英文名 | Advanced Environmental Water Resources | |
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科目概要 | 生物環境科学専攻(修士課程)1年次集中、選択、講義、2単位(30時間) 生物環境科学専攻(修士課程)2年次集中、選択、講義、2単位(30時間) | |
担当者 | (◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎濵田 康治 | |
講義室 | 本館A棟5階共用セミナー室(A55・A56) | |
備考 | 生物環境科学専攻(修士課程)関連科目 1年次または2年次にて履修する |
自然界での水循環や人間活動による水利用と水環境の関係、豊かな水環境の創造・保全・再生のための基礎と応用科学の理解を目的とする。
水資源や水環境に関する理解を深めることを目的に、水循環・水利用・水質管理に関する事項について講義する。水資源や水環境を取り巻く法令や規制、水環境の管理・保全技術や調査方法についても広く取り上げる。
・配布資料を用いた説明を基本とするが、質疑を交えながら受講生が考え、発言する機会を適宜設ける。
・総合的な理解状況の把握を目的として、演習や現地調査に基づく総合考察を実施する。
学年 | 回/1.5h | 項目 | 内容 | 担当者 |
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1年又は2年 | 第1回 | 本講義のねらいと目標 | 授業の概要について | 濵田 康治 |
第2回 | 水資源環境をとりまく状況(1) | わが国の水資源・水利用について | 濵田 康治 | |
第3回 | 水資源環境をとりまく状況(2) | 水循環基本計画、水循環白書、SDGs | 濵田 康治 | |
第4回 | 水循環の維持回復・水環境の保全 | 環境・循環型社会・生物多様性 | 濵田 康治 | |
第5回 | 流域における水循環(1) | 流域における水循環の概要 | 濵田 康治 | |
第6回 | 流域における水循環(2) | 水循環に伴う物質循環の概要 | 濵田 康治 | |
第7回 | 流域における水循環(3) | (演習)流出解析について | 濵田 康治 | |
第8回 | 我が国の水質規制とその歴史 | わが国の水質問題に関する歴史 | 濵田 康治 | |
第9回 | 農業(水稲)用水基準 | 農業用水基準、その他の水質基準 | 濵田 康治 | |
第10回 | 水環境での物質変換(1) | 水質にかかる物理的・化学的反応 | 濵田 康治 | |
第11回 | 水環境での物質変換(2) | 反応速度論 | 濵田 康治 | |
第12回 | 水環境での物質変換(3) | (演習)生態系モデルについて | 濵田 康治 | |
第13回 | 閉鎖性水域の水質環境(1) | 水域での水質の特徴 | 濵田 康治 | |
第14回 | 閉鎖性水域の水質環境(2) | 水域での水質対策 | 濵田 康治 | |
第15回 | 閉鎖性水域の水質環境(3) | 水域・水環境のモデル化 | 濵田 康治 | |
第16回 | 発生する負荷物質の特徴(1) | 流域で発生する負荷の種類 | 濵田 康治 | |
第17回 | 発生する負荷物質の特徴(2) | 流域で発生する負荷物質の排出過程 | 濵田 康治 | |
第18回 | 発生する負荷物質の特徴(3) | 流域での負荷対策 | 濵田 康治 | |
第19回 | 現地調査 | (実習)水辺の調査 | 濵田 康治 | |
第20回 | 総合討論 | 実習のとりまとめ、総合討論(小レポート) | 濵田 康治 |
1.流域における水循環や物質循環のイメージを形成できる。
2.わが国における水質規制のその歴史について理解する。
3.水質にまつわる物理的・化学的反応の概略を理解する。
講義中の質疑応答や提出レポートなどにより総合的に評価する。
対面による集中講義とリモートによる講義のハイブリッドでの開講を予定している。予習より復習に重点を置くこと。
【予習】次回の履修範囲を予習し、専門用語の意味等を概ね理解しておくこと。
【復習】配布資料の内容の定着と、説明した内容の理解の進展を図ること。
(実習)は現地調査のため学外のフィールドに出かける場合がある。
(演習)は表計算ソフトを使ったシミュレーション等を実施する。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 教科書は使用せず講義プリントを配布する。 | ||
参考書 | よくわかる水環境と水質 | 武田 育郎 | オーム社、2010. |
参考書 | 水環境の事典 | (公社)日本水環境学会 編集 | 朝倉書店、2021. |
参考書 | 水循環白書 | 内閣官房 | |
参考書 | 環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書 | 環境省 |