英文名 | Teaching Method of Science Education Ⅲ | |
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科目概要 | 動物資源科学科3年前期 [月曜日2時限(週1コマ)]、教職課程科目、選択、講義、2単位(30時間) | |
担当者 | (◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎相馬 惠子※、 小川 隆※ | |
講義室 | 113講義室 | |
備考 | 科目ナンバリング:VZ601-TC35 |
科目 | 教職に関する科目(教育課程及び指導法に関する科目) |
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各科目に含めることが必要な事項 |
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中学校・高等学校理科の目標及び内容を理解し、学習指導要領に示された理科の学習内容について、背景となる学問領域と関連させて理解を深める。様々な学習指導に関する理論を踏まえて具体的な授業場面を想定した単元や授業の設計法を身に付ける。また、理科教育法Ⅰ・Ⅱの学習を踏まえて、観察・実験を中心とした理科授業を構築して模擬授業を行うことにより、理科教師としての実践力を身に付ける。
理科教育法Ⅰ・Ⅱで学んだ理科教育の基本の上に、学習方法として学習指導要領の理念を生かし、主に中学校理科の観察・実験を生徒に正しく安全に指導できるようにする学習活動の手法とその実践のための具体的な知識・技術・方法等の実践的な指導力を身に付ける。
プレゼンテーションと配付資料を用いた講義とアクティブラーニングを適宜使い分けながら進めていく。模擬授業は相互評価を基にした協議を行いながら進める。Google Classroomを使用して双方向型の授業を行い,提出された指導案・ワークシート等にはコメントをつけて返却する。
回 | 項目 | 内容 | 担当者 | 日時 |
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1 | オリエンテーション 全国学力・学習状況調査から学ぶ理科教育の在り方 | 理科教育法Ⅰ・Ⅱの総括から、理科教育法Ⅲの学習を理解し見通しをもつ 全国学力・学習状況調査の問題から、これからの理科の授業を検討する | 相馬 惠子 | 4/7② |
2 | 理科授業の安全指導 | 理科授業における安全管理の要点と実際について事例を交えながら協議する | 相馬 惠子 | 4/14② |
3 | 観察・実験を中心とした理科授業の進め方 | 観察・実験器具の操作方法の指導法、観察・実験の記録や考察のためのワークシートの作成法とICT活用法を学ぶ | 相馬 惠子 | 4/21② |
4 | 観察・実験を中心とした授業設計(1) | グループ毎に学年・分野を決め、教科書の実験を洗い出し、分析を行う 単元全体の観察・実験内容を分析し、実験器具、実験方法等を確認する | 相馬 惠子 | 4/28② |
5 | 観察・実験を中心とした授業設計(2) | 単元全体の観察・実験の内容を分析し、担当する時間を割り当て、指導案・ワークシートの内容を検討する | 相馬 惠子 | 5/12② |
6 | 学校における実践に学ぶ | 近隣の学校の教師による理科の授業参観(中学校) | 相馬 惠子 | 5/19② |
7 | 観察・実験を中心とした授業設計(3) | 各自担当した授業の展開を共有し、単元全体の指導計画を再検討する | 相馬 惠子 | 5/26② |
8 | 観察・実験を中心とした授業設計(4) | 担当する観察・実験の内容を分析し、指導案・ワークシートを作成する | 相馬 惠子 | 6/2② |
9 | 観察・実験を中心とした授業設計(5) | 担当する授業の指導案をもとに予備実験を共有しながら、実験・観察の手順等を検討する | 相馬 惠子 | 6/9② |
10 | 観察・実験を中心とした授業設計(6) | 担当する授業の指導案をもとに予備実験を共有しながら、実験・観察の手順等を決定し、指導案及びワークシートを完成させる | 相馬 惠子 | 6/16② |
11 | 模擬授業の実践と相互評価(1) | 観察・実験を主とした模擬授業を実施し、相互評価を行う | 相馬 惠子 小川 隆 | 6/23② |
12 | 模擬授業の実践と相互評価(2) | 観察・実験を主とした模擬授業を実施し、相互評価を行う | 相馬 惠子 小川 隆 | 6/30② |
13 | 模擬授業の実践と相互評価(3) | 観察・実験を主とした模擬授業を実施し、相互評価を行う | 相馬 惠子 小川 隆 | 7/7② |
14 | 模擬授業の実践と相互評価(4) 総括 | 観察・実験を主とした模擬授業を実施し、相互評価を行う 模擬授業と相互評価から得た反省をもとに指導案とワークシートを見直し、理科教育法Ⅲの学びを振り返る | 相馬 惠子 小川 隆 | 7/14② |
1)学習指導要領における理科の目標及び主な内容並びに全体構造を理解している。
2)個別の学習内容について指導上の留意点を理解している。
3)理科の学習評価の考え方を理解している。
4)理科と背景となる学問領域との関係を理解し、教材研究に活用することができる。
5)発展的な学習内容について探究し、学習指導への位置付けを考察することができる。
6)生徒の認識や思5、資質・能力などの実態を視野に入れた授業設計の重要性を理解している。
7)学習指導案の構成を理解し、具体的な授業を想定した指導案とワークシートを作成することができる。
8)模擬授業の実施とその振り返りを通して、授業改善の視点を身に付けている。
9)当該教科における実践研究の動向を知り、授業設計の向上に取り組むことができる。
【評価種別と割合】各回の課題(リフレクションシートを含む)(20%)、指導案及びワークシート(40%)、模擬授業(40%)
【評価基準】各回の課題を提出していること。指導計画及びワークシートを作成して模擬授業を行い、相互評価を通して自己の模擬授業を振り返ること。
【授業時間外に必要な学習の時間】42時間
【予習】事前にシラバスを熟読し、理解しておくとともに、指導法などの研究に努める。
【復習】講義内容の復習とまとめ。
授業への主体的な参加を期待するとともに、教職に就く者としての自覚を持ち指導力の向上に努めてください。
講義には、タブレットまたはノートPCを持参してください。
中学校教員としての実務経験を活かし、指導案作成や模擬授業等の実践的な指導力を身につけさせるとともに、生徒の素朴概念や誤概念を理解しながら新しい概念に転換させる等、具体的な指導技術等を用いて講義する。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | なし(適時資料を配布する) | ||
参考書 | 中学校学習指導要領解説(平成29年3月告示) 高等学校学習指導要領解説(平成30年3月告示) | 文部科学省 | 文部科学省WEBサイトに公開 |
参考書 | 「指導と評価の一体化」のための学習評価に関する参考資料(中学校編・高等学校編) | 国立教育政策研究所 | 国立教育政策研究所WEBサイトに公開 |
参考書 | 授業に活かす!理科教育法 中学・高等学校編 | 左巻健男 | 東京書籍 |
参考書 | 授業づくりのための中等理科教育法 | 山下芳樹・藤岡達也 | ミネルヴァ書房 |