英文名 | Special Topics in Animal Science 1 | |
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科目概要 | 動物資源科学科3年前期 [集中]、3群科目、選択、講義、1単位(15時間) 動物資源科学科4年前期 [集中]、3群科目、選択、講義、1単位(15時間) | |
担当者 | (◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎未定 | |
講義室 | 未定 | |
備考 | 科目ナンバリング:VZ301-RS15 |
日本の畜産と畜産経営をめぐる現状と課題について、幅広い観点から概括的な知識を習得してもらうことが本授業の目的です。
将来、畜産にかかわる人材となることが期待される受講生を対象にして、日本の畜産の現状と特徴、日本の畜産が直面している課題、畜産経営の特質と課題の克服に向けた取り組み等をバランス良くお話ししたいと思います。
授業は対面による講義形式で行い、理解度を確認するために授業内容に即した小テストを実施します。
◎DP2:動物資源の開発・利用を発展させるための専門的技能、能力
○DP4:動物性食品の基礎を理解し、機能性向上や安全性確保に対する専門的技能、能力
回 | 項目 | 内容 |
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1 | 日本の畜産 -現状と課題- | 日本の畜産(酪農・肉用牛経営・養豚・養鶏および牛乳乳製品・牛肉・豚肉・鶏肉鶏卵、飼料)をめぐる現状について、統計資料等を用いて確認し、畜産が直面している課題を押さえておきたいと思います。 |
2 | 畜産物の価格と生産費 | 畜産物の価格がどのように決まっているのか、また、畜産物の生産費について、大家畜飼養経営(酪農および肉用牛)を中心に概説します。 |
3 | 畜産経営の経済状況 | 大家畜飼養経営(酪農および肉用牛)を中心に、農業経営統計を用いて、経営収支の動向と現状を確認しておきます。 |
4 | 飼料経済 | 自給飼料生産の現状と課題、また、輸入穀物に依存している飼料経済の問題を概説します。 |
5 | 畜産物をめぐる国際環境 | 畜産物の輸入状況と国境措置(関税等)、また、近年にいたるまでの貿易自由化のあゆみについて概説します。 |
6 | 畜産を支える制度・政策 | 畜産に限らず、日本の農業の存続に大きな役割を果たしているのが農業保護政策です。畜産を支えている各種の制度・政策について概説します。 |
7 | 新しい畜産の姿を求めて | 日本の畜産(とくに大家畜飼養)はさまざまな問題に悩みながら、持続的な経営の姿を模索して、これまでにはなかった新たな実践を生み出しています。そのような事例をいくつか紹介し、新しい畜産の姿をイメージすることで、本授業の結びとします。 |
①日本の畜産の現状について、概括的な知識を修得する。
②畜産経営の基本的な成り立ち(収益と費用)を理解する。
③日本の畜産が直面している課題を理解し、その克服に結びつく実践にはどのようなものがあるのか、最新の状況を押さえておく。
授業への積極的参加度を50%、毎回の小テストを50%として総合評価する。
【授業時間外に必要な学習の時間:30時間】
予習:1年次に学修した「動物資源科学概論1」の「有用動物の種類と特徴」「日本の畜産物生産と現状」「食品としての畜産物」「動物の飼育と管理」の講義内容を思い出し、関連する参考図書も含めて復習しておいてください。
復習:配布資料の復習、関連図書・文献の学習、統計資料等の整理・分析をお願いします。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 特に指定しません。 | ||
参考書 | 畜産経営学/1984年刊 | 島津 正ほか(編) | 文永堂 |
参考書 | 畜産経営 第4版(JA畜産経営診断士教科書)/2003年刊 | 新井 肇 | 家の光協会 |
参考書 | 日本農業の経営問題/1988年刊 | 七戸 長生 | 北海道大学図書刊行会 |
参考書 | 人間と自然の生産力/1989年刊 | 陣内 義人 | 農文協 |