英文名 | Animal Hygiene | |
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科目概要 | 動物資源科学科3年前期 [木曜日2時限(週1コマ)]、3群科目、必修、講義、2単位(30時間) | |
担当者 | (◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎角田 勤 | |
講義室 | 111講義室 | |
備考 | 科目ナンバリング:VZ301-RS10 |
疾病の発症を予防し、健康な動物を生産・維持していくことは疾病の治療以上に重要である。感染とは“宿主と微生物の間に成立する生態学的反応である”と解釈される。動物感染予防学では、動物が病原体の侵入に対してどの様に対応するかを、微生物学、免疫学、病理学を背景とした感染論の立場から動物生体防御機構が動物生産に及ぼす影響を教授する。更に、病因論の立場から、疾病の成立要因、疾病の種類、診断法並びに予防法についても論ずる。
動物感染予防学では、家畜の伝染性疾病について概説し、その発生予防とまん延防止の方法について教授します。急性から慢性に至る症状を呈する各種疾病による家畜の損耗防止により、畜産農家の経営の健全化と畜産の振興を目指します。これにより健康な家畜を飼養することにより安全・安心な畜産物を消費者に安定的に供給することにつながることを、理解します。
講義形式。毎回課題を提示し回答を各自レポートとして提出することで、それぞれの項目の理解を深める。レポートの解説はレポート提出以降の授業中に行う。
〇DP1:生命科学を理解し、豊かな教養と高い倫理観に基づく自律的な思考力と問題解決能力
◎DP2:動物資源の開発・利用を発展させるための専門的技能、能力
◯DP3:動物福祉の重要性を理解し、人と動物の関係や周辺環境の向上に貢献できる能力
回 | 項目 | 内容 | 担当者 |
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1 | 動物の生体防御機構 | 自然免疫の構成要因とその役割について解説する。 | 角田 勤 |
2 | 動物の生体防御機構 | 獲得免疫機構とワクチンについて解説する。 | 角田 勤 |
3 | 動物疾病概論 | 病原体総論と消毒薬について解説する。 | 角田 勤 |
4 | 動物疾病概論 | ウイルスの構造と機能について解説する。 | 角田 勤 |
5 | 動物疾病概論 | 細菌の構造と機能、真菌、寄生虫、原虫についてについて解説する | 角田 勤 |
6 | 動物診断概論 | ウイルス性感染症の症状、診断・治療法、予防法について解説する。 | 角田 勤 |
7 | 感染症各論 | ウイルス性感染症の症状、診断・治療法、予防法について解説する。 | 角田 勤 |
8 | 感染症各論 | 細菌性感染症の症状、診断・治療法、予防法について解説する。 | 角田 勤 |
9 | 感染症各論 | 細菌性感染症の症状、診断・治療法、予防法について解説する。 | 角田 勤 |
10 | 感染症各論 | 細菌性感染症の症状、診断・治療法、予防法について解説する。 | 角田 勤 |
11 | 感染症各論 | 寄生虫病の症状、診断・治療法、予防法について解説する。 | 角田 勤 |
12 | 感染症各論 | 真菌性感染症の症状、診断・治療法、予防法について解説する。 | 角田 勤 |
13 | 感染症各論 人獣共通感染症 | 複合感染症と日和見感染症について解説する。 ヒトと動物の共通感染症について解説する。 | 角田 勤 |
14 | 畜産食品と食中毒 | 畜産食品を原因とする食中毒について解説する。 | 角田 勤 |
動物の感染症の基礎知識と、それを応用した予防衛生に関する知識を習得し、野外での家畜・動物衛生課題への対応力を身につける。
1)ウイルス・細菌・真菌・原虫・寄生虫などの病原体について具体的に説明ができる。
2)それら病原体によって引き起こされる動物の感染症について具体的に説明ができる。
3)動物感染症の疫学、症状、診断方法、予防方法等について説明できる。
4)人獣共通感染症の疫学、症状、予防について説明できる。
5)越境性感染症疫学、防疫について説明できる。
6)畜産食品が引き起こす食中毒とその原因について説明ができる。
レポート(20%)、定期試験(到達目標が達成できているかどうかを基準とする:80%)で成績評価を実施する。
【授業時間外に必要な学習の時間:60時間】
予習:シラバスの予定に沿って講義資料を事前に読んで授業へ出席する。
復習:毎回、課題に対するレポートをまとめることで前回の内容について復習する。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | (なし) | ||
参考書 | (なし) |