英文名 | Special Lecture in Veterinary Science(Veterinary Biochemistry) | |
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科目概要 | 獣医学専攻(博士課程)隔年開講次、選択、講義、10単位(150時間) | |
担当者 | (◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎折野 宏一 | |
講義室 | 本館A棟5階共用セミナー室(A55・A56) | |
備考 | 獣医学専攻(博士課程)主科目 全25学科目から18学科目を選択履修 1年から3年の間に履修する |
鉄代謝と酸化ストレスの関連について講述し、その関連を分子および遺伝子レベルで理解する。
全生物に必須な微量金属元素である鉄について、それを取り巻く環境とその利用について生化学および分子生物学なレベルで説明する。
講義形式(パワーポイントと配布資料)が中心であるが、項目別に理解を深めるため、その最後に討議を行う。
◎DP1:生命科学の理解と高い教養及び倫理観の習得
◎DP2:動物の病気の診断・治療・予防に関する知識を持ち、適切に実践できる能力
◯DP3:食品の安全性の確保と供給に資する能力
◯DP4:医薬品の開発に寄与する能力
◯DP5:野生動物の保全に寄与する能力
DP6:人獣共通感染症の制圧に寄与する能力
学年 | 回/1.5h | 項目 | 内容 | 担当者 |
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1年から3年の間 | 1回 | 鉄代謝(1) | 鉄の遷移性とその生物学的利用性 | 折野 宏一 |
2回 | 鉄代謝(2) | 鉄代謝関連タンパク質の遺伝子レベルの調節 | 折野 宏一 | |
3回 | 酸化ストレス(1) | 鉄代謝と酸化ストレスとの関連 | 折野 宏一 | |
4回 | 酸化ストレス(2) | 酸化ストレスによる疾患とその予防 | 折野 宏一 |
病気の90%は酸化ストレスと関連があると言われており、鉄代謝の酸化ストレスへの寄与について説明することができる。
ディスカッション(50%)ならびに口頭試問(50%)で評価する。口頭試問においては次の授業で特徴的な見解や誤解についてコメントする。
【授業時間外に必要な学習 の時間:300時間】
予習:授業内容に関する項目について教科書を参考に予め理解をしておくこと。
復習:講義資料と教科書を照らし合わせて内容を十分に理解しておくこと。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | Inorganic biochemistry of iron metabolism. From molecular mechanisms to clinical consequences. 2nded | Crichton R | John Willey & Sins, Ltd., Chichester. 2001. |
教科書 | Clinical biochemistry of domestic animals. 6th ed. | Kaneko J J, Harvey J W and Bruss ML | Academic Press, San Diego, 2008. |
教科書 | 鉄剤の適正使用による貧血治療指針 改訂[第2版] | 日本鉄バイオサイエンス学会治療指針作成委員会編. | 響文社、札幌、2009 |
教科書 | 鉄代謝異常の臨床−鉄の欠乏から過剰まで | 斉藤宏著 | 医薬ジャーナル、東京、1999 |
参考書 | (なし) |