英文名 | Introduction to Special Needs Education | |
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科目概要 | 動物資源科学科2年後期 [金曜日4時限(週1コマ)]、教職課程科目、必修、講義、1単位(15時間) 生物環境科学科2年後期 [金曜日4時限(週1コマ)]、教職課程科目、必修、講義、1単位(15時間) | |
担当者 | (◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎奈良 理央※ | |
講義室 | 112講義室 | |
備考 | 科目ナンバリング:VZ601-TC24 |
科目 | 教育の基礎的理解に関する科目等(教育の基礎的理解に関する科目) |
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各科目に含めることが必要な事項 |
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通常の学級にも在籍している発達障害や軽度知的障害をはじめとする様々な障害等により特別の支援を必要とする幼児、児童及び生徒が、授業において学習活動に参加している実感・達成感をもちながら学び、生きる力を身に付けていくことができるよう、障害に随伴する学習上又は生活上の困難を把握し、個々の教育的ニーズに対して、他の教員や関係機関と連携しながら組織的に対応していくために必要な知識や支援方法を理解する。
個々の障害特性、障害のある幼児、児童及び生徒に対する支援方法、及び特別支援教育に関する制度の理念や仕組みについて考え、学校教育における特別支援教育の意義について理解する。さらに、具体的な教育場面を想定し、教育課程の編成や領域・教科等について理解する。
一方向からの講義のみにならないようにプレゼンテーションソフトはもとより、ビデオ視聴から分析対象を絞り計測する等、演習による問題解決やワークショップ型の討論を用いながら障害についての理解を深める。また、授業終了前に講義内容に関する課題を配布し、次回の授業開始時に回収して授業の中で解答を検討するなど、講義内容の理解をより深めるためのフィードバックを行う。
回 | 項目 | 内容 | 担当者 |
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1 | 特別の支援を必要とする幼児、児童及び生徒の理解(1)-障害の基礎的知識 | 視覚障害、聴覚障害、肢体不自由、病弱、知的障害等、障害の様相、定義等の基礎的な知識について | 奈良 理央 |
2 | 特別の支援を必要とする幼児、児童及び生徒の理解(2)-障害特性及び学習の困難 | 発達障害や軽度知的障害をはじめとする特別の支援を必要とする幼児、児童及び生徒の心理・行動特性について | 奈良 理央 |
3 | 特別の支援を必要とする幼児、児童及び生徒の理解(3)-障害児・者を巡る動向 | インクルーシブ教育システムを含めた特別支援教育に関する制度の理念や動向について | 奈良 理央 |
4 | 特別の支援を必要とする幼児、児童及び生徒の支援(1)-行動特性と支援技法 | 特別の支援を必要とする幼児、児童及び生徒の行動特性に応じた具体的支援の方法の理解と習得について | 奈良 理央 |
5 | 特別の支援を必要とする幼児、児童及び生徒の支援(2)-特別支援教育の教育課程 | 特別支援教育の教育課程上の特徴と「通級による指導」及び「自立活動」の位置付けについて | 奈良 理央 |
6 | 特別の支援を必要とする幼児、児童及び生徒の支援(3)-個別の教育支援計画等の意義 | 特別支援教育における個別の教育支援計画及び個別の指導計画の作成意義と方法について | 奈良 理央 |
7 | 特別の支援を必要とする幼児、児童及び生徒の支援(4)-校内外の連携、コンサルテーション | 特別支援教育コーディネーター、関係機関や家庭と連携した支援や組織的な対応(コンサルテーションなど)の必要性について | 奈良 理央 |
(1)インクルーシブ教育システムを含めた特別支援教育に関する制度の理念や仕組みを理解している。
(2)発達障害や軽度知的障害をはじめとする特別の支援を必要とする幼児、児童及び生徒の心身の発達、心理的特性及び学習の過程を理解している。
(3)視覚障害、聴覚障害、知的障害、肢体不自由、病弱等を含む様々な障害のある幼児、児童及び生徒の学習上または生活上の困難について基礎的な知識を身に付けている。
(4)発達障害や軽度知的障害をはじめとする特別の支援を必要とする幼児、児童及び生徒に対する支援の方法について例示することができる。
(5)「通級による指導」及び「自立活動」の教育課程上の位置付けと内容を理解している。
(6)特別支援教育に関する教育課程の枠組みを踏まえ、個別の指導計画及び個別の教育支援計画を作成する意義と方法を理解している。
(7)特別支援教育コーディネーター、関係機関や家庭と連携しながら、コンサルテーションなどの支援体制を構築することの必要性を理解している。
(8)母国語や貧困の問題等により特別の教育的ニーズのある幼児、児童及び生徒の学習上又は生活上の困難や組織的な対応の必要性を理解している。
授業中に課すレポート(20%)、及び定期試験(80%)で評価します。
授業への出席状況や受講態度等は成績に考慮されませんが、出席回数が極端に少ない場合、試験の採点をしません。また、授業中の不適切な言動が目立つ場合、授業からの退席を命じることがあります。
【授業時間外に必要な学習の時間:30時間】
予習:テキストを使用します。事前に一読したり用語を確認するなどの予習を必ずして臨んでください。
復習:講義内容に合わせてプリントを配布します。テキストと併用し復習に役立ててください。
受身的でなく、能動的・積極的に授業に参加し、学生同士で話し合いながら、協力し合って学習を進めてください。授業への取り組みが消極的であった場合には、単位を認めない場合もあり得るので、注意してください。
実務経験の授業への活用方法:非常勤教員として他大学で担当している授業内容から、応用科学としての行動の原理に関する内容を一部抽出し、行動特性や行動形成に関連する支援方法として概説する。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 障害児心理入門 第2版 | 井澤信三・小島道生 | ミネルヴァ書房 |
参考書 | (なし) |