動物生理学
英文名Animal Physiology
科目概要動物資源科学科2年前期 [金曜日1時限(週1コマ)]、3群科目、必修、講義、2単位(30時間)
担当者(◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎濱野 美夫
講義室1061講義室
備考科目ナンバリング:VZ301-BA14

教員免許取得のための必修科目

科目教科に関する科目(中学校及び高等学校 理科)
施行規則に定める科目区分
  • 生物学

授業の目的

 本科目は動物資源科学の各専門科目を本格的に学び、知識等を修得するにあたっての基盤・基幹となる科目である。動物(家畜や実験動物など産業動物など)を扱うには、その習性や生理を十分に理解していることが必要である。そのため、個体として生命を営んでいる動物の成り立ちや仕組みを臓器・組織、細胞、構成成分という視点で捉え、それぞれにおける種々の役割と機能を形態的、化学的、物理的な原理から知り、理解する。これら各論を踏まえ、個体としての動物の生命活動が臓器・組織間、細胞間の連携・ネットワーク構築によって成立していることを総合的・有機的に捉えられる思考力を養う。

教育内容

 本科目は当該学科の専門を十分に理解するための基礎となり、人の生理との共通性や動物種による生理機能の違いなどにも触れて動物生理の仕組みを説明する。大別すると、動物の成り立ちの基本として、身体を造り上げている成分、細胞から各種臓器・組織の役割と機能を解説する。次いで各臓器・組織間の連携と協調の必要性を捉えて情報伝達の仕組みや協調の様式を説明する。

教育方法

 指定教科書に加えて、パワーポイントのスライドと配付資料を活用しながら講義形式で授業を進める。また、課題を提示し、教員がレポートの回収・内容確認をした後にレポートを授業時に返却する。その後に課題に関する解答・意見や解説について受講者全員にコメントする。

卒業・学位授与の方針と当該科目の関連

◎DP 1:生命科学を理解し、豊かな教養と高い倫理観に基づく自立的な思考力と問題解決能力
〇DP 2:動物資源の開発・利用を発展させるための専門的技能、能力
〇DP 5:生命科学に関する専門知識を生かし、人と動物の健康に寄与する能力

授業内容(シラバス)

項目内容担当者
1序論 / 生体の成り立ちと構成物質受講ガイダンス / 個体の成り立ち / 細胞の基本構造と種類 / 生体構成成分濱野 美夫
2・器官系の分類
・循環系・体液(1)
主な器官系分類と機能 / 循環系 / 体液構成濱野 美夫
3循環系・体液(2)血管系・リンパ系 / 心臓・血管 / 血液成分濱野 美夫
4呼吸器系呼吸系 / ガス交換と呼吸 / 鳥類の呼吸系濱野 美夫
5消化器系(1)消化管の構成と役割 / 反芻動物・鶏の消化器系の差異濱野 美夫
6消化器系(2)小腸、大腸の仕組み / 消化上の肝臓、胆のう、膵臓の役割と協調濱野 美夫
7栄養素と代謝消化吸収された栄養素の行方と利用濱野 美夫
8肝臓・腎臓肝臓、腎臓の構造と機能濱野 美夫
9内分泌系と機能各内分泌腺の構造と機能濱野 美夫
10ホルモンとその作用ホルモンの種類と特性 / 分泌調節濱野 美夫
11神経系と情報伝達神経系の分類 / シナプス / 無髄・有髄神経 / 刺激と興奮の伝達濱野 美夫
12・中枢神経系と末梢神経系
・感覚
脳の構造・機能 / 末梢神経系 / 反射 / 受容器・刺激と反応濱野 美夫
13骨格筋・泌乳・産卵生理 筋肉の分類と機能 / 泌乳の仕組み / 産卵の仕組み濱野 美夫
14講義全体のまとめ第1回〜第13回まで濱野 美夫

到達目標

(1)動物個体の成り立ちを器官系や生理機能から理解できる。(※ 知識・技能)
(2)動物の生理機能の仕組みを動物種による特性や違いを類別して説明できる。(※ 思考・判断・表現)
(3)恒常性を維持するための臓器・組織間の連携と協調性を有機的に捉えて動物の取り扱いや生産についての在り方が討議できる。(※ 関心・意欲・態度)

評価方法

(1)定期試験:到達目標が達成できているかどうかを基準とする。(80%)
(2)レポートによる課題提出:課題に対して授業内容や資料などから得た的確な知識とともに自身の考えが盛り込まれた論述であること。(20%)
(3)レポートは回収し内容を確認する。後日、授業時間にレポートを返却し授業中に解答・意見や解説について受講者全員にコメントする。
(4)学生便覧に記載の「北里大学獣医学部試験細則」における第5条のほかに、授業総回数の3分の2以上を出席していても無断欠席1回あたり5点を定期試験採点結果から減点し、これを最終評価の点数とする。

準備学習(予習・復習等)

【授業時間外に必要な学習の時間:60 時間】
予習:指定教科書を各自購入して、各回の授業内容に関連する箇所を事前配付の資料とともに目をとおし、概要と専門用語の理解を予め行っておくこと。
復習:配付資料と教科書を講義後に見直し、予習時の誤解や不明瞭さ等をなくしつつ内容をまとめること。その際、授業内容の理解度がどの程度かを把握すること。不明な点がある場合は、参考書等を使って自ら調べ、不明な点はオフィスアワーやメールを利用して積極的に質問すること。

その他注意事等

予習では1年次に履修した生物学と化学の内容を振り返って講義予定単元の基本原理を確認しておくこと。

教材

種別書名著者・編者発行所
教科書図解 基礎動物生理学
東條英昭、奈良岡 準(著) アドスリー
教科書配付プリント
参考書新編 家畜生理学加藤和雄・古瀬充宏・盧尚建(編)  養賢堂
参考書はじめの一歩のイラスト生理学 第2版照井直人(編)羊土社
参考書基礎から学ぶ生物学・細胞生物学 第3版和田勝(著)羊土社