方および講義内容の概略の説明。 | 岡田 あゆみ |
2 | 生物多様性の定義、生物多様性の3段階 | 生物多様性とは何か。生物多様性を保全すべき理由、生物多様性の危機、絶滅のリスク | 岡田 あゆみ |
3 | 遺伝的多様性 | 遺伝的多様性の重要性、遺伝的多様性を低下させる要因 | 岡田 あゆみ |
4 | 種の多様性 | 種の多様性の重要性、種の多様性を減少させる要因、多様度指数 | 岡田 あゆみ |
5 | 生態系の多様性 | 生態系の多様性の重要性、種の多様性を減少させる要因、バイオーム、多様性を維持する仕組み | 岡田 あゆみ |
6 | 生命の歴史 | 生命の歴史と生物の多様化。生命の誕生から現在までの地球の歴史 | 岡田 あゆみ |
7 | 進化 | 遺伝子と進化。突然変異、遺伝子浮動、適応進化 | 岡田 あゆみ |
8 | 種分化と種の定義 | 生殖的隔離。種分化とエコタイプ | 岡田 あゆみ |
9 | 分類と系統、命名規約 | 分類と系統の違い。分類階級。種の定義。和名と学名の違い。命名規約。標本の重要性 | 岡田 あゆみ |
10 | 系統分類学の方法 | 系統分類の方法の説明。分類や保全における分子的手法の重要性 | 岡田 あゆみ |
11 | 動物(後生動物)の多様性 | 無脊椎動物の系統分類の概要。ボディープランと分子系統 | 岡田 あゆみ |
12 | 鳥類と哺乳類の多様性 | 鳥類の形態・生理的特徴、系統分類、社会。哺乳類の形態・生理的特徴、社会。 | 岡田 あゆみ |
13 | 日本の自然環境の特徴 | 日本列島の形成と自然環境の特徴 | 岡田 あゆみ |
14 | 日本の哺乳類相の特徴 | 日本の哺乳類相の特徴と世界との関係。固有種、共通種、外来種 | 岡田 あゆみ |
15 | まとめ | これまでの講義のまとめ | 岡田 あゆみ |
生物多様性の意義、多様性を生み出す進化と実際の生物多様性について学ぶ。概念的な議論だけでなく、特に日本の生物多様性について具体的に理解する。
課題(30% )、定期試験(70% )により評価する。
【授業時間外に必要な学習の時間:60時間】
予習:教科書の該当箇所を事前に熟読しておくこと。
復習:授業内容に関連する課題を課すので,期限までに提出すること。
周囲の生物を興味を持って観察してください。
【オフィスアワー】訪問の前にメール(okada@vmas.kitasato-u.ac.jp)で事前に連絡されることを推奨します。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 絵でわかる生物多様性 | 鷲谷いづみ | 講談社 |
参考書 | 生物多様性と生態学 | 宮下直、井鷺裕司、千葉聡著 | 朝倉書店 |
参考書 | 学名の知識とその作り方 | 平嶋義宏著 | 東海大学出版部 |
参考書 | 大学生物学の教科書⑤生態学 | D・サダヴァ他著 | 講談社 |