英文名 | Animal Nutrition | |
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科目概要 | 獣医学科3年前期 [火曜日1時限(週1コマ)]、2群科目、必修、講義、1単位(15時間) | |
担当者 | (◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎黒瀬 陽平 | |
講義室 | B21講義室 | |
備考 | 科目ナンバリング:VV201-AS32 |
野生動物、愛玩動物、家畜、展示動物等、どのような動物をとっても、食物の摂取から消化と吸収、代謝に至る一連の流れ(栄養という)は生存にとって必須の過程である。また、獣医療や動物飼育の現場でも動物の栄養を理解することは重要である。以下の3項目を理解することを目的とする。
1.動物栄養学の概念と基礎知識
2.動物の健康維持に必要な栄養管理
3.家畜の生産能力と代謝の関係
動物の栄養を構成する因子(栄養素の種類とはたらき、消化と吸収、栄養素の代謝、飼料の評価)について基礎を解説する。
講義形式で行う。WebClassの資料と教科書を使って重要ポイントを解説する。
特に重要なポイントについては、授業中に練習問題を解くことにより理解の向上を図る。その後、直ちに練習問題の解説を行う。
◎DP1:生命科学の理解と高い教養及び倫理観の習得
回 | 項目 | 内容 | 担当者 |
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1 | 栄養の概念 | 動物栄養の概念(栄養、栄養素、代謝) | 黒瀬 陽平 |
2 | タンパク質とアミノ酸 | タンパク質の構造と種類、アミノ酸の種類、タンパク質の栄養価 | 黒瀬 陽平 |
3 | 炭水化物 | 炭水化物の構造と分類、動物における炭水化物の主な機能、食物繊維 | 黒瀬 陽平 |
4 | 脂質 | 脂質の分類、脂肪酸、機能性脂質 | 黒瀬 陽平 |
5 | ビタミン | ビタミンの分類と種類(脂溶性ビタミン、水溶性ビタミン)、ビタミンの作用と欠乏症 | 黒瀬 陽平 |
6 | ミネラルと水分 | ミネラルの分類と機能、ミネラルの欠乏症、水分の機能 | 黒瀬 陽平 |
7 | 摂食の調節 | 摂食に影響する内部および外部要因、末梢から中枢へのシグナル伝達、視床下部、脳における末梢由来物質の選択的取り込み | 黒瀬 陽平 |
8 | 単胃動物の栄養素の消化と吸収 | 消化と吸収、三大栄養素の消化、吸収のしくみ | 黒瀬 陽平 |
9 | 反芻動物における栄養素の消化と吸収 | 反芻動物の消化器の特徴、反芻胃おける消化と吸収、窒素化合物と脂質の消化 | 黒瀬 陽平 |
10 | タンパク質とアミノ酸の代謝 | タンパク質の合成と分解、アミノ酸の代謝、タンパク質とアミノ酸の栄養評価 | 黒瀬 陽平 |
11 | 糖質の代謝 | 血糖の調節、グリコーゲンの代謝、解糖 | 黒瀬 陽平 |
12 | 脂質の代謝 | 脂質の分解、脂質(TG、脂肪酸、コレステロール)の合成、脂質の体内動態 | 黒瀬 陽平 |
13 | エネルギー代謝 | ATPの合成と利用、飼料エネルギーの利用形態、呼吸商、エネルギー代謝量の測定法 | 黒瀬 陽平 |
14 | 飼料の栄養評価 | 出納試験、エネルギーを中心とする評価法、タンパク質とアミノ酸を中心とする評価法、動物の栄養素要求量、飼養標準、標準飼料成分表 | 黒瀬 陽平 |
15 | 総括 | 重要ポイントの理解を確認する。 | 黒瀬 陽平 |
動物栄養学分野の基礎知識(専門用語を含む)を修得することができる。
動物の健康維持に必要な栄養管理ができるようになる。
家畜の生産能力と栄養代謝の関係を理解することができる。
出席については学生便覧を参照のこと。
定期試験(100%)により評価する。
【授業時間外に必要な学習の時間:30時間】
予習:WebClassの資料について、教科書を参照しながら理解するよう努める。理解できなかった点は授業で解消する。
復習:授業で理解できなかった点を教科書や参考書を用いて解消するよう努める。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 動物の栄養 第二版 | 唐澤 豊・菅原 邦生 編 | 文永堂 |
参考書 | 動物飼養学 | 石橋晃・他 編 | 養賢堂 |
参考書 | 小動物栄養学 | 阿部又信 | ファームプレス |
参考書 | 食べ物としての動物たち | 伊藤宏 | 講談社 |