動物飼育管理学実習
英文名Practice in Care, Feeding and Management of Animals
科目概要動物資源科学科2年前期 [木曜日3・4時限(週2コマ)]、3群科目、必修、実習、1単位(45時間)
担当者(◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎鍋西 久 (※)山﨑 淳
講義室1061講義室、112講義室
備考科目ナンバリング:VZ304-FM11

教員免許取得のための必修科目

科目教科に関する科目(中学校及び高等学校 理科)
施行規則に定める科目区分
  • 生物学実験(「コンピュータ活用を含む。」)

授業の目的

人間との関わりが強い動物の代表として「家畜」を主に用い、以下に示す点を中心に動物を飼育する知識と技術を身につける。
1.動物の接し方・扱い方について、飼育管理作業を通じて習得する。
2.家畜の飼育かつ飼料生産の場である牧場内で行われる作業を通じて、牧場での作業体系を理解する。
3.家畜の品種・用途、牧場内作業で用いる機械・管理器具等の名称・用途および扱いについて学ぶ。

教育内容

人間との関わりが強い動物の代表として「家畜」を主に用い、動物を飼育する知識と技術について講義および実習を行う。

教育方法

配布資料とパワーポイントを活用しながら講義形式で進めるとともに、グループワークで実習を行う。次回の授業で、レポートの中の特徴的な見解や誤解についてコメントする。

卒業・学位授与の方針と当該科目の関連

〇DP2:動物資源の開発・利用を発展させるための専門的技能、能力
〇DP3:動物福祉の重要性を理解し、人と動物の関係や周辺環境の向上に貢献できる能力

授業内容(シラバス)

項目内容担当者
1オリエンテーション実習内容と実習で利用する農場施設の紹介。動物を用いて中大型家畜の接し方を知る。鍋西 久
山﨑 淳
2家畜の呼称と畜体部位の名称家畜の呼称と畜体部位の名称を説明した後、実際に牛を用いてこれらを理解する。鍋西 久
山﨑 淳
3家畜の個体識別多数の個体を管理するために用いる個体識別法の種類と実施法を知る。鍋西 久
山﨑 淳
4羊の剪毛中型家畜の羊を剪毛し、扱いを理解すると共に、毛量・洗い上がり歩留まりなどを計算する。鍋西 久
山﨑 淳
5自給粗飼料の生産と調製・貯蔵
Ⅰ.牧草の種類と利用 
牧草地を中心とした夏山冬里方式による草地畜産の説明および牧草の種類と見分け方を学ぶ。鍋西 久
山﨑 淳
6自給粗飼料の生産と調製・貯蔵
Ⅱ.保存粗飼料の調製
飼料保存の理論を知り、牧草の収穫、詰め込み、密封をおこないサイレージを製造する。鍋西 久
山﨑 淳
7家畜の扱いと制御大型家畜である牛の体洗浄、体重測定を通じて、家畜の扱い方と制御法を学ぶ。鍋西 久
山﨑 淳
8豚の成長段階と体重の変化成長段階ごとに体重を測定し、日齢に伴う体重の変化と成長速度について学ぶ。鍋西 久
山﨑 淳
9家畜の健康動物の健康管理に必要な観察項目を知ると共に測定方法を学ぶ。鍋西 久
山﨑 淳
10家畜の行動制御家畜を群あるいは個体として管理する場合に必要な行動制御の理論と技術を学ぶ。鍋西 久
山﨑 淳
11家畜のスケッチ家畜の外貌と行動を正確に理解するために各種家畜の描写による比較をおこなう。鍋西 久
山﨑 淳
12牛の肢蹄管理と削蹄大型家畜である牛の体重を支える4本の肢と8つの蹄が健康維持にはたす役割とその管理技術について学ぶ。鍋西 久
山﨑 淳
13動物舎の微気候動物を取り巻く環境である動物舎の微気候測定をし、動物舎の機能と通風換気の意義を知る。鍋西 久
山﨑 淳
14環境温度に対する動物の生理的反応 動物を取り巻く環境に対する生体の反応と動物の行動を知る。鍋西 久
山﨑 淳

到達目標

動物資源科学科の学生として中・大型家畜を扱える基礎を身につけることが目標である。したがって、中・大型家畜を扱う際に、自身は恐怖心などを持たず、かつ扱われた家畜はストレスを感じない扱い方ができるようになること。また、草食動物の飼料生産について、さらに「土-草-畜体-生産物-人間の利用」という物質とエネルギーの流れとその循環について理解できることも目標の一つである。

評価方法

開講回数の3分の2以上の出席およびレポート提出者が評価対象となります。
実習に対する受講態度(「その他注意等」を参照)(50点)およびレポート(50点)により総合的に評価します。

準備学習(予習・復習等)

【授業時間外に必要な学習の時間:60時間】
予習:配布する教科書「動物飼育管理学実習テキスト」(動物飼育管理学研究室編)を事前によく読み、理解しておくこと。
復習:実習で用いるパワーポイントファイルなど、一部の資料は学部ホームページ授業支援で閲覧することができるので、予習を含め毎回のレポート作成に利用すること。

その他注意事等

到達目標達成のために以下の点を考えながら実習を受講すること。
実習は健康な動物を飼育している農場内で、中大型動物・機器を扱う実習のため、受講態度として以下の点に注意し、自分自身と扱う動物に怪我や事故のないようにすること。
1.清潔かつ動きやすく汚れを気にしないための服装(視野を遮らないための帽子着用と髪型を含む)と履き物を着用する。
2.畜舎に入るときには、必要に応じた履き物・身体・手指の消毒を行う(特に豚舎)。
3.動物を扱う時には声をかけながら近づき、相手と十分コミュニケーションをとる。また接するときには恐がらず、かつ恐がらせない。
特定のオフィスアワーは設けていませんが、質問などが有れば研究室までいつでも気軽に来てください。

実務経験の授業への活用方法:地方行政機関における農業改良普及員としての経験と公設試験研究機関における業務経験を踏まえ、国内における農業・畜産の現状、生産現場で必要となる動物飼養管理技術とその理論を概説する。

教材

種別書名著者・編者発行所
教科書動物飼育管理学実習テキスト山﨑 淳・鍋西 久・杉浦 俊弘 動物飼育管理学研究室 実費頒布
参考書動物の飼育管理鎌田壽彦ら 編著文永堂出版
参考書家畜管理学三村 耕・森田琢磨 共著養賢堂
参考書家畜行動学三村 耕 編著養賢堂
参考書アニマルハンドリングの実際Anderson & Edney著 戸尾ら訳学窓社
参考書動物行動図説佐藤・近藤・田中・楠瀬・森・伊谷 編著朝倉書店