英文名 | Molecular Biology Laboratory | |
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科目概要 | 動物資源科学科3年前期 [水曜日3時限(週2コマ)]、2群科目、必修、実習、1単位(45時間) | |
担当者 | (◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎向井 孝夫、 山本 裕司 | |
講義室 | 111講義室、141実習室、151実習室 | |
備考 | 科目ナンバリング:VZ204-LS12 |
生命現象の基本である遺伝子の働きを理解するため、核酸など分子レベルでの実験を経験することによって、生命科学の基本的な考え方を学ぶとともに、この領域における先端技術を修得する。卒論研究では分子生物学的手法を用いて解析するテーマが多いので、分子生物学的手法の原理や技術をしっかり身につけることが必要となる。
①DNAやRNAに関わる基本技術や原理を説明する。
②遺伝子工学技術で必須となるPCR法、制限酵素の利用、形質転換技術や原理を説明する。
③遺伝子の発現制御を解明するための実験方法や原理を説明する。
板書や配布資料を活用しながら実験手技・原理を説明したのち、実技を行う。
小テストは返却時に模範解答を配布するとともに、特に理解度の低かった項目を中心に解説を行う。
レポートは採点後、コメントを記して返却する。
〇DP 2:動物資源の開発・利用を発展させるための専門的技能、能力
〇DP 4:動物性食品の基礎を理解し、機能性向上や安全性確保に対する専門的技能、能力
◎DP 5:生命科学に関する専門知識を生かし、人と動物の健康に寄与する能力
回 | 項目 | 内容 | 担当者 |
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1 | 概要の説明 | 実習の意義、留意する点 | 向井 孝夫 山本 裕司 |
2 | DNAの分子模型 | DNA二重らせん構造の理解 | 向井 孝夫 山本 裕司 |
3 | DNA抽出と精製の原理と実際1 | 動物組織からのDNAの抽出および精製1 | 向井 孝夫 山本 裕司 |
4 | DNA抽出と精製の原理と実際2 | 動物組織からのDNAの抽出および精製2 | 向井 孝夫 山本 裕司 |
5 | DNAの検出と定量 | エチジウムブロマイドによるDNAの検出および定量 | 向井 孝夫 山本 裕司 |
6 | PCR法の原理と実際1 | PCR法の原理,プライマーの設計などの理解 | 向井 孝夫 山本 裕司 |
7 | PCR法の原理と実際2 | PCR法を用いた肉種の鑑別 | 向井 孝夫 山本 裕司 |
8 | 形質転換1 | 大腸菌へのGFP遺伝子の導入と発現1 | 向井 孝夫 山本 裕司 |
9 | 形質転換2 | 大腸菌へのGFP遺伝子の導入と発現2 | 向井 孝夫 山本 裕司 |
10 | DNAの解析1 | 制限酵素やシークエンスの原理などの理解 | 向井 孝夫 山本 裕司 |
11 | DNAの解析2 | 制限酵素を用いたDNAの解析 | 向井 孝夫 山本 裕司 |
12 | DNAの解析3 | DNA塩基配列の解析 | 向井 孝夫 山本 裕司 |
13 | データベースの利用 | 取得した塩基配列を用いたデータベースの検索 | 向井 孝夫 山本 裕司 |
14 | 結果のまとめと考察 | 班ごとに結果の取りまとめと考察を行い理解を深める。 | 向井 孝夫 山本 裕司 |
①DNAやRNAに関わる基本技術を理解し、操作できる。
②遺伝子工学技術で必須となるPCR法、制限酵素の利用、形質転換技術を理解し、操作できる。
③遺伝子の発現とは何かを理解し、説明できる。
実習態度(10%)、レポート(50%)、小テスト(10%)および定期試験(30%)から総合的に判定する。
【授業時間外に必要な学習の時間:45時間】
予習:本実習では実習を行うための講義に十分な時間をかける。ノート等を整理して実験目的、操作方法などを十分に理解すること。また、どのような結果が出るか予測しておくこと。
復習:毎回レポートを課す。レポート作成時に実習目的、方法、得られた結果の解釈などについてよく理解すること。
待ち時間を利用し、小テストを行う。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 分子生物学実習テキスト | 細胞分子機能学研究室編 | |
参考書 | ヴォート基礎生化学(第5版) | Voet,Donald | 東京化学同人 |