英文名 | Animal Reproduction | |
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科目概要 | 動物資源科学科2年前期 [水曜日2時限(週1コマ)]、3群科目、必修、講義、2単位(30時間) | |
担当者 | (◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎永野 昌志 | |
講義室 | 1061講義室 | |
備考 | 科目ナンバリング:VZ301-PR10 |
生殖は種の保存に不可欠なしくみであり、家畜を含む産業動物を利用するうえで必須の科目である。哺乳動物を対象に生殖のしくみに関する知識を正確に理解し、さらに動物生産のための人為的な生殖補助技術を理解することを目標とする。
各種動物の生殖器解剖、生殖に関係するホルモン、生殖生理について学ぶ。
パワーポイントで写真や動画を使いながら講義を実施する。
講義での課題に関するフィードバックはWebClassに掲載する。また、講義に関する質問についてもWebClassを用いて回答する。定期試験は答案用紙のコピーを返却し、不明な点について質問を受ける。
◎DP2: 動物資源の開発・利用を発展させるための専門的技能、能力
〇DP1: 生命科学を理解し、豊かな教養と高い倫理観に基づく自立的な思考力と問題解決能力
回 | 項目 | 内容 | 担当者 |
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1 | 生殖器の構造、機能および発生 | 各種動物の生殖器の形態学的・解剖学的特徴について概説する。 | 永野 昌志 |
2 | 内分泌と生殖機能 | 生殖機能を制御するホルモンについて概説する。 | 永野 昌志 |
3 | 雌の生殖生理1 | 発情周期、卵胞発育、排卵・黄体形成とその制御機構について解説する。 | 永野 昌志 |
4 | 雌の生殖生理2 | 黄体退行・維持、性成熟、季節繁殖とその制御機構について解説する。 | 永野 昌志 |
5 | 雄の生殖生理 | 雄の生殖生理に関する制御機構について解説する。 | 永野 昌志 |
6 | 卵子および精子の形成と成熟 | 各種動物の配偶子形成について解説する。 | 永野 昌志 |
7 | 性行動、交尾、射精および精液 | 発情期の性行動および交配がどのようになされるのか解説する | 永野 昌志 |
8 | 受精と胚発生 | 受精現象とその後の胚発生について解説する。 | 永野 昌志 |
9 | 胎膜と胎子の発生、着床と胎盤形成 | 各種動物の胎膜、胎盤の構造について形態学的・解剖学的に解説する。 | 永野 昌志 |
10 | 妊娠の認識と維持 | 妊娠が成立するには母体が胚からの信号を受け取って妊娠を認識する必要がある。その機構について解説する。 | 永野 昌志 |
11 | 雌のホルモン | 雌性動物での生殖ホルモンの産生および作用を概説する。 | 永野 昌志 |
12 | 分娩の機序と経過 | 胎子からの信号で分娩が始まる機構について解説する。 | 永野 昌志 |
13 | 産褥ならびに泌乳・新生子生理の概要 | 分娩後の生殖機能の回復と新生子の保育について解説する。 | 永野 昌志 |
14 | 動物種別生殖生理のまとめ | 各種動物の特徴的な生殖生理について総括する。 | 永野 昌志 |
生殖のしくみについて、
①雄性および雌性動物における生殖腺・生殖細胞の形成を説明できる。
②受精から胚発生、さらに分娩までの過程を説明できる。
③生殖ホルモンの種類と作用を説明できる。
④生殖補助技術の概略を説明できる。
定期試験によって評価する(100%)。
【授業時間外に必要な学習の時間:60時間】
予習:教科書内の関連内容について事前に読んでおくこと。
復習:教科書および配布資料と参考書を用いて復習すること。
予習と復習にはそれぞれ講義と同程度の時間が必要となります。
個々の知識を理解するだけでなく、動物の種の保存のための生殖の仕組みを理解して欲しい。オフィスアワーは特に設けないが、対応できるときはいつでも対応する。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | コアカリ獣医臨床繁殖学 | 獣医繁殖学教育協議会 編 | 文永堂出版 |
参考書 | 家畜家禽繁殖学 | 入谷・正木・横山編 | 養賢堂 |
参考書 | スキッロ動物生殖生理学 | 佐々田他共訳 | 講談社 |
参考書 | 畜産学概論 | 小林 泰男 編集 | 朝倉書店 |