英文名 | Student Counseling and Guidance | |
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科目概要 | 動物資源科学科2年後期 [金曜日1時限]、教職課程科目、必修、講義、2単位(30時間) 生物環境科学科2年後期 [金曜日1時限]、教職課程科目、必修、講義、2単位(30時間) | |
担当者 | (◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎渡部 靖之 | |
講義室 | 112講義室 | |
備考 | 科目ナンバリング:VZ601-TC25 |
科目 | 教育の基礎的理解に関する科目等(道徳、総合的な学習の時間等の指導法及び生徒指導、教育相談等に関する科目) |
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各科目に含めることが必要な事項 |
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生徒指導は、一人一人の児童生徒の人格を尊重し、個性の伸長を図りながら、社会的資質や行動力を高めることを目指して教育活動全体を通じ行われる、学習指導と並ぶ重要な教育活動である。他の教職員や関係機関と連携しながら組織的に生徒指導を進めていくために必要な知識・技術や素養を身に付ける。
生徒指導の内容、理念、歴史、意義について概観し、教育課程における生徒指導の意義について講ずる。また、他の教育課程との関連について具体的な実践例を交えて説明する。
さらに、令和4 年12月に改訂された文部科学省「生徒指導提要」のポイントを踏まえ、「生徒指導」から
「生徒支援」へのパラダイムシフト、「チーム学校」や地域学校協働体制における生徒指導についても触れる。適宜、指導案を作成するなど、実践に即した生徒指導について理解する。
独自の講義テキスト(簡易なレポート含む)を利用し、効率よく学習が進められるようにする。講義テキストにはコメントを記して返却することで、講義内容のふりかえりを促す。
講義は講義テキストに沿って進め、パワーポイントで適宜資料等を提示する。講義をしっかり聞き、講義テキストをきちんと提出することが基本である。
回 | 項目 | 内容 | 担当者 |
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1 | 教育・学習とは何か | 生徒指導論を学ぶ前提として、「学校」の意義と役割について考える。 1 教育とは何か/2 教育と学習のちがい/3 社会における学校の意味/ 4 生涯における学校の意味 | 渡部 靖之 |
2 | 生徒指導とは何か | 1 生徒指導の定義/2 生徒指導のねらい/3 生徒指導をめぐる経緯 | 渡部 靖之 |
3 | 生徒指導の実践上の4つの視点 | ①自己存在感の感受 ②共感的な人間関係の育成 ③自己決定の場の提供 ④安全・安心な風土の醸成 | 渡部 靖之 |
4 | 生徒指導と他の領域との関係 | 教育課程と生徒指導との関係 A 各教科における生徒指導 B 教科外の活動における生徒指導(道徳教育、総合的な学習(探究)の時間、特別活動) C 教育課程外の活動における生徒指導 D 学校管轄外における生徒指導 | 渡部 靖之 |
5 | 生徒指導と教育相談① | 1 教育相談(カウンセリング)とは/2 教育相談と生徒指導の関係/3 キャリアカウンセリングと生徒指導の関係/4 カウンセリングの基本的な進め方 | 渡部 靖之 |
6 | 生徒指導と教育相談② | 5 育てるカウンセリングへのアプローチ | 渡部 靖之 |
7 | 生徒指導体制 | 1 生徒指導と教育相談が一体となったチームによる指導・支援/2 スクールカウンセラーの役割/3 地域・家庭との連携・協働による生徒指導 | 渡部 靖之 |
8 | 個別の課題を抱える生徒への指導① | 1 問題行動とは何か/2 暴力行為への対応/3 いじめ問題への対応 | 渡部 靖之 |
9 | 個別の課題を抱える生徒への指導② | 1 不登校の現状/2 不登校の要因・背景/3 不登校への対応/4 「学校なんて行かなくてもいい」のか? | 渡部 靖之 |
10 | 個別の課題を抱える生徒への指導③ | 1 児童虐待問題への対応/2 自殺予防/3 インターネット・携帯電話に関する問題への対応/4 性に関する問題への対応 | 渡部 靖之 |
11 | 校則/懲戒と体罰 | 1 校則とは何か/2 ルールメイキングの大切さ/2 懲戒と体罰 | 渡部 靖之 |
12 | 人権教育・学習 | 1 人権とは何か/2 差別と偏見/3 個別の人権課題/4 人権教育・人権学習の大切さ | 渡部 靖之 |
13 | ボランティア学習 | 1 ボランティア今昔/2 ボランティアの意味と原則/3 学校における「ボランティア」活動/4 生涯学習社会におけるボランティア活動/5 ボランティア・コーディネート/◎NPO活動の可能性 | 渡部 靖之 |
14 | 生徒指導とキャリア教育 ◎後半:試験 | 1 生徒指導とキャリア教育/2 キャリア教育とは?/3 キャリア教育のねらい/4 キャリア教育の進め方と実際 | 渡部 靖之 |
1 生徒指導の目的と歴史の理解を通じて生徒指導の意義を知る。
2 生徒指導の内容について、具体例や実習を通して、実践的指導法と評価手法を身につける。
3 集団活動及び自己肯定感の醸成における生徒指導の重要性について理解する。
毎時、講義テキストを提出すること。
評価は、講義テキストの提出状況、記載内容及び試験(レポート)の結果を踏まえて行う。欠席が全講義回数の1/3(5回)を超える場合は単位認定の対象外とする。
【授業時間外に必要な学習の時間:60時間】
予習:学習指導要領総則編の閲覧、各時間の内容に関係するウェブサイトの閲覧
復習:講義テキストの提出は次時を提出期限とするので、講義終了後にふりかえりシートを作成することで復習とすること
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | なし | ||
教科書 | |||
参考書 | 中学校学習指導要領解説 総則編 | 文部科学省 | 文部科学省 |
参考書 | 高等学校学習指導要領解説 総則編 | 文部科学省 | 文部科学省 |
参考書 |