英文名 | Veterinary Internal Medicine | |
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科目概要 | 獣医学科4年前期 [木曜日2・3時限]、3群科目、必修、講義、2単位(30時間) | |
担当者 | (◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎亀島 聡※、 酒居 幸生※、 高橋 史昭※、 前田 洋佑※、 菅野 智裕※ | |
講義室 | B11講義室 | |
備考 | 科目ナンバリング:VV301-GC46 |
動物の各種内科疾患における主要徴候の病態生理と診断および治療へのアプローチを理解する。
小動物および大動物の内科疾患における徴候の病態生理や診断、治療へのアプローチを学ぶ。
パワーポイントおよび配布資料を中心に、講義形式で進める。
各講義の開始時に習得すべき内容と到達目標を伝え、関連したいくつかの課題を提示し、講義終了時に解説することで理解を深めるようにする。
フィードバックとして、受講者から受けた質問等に対しては個別に対応するだけでなく、全体に対しても適宜コメントする。
◎DP2:動物の病気の診断・治療・予防に関する知識を持ち、適切に実践できる能力
〇DP1:生命科学の理解と高い教養及び倫理観の習得
回 | 項目 | 内容 | 担当者 |
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1 | 大動物の疾患1 | 概論、動物種と特徴、牛と馬の個体識別、病気の説明と治療の同意 | 前田 洋佑 |
2 | 大動物の疾患2 | 問診の取り方、各種内科疾患の考え方 | 前田 洋佑 |
3 | 大動物の疾患3 | 健康状態の臨床的把握の基本、臨床検査の意義、超音波検査、X線検査の意義 | 前田 洋佑 |
4 | 大動物の疾患4 | 心臓・肺の疾患、聴診、心電図検査と意義 | 菅野 智裕 |
5 | 大動物の疾患5 | 血液造血器疾患 | 菅野 智裕 |
6 | 大動物の疾患6 | 口腔・咽頭・食道疾患 | 高橋 史昭 |
7 | 大動物の疾患7 | 消化器疾患(第一胃~第三胃疾患) | 高橋 史昭 |
8 | 大動物の疾患8 | 消化器疾患(第四胃変位と捻転)、迷走神経性消化不良 | 高橋 史昭 |
9 | 大動物の疾患9 | 消化器疾患(腸疾患) | 高橋 史昭 |
10 | 小動物臨床で必要な基本的知識1 | 犬や猫の各種疾患を考える上で必要な成長や疾患予防の基礎知識について解説する | 亀島 聡 |
11 | 小動物臨床で必要な基本的知識2 | 小動物内科疾患で用いられる診断や治療の概要について解説する | 亀島 聡 |
12 | 体重変動を示す小動物の疾患 | 小動物において体重の変動を示す疾患の病態生理、関連疾患および診断・治療について解説する | 亀島 聡 |
13 | 食欲不振と多食症を示す小動物の疾患 | 小動物において食欲不振または多食を示す疾患の病態生理、関連疾患および診断・治療について解説する | 亀島 聡 |
14 | 小動物の消化器疾患1:小腸および大腸の疾患 | 小動物の小腸および大腸疾患における病態生理、臨床徴候、診断・治療について解説する | 酒居 幸生 |
15 | 小動物の消化器疾患2:肝・胆道系の疾患 | 小動物の肝・胆道系疾患における病態生理、臨床徴候、診断・治療について解説する | 酒居 幸生 |
16 | 小動物の消化器疾患3:膵疾患 | 小動物の膵疾患における病態生理、臨床徴候、診断・治療について解説する | 酒居 幸生 |
17 | 小動物の心疾患1:先天性疾患 | 小動物の先天性心疾患おける病態生理、臨床徴候、診断について解説する | 亀島 聡 |
18 | 小動物の心疾患2:後天性疾患 | 小動物の後天性心疾患おける病態生理、臨床徴候、診断・治療について解説する | 亀島 聡 |
19 | 小動物の呼吸器疾患1:病態と臨床徴候 | 小動物の呼吸器疾患おける病態生理、臨床徴候について解説する | 亀島 聡 |
20 | 小動物の呼吸器疾患2:診断と治療 | 小動物の呼吸器疾患おける診断、治療について解説する | 亀島 聡 |
21 | 小動物の腎疾患と尿石症1:病態と発生要因 | 小動物の腎疾患および尿石症の病態と発生要因について解説する | 亀島 聡 |
22 | 小動物の腎疾患と尿石症2:診断と治療 | 小動物の腎疾患および尿石症の診断と治療について解説する | 亀島 聡 |
23 | 小動物の血液疾患1:貧血の病態生理 | 赤血球の産生と貧血の病態生理について解説する | 酒居 幸生 |
24 | 小動物の血液疾患2:貧血を示す疾患 | 小動物において貧血を示す疾患の診断と治療について解説する | 酒居 幸生 |
25 | 小動物の血液疾患3:白血球の異常を示す疾患 | 小動物において白血球の異常を示す疾患について、病態生理、臨床徴候、診断・治療を解説する | 酒居 幸生 |
26 | 小動物の血液疾患4:止血異常の病態 | 小動物における止血機構とその異常の病態生理について解説する | 酒居 幸生 |
27 | 小動物の血液疾患5:止血異常を示す疾患の診断と治療 | 小動物における止血異常を示す疾患の臨床徴候、診断・治療について解説する | 酒居 幸生 |
28 | 小動物の内分泌疾患1:病態生理 | 小動物の内分泌疾患の病態生理について解説する | 亀島 聡 |
29 | 小動物の内分泌疾患2:臨床徴候、診断・治療 | 小動物の内分泌疾患における臨床徴候、診断・治療について解説する | 亀島 聡 |
30 | 総括 | 学習効果の確認 | 高橋 史昭 亀島 聡 |
主要徴候およびそれらを示す代表的な疾患について、原因、症状、病態生理、診断、治療の概要を説明できる。
定期試験(100%)
【授業時間外に必要な学習の時間:計60時間】
「予習」:教科書である「獣医内科学」に沿って進めるので、各回ごとに総論あるいは各論の解剖・機能を中心に読み、また、事前にWebClassに掲示する講義資料をみて、不明な点を見つけた上で講義に臨むこと(各項目ごとに60分)。
「復習」:講義資料と教科書に基づいて、学習内容を確認することで不明であった点を解消する。必要に応じて専門雑誌等の記事で理解を深めること(各項目ごとに60分)。
実務経験の授業への活用方法:各教員の動物病院での臨床経験を基に、各種疾患に罹患した動物の診断例・治療例をまじえて解説する。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 獣医内科学 第3版(小動物編・大動物編) | 日本獣医内科学アカデミー編 | 文永堂出版 |
参考書 | (なし) |