英文名 | Landscape Architecture and Conservation | |
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科目概要 | 生物環境科学科2年前期 [木曜日2時限、金曜日2時限(週2コマ)]、3群科目、必修、講義、2単位(30時間) | |
担当者 | (◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎馬場 光久 | |
講義室 | ||
備考 | 科目ナンバリング:VE301-EE11 隔週で開講 | |
JABEE認定プログラム履修の手引き(表3・14)との関連 | B、E |
科目 | 教科に関する科目(高等学校 農業) |
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施行規則に定める科目区分 |
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世界および日本での様々な緑地が成立する環境条件、植物の種類、および機能について理解し、さらに緑地における生物多様性への人間活動の影響を理解する。
人の関わり方による緑地の種類と成立要因,緑地における生物多様性の保全と危機について講義する。
板書を中心に講義を進めるが,具体的な画像の方が理解しやすいと判断されるときには,パワーポイントを利用して理解を深めるようにする。理解度を知るために,次回の講義の最初に小テストを行う。中間試験は採点結果の概要を報告することで,期末試験は終了後の「解説」の時間に成績評価と解答を説明することで,フィードバックする。
〇DP2:環境科学に関する理解と高度の知識・技能
◎DP3:生態系機能の解明と理解を基盤に環境保全に貢献できる能力
回 | 項目 | 内容 | 担当者 |
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1 | 緑地保全学とは? | 緑地保全学で学ぶ内容について,学科のカリキュラムマップや講義日程に基づいて説明する。 | 馬場 光久 |
2 | 植物群落の見方 | 植物群落に影響する因子について概説するとともに、生理的最適と生態的最適との相違について講義する。 | 馬場 光久 |
3 | 土壌と植生との関係 | 土壌生成と植生遷移との関わりについて講義する。 | 馬場 光久 |
4 | 世界の緑地環境と農林業① | 乾燥地の植生とその管理について講義する。 | 馬場 光久 |
5 | 世界の緑地環境と農林業② | 熱帯雨林とその管理について講義する。 | 馬場 光久 |
6 | 世界の緑地環境と農林業③ | 乾燥地の植生の保全と熱帯雨林の保護を通じて,保全と保護の相違について講義する。 | 馬場 光久 |
7 | 中間試験 | これまで学んだ内容を整理し,理解度を把握するために中間試験を行う。 | 馬場 光久 |
8 | 日本の緑地環境① | 落葉広葉樹林としてブナ林について紹介する。 | 馬場 光久 |
9 | 日本の緑地環境② | ブナの種子散布とブナ林の復元について講義する。 | 馬場 光久 |
10 | 日本の緑地環境③ | 湿原の発達と植物との関係および保護について講義する。 | 馬場 光久 |
11 | 緑地環境の創出と保全機能① | 傾斜地の土壌の特徴およびその保全について紹介する。 | 馬場 光久 |
12 | 緑地環境の創出と保全機能② | 傾斜地における災害と修復,緑化技術について紹介する。 | 馬場 光久 |
13 | 緑地環境の創出と保全機能③ | 都市における公園緑地の防災機能と防犯を意識した設計について講義する。 | 馬場 光久 |
14 | まとめ | 講義内容で特に重要なものについてより詳細な説明をする。 | 馬場 光久 |
1.緑地の環境保全機能,特に生物多様性の保全や災害の防止について説明できる。
2.緑地の保護,保全について説明できる。
3.緑地の多面的な機能を発揮するための具体的な技術について説明できる。
中間試験(20点),期末試験(68点),および小テスト(12点)によって評価する。小テストは,次の回の最初に行うので,前の回の授業内容について講義資料およびノートに記録した内容を整理・復習しておくようにする。中間試験,期末試験は,到達目標を考慮して出題する。なお,欠席は1回につき3点減点する。
【授業時間外に必要な学習の時間:60時間】
予習:講義内容を事前に確認して、それに関わる事項を図書やインターネットなどで調べる。
復習:次の回の初めに小テストを行い,前回の講義内容の理解度を評価し,復習の一環とする。
不明な点などあれば、講義中あるいはオフィスアワーを利用して、積極的に質問に来て下さい。
【オフィスアワー】馬場は事前に電話(0176-24-9477またはメール(baba@vmas.kitasato-u.ac.jp)にて連絡してください。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 土壌環境学 | 岡崎正規編 | 朝倉書店 |
参考書 | 「植生管理学」 | 福嶋司 編 | 朝倉書店 |
参考書 | 「森林生態学」 | 石井弘明・徳地直子・榎木 勉・名波 哲・廣部 宋(編) | 朝倉書店 |
参考書 | 「森と草原の歴史: 日本の植生景観はどのように移り変わってきたのか」 | 小椋 純一 | 古今書院 |
参考書 | 「保全生態学入門 改訂版:遺伝子からランドスケープまで」 | 矢原徹一 ・鷲谷いづみ | 文一総合出版 |
参考書 | 「新版 絵でわかる生態系のしくみ」 | 鷲谷いづみ・後藤 章 | 講談社 |