英文名 | Biological Statistics | |
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科目概要 | 動物資源科学科3年前期 [月曜日1時限(週1コマ)]、2群科目、必修、講義、2単位(30時間) | |
担当者 | (◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎高岸 聖彦 | |
講義室 | 111講義室 | |
備考 | 科目ナンバリング:VZ201-BA18 |
研究結果の解析を正しく行うために必要な統計学の基礎について学ぶ。そして、実験や調査によって得られたデータから客観的な結論を引き出すためには、どの統計的手法を用いるべきかを判断できる能力を修得する。
農学・生命科学分野において、研究結果の解析を正しく行うために、統計学の知識は必須である。本講義では、生命科学分野において必要な統計学の基礎理論について解説した後、仮説検定を中心とした統計解析手法の解説と基本的な使用法に重点を置いて講義する。
テキストの要点を記したパワーポイントを活用して、テキストの内容に従って講義形式ですすめる。計算演習では、書画カメラを利用して、電卓を用いた計算手順を示しながら解説する。試験の解答例と解説は、授業支援システムに掲載する。
◎DP1:生命科学を理解し、豊かな教養と高い倫理観に基づく自立的な思考力と問題解決能力
回 | 項目 | 内容 | 担当者 |
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1 | 概説 | 統計学的なものの考え方、生物統計学の概観 | 高岸 聖彦 |
2 | データの分類と確率分布 | データの種類とその性質、数学的な確率分布 | 高岸 聖彦 |
3 | 検定と推定の考え方 | 標本抽出法、仮説検定の基礎理論、検定における過誤 | 高岸 聖彦 |
4 | 基本統計量 | 平均値、標準偏差、標準誤差、変動係数など | 高岸 聖彦 |
5 | データ記述の方法 | 度数分布表とヒストグラムの作成、散布図、相関と回帰 | 高岸 聖彦 |
6 | 統計的推測 | 点推定、区間推定による信頼区間の求め方 | 高岸 聖彦 |
7 | 計数値の取扱い | 計数値の意味、適合度検定、カイ二乗検定、マクネマー検定 | 高岸 聖彦 |
8 | 変数変換と棄却検定 | 角変換、平方根変換、対数変換、スミルノフの棄却検定法 | 高岸 聖彦 |
9 | 2群の平均値の差の検定 | 対応のあるt検定、スチューデントのt検定、ウェルチのt検定、等分散検定 | 高岸 聖彦 |
10 | 多群の平均値の差の検定 | 一元配置分散分析法、反復測定分散分析法、多群の等分散検定 | 高岸 聖彦 |
11 | 多重比較 | 多重性の問題と多重比較の意義、多重比較法の基礎、テューキー法 | 高岸 聖彦 |
12 | ノンパラメトリック法 | U検定、符号付順位検定、順位相関係数 | 高岸 聖彦 |
13 | その他の検定方法 統計処理方法の選択 | 二元配置分散分析法、データに適した検定手法の選択 | 高岸 聖彦 |
14 | 計算演習・まとめ | 練習問題による計算演習 | 高岸 聖彦 |
1.生命科学におけるデータの特質と統計処理の必要性を理解できる。
2.データに変動を生ずる要因を分類し、適切な検定方法を選択できる。
3.教科書等に記載の数式を見て、実際に計算を行うことができる。
4.実験計画法の基本的概念を理解し、実際の実験立案に適用できる。
5.さまざまなデータに適用する統計処理方法を理解し、有意差検定をすることができる。
本講義では、様々なデータに対して適用すべき統計手法の正しい選択ができることを目的としているので、主要な統計手法について全て解説した後、定期試験において、統計手法の正しい選択と正確な計算ができているかどうかを筆記試験により評価する(100%)。
【授業時間外に必要な学習の時間:60時間】
予習:授業前に、次回項目の教科書の解説文を読んでおくこと。
復習:各章の練習問題を解いて、数式の読み方や計算方法の確認をしておくこと。また、授業支援ページ、関連書籍などを利用して、理解を深めておくことが望ましい。
卒業研究などで実際に統計処理を行う場合は、コンピュータで計算処理を行うこととなるが、定期試験では、関数電卓を用いて基礎的な統計計算をしてもらうので、電卓の使い方を十分に練習しておくこと。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 生物統計学 | 高岸聖彦 | 実費頒布 |
参考書 | 生物統計学 | 向井文雄 | 化学同人 |
参考書 | 新版統計学の基礎 第2版 | 市原清志、佐藤正一、山下哲平 | 日本教育研究センター |
参考書 | Excelで学ぶ統計解析入門 | 菅 民郎 | オーム社 |