人と動物関係学
英文名Human-Animal Bond
科目概要動物資源科学科3年前期(後半) [金曜日1時限(週1コマ)]、2群科目、選択、講義、1単位(15時間)
担当者(◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎小倉 匡俊松浦 晶央
講義室111講義室
備考科目ナンバリング:VZ201-FM33

授業の目的

人と動物の適切な関係について科学的に考える際に習得しておくべき知識や論理的枠組みを身につける。

教育内容

人と動物の適切な関係について科学的に考えるための素材として、ヒトと動物の共通点・相違点を、主に心と認知の働きに主眼を置いて解説する。次いで人と動物の関係について議論されている内容を整理したのちに、具体的な事例として家畜の生態と地域環境および宗教の関係や動物介在活動・療法を題材に現代社会における人と動物のより良い関係について講義をおこなう。

教育方法

板書と視聴覚メディア(DVD)を活用しながら講義形式で進める。パワーポイントと配布資料を用いて講義を進める。レポートのフィードバックとして模範解答や優れた内容の紹介をする。

卒業・学位授与の方針と当該科目の関連

〇DP2:動物資源の開発・利用を発展させるための専門的技能、能力
◎DP3:動物福祉の重要性を理解し、人と動物の関係や周辺環境の向上に貢献できる能力

授業内容(シラバス)

項目内容担当者
1ヒトの知覚・動物の知覚周囲の環境に対する知覚能力について、ヒトと動物を比較し共通点・相違点を整理する小倉 匡俊
2ヒトの認知・動物の認知自己認識や他者の理解などの認知能力について、ヒトと動物を比較し共通点・相違点を整理する小倉 匡俊
3人と動物の関係の枠組み人と動物の関係のあるべき形について、動物福祉や動物愛護、動物の権利を紹介する小倉 匡俊
4人と動物の関係についての具体的事例人と動物の関係について、近年話題になったニュースなど事例を紹介して具体的に考察する小倉 匡俊
5家畜と文化家畜の生態と宗教の関係を民族の文化や環境の違いから考察する松浦 晶央
6野生動物と人間野生動物による病気の面からより良い人と動物の関係を考察する松浦 晶央
7牛肉消費と人間牛肉を題材として人と動物のより良い関係を考察する松浦 晶央

到達目標

1)人と動物の共通点と相違点について、進化と適応の視点から科学的に理解する。
2)人と動物の適切な関係について、自分の意見を持てるようになる。
3)以上に基づき、家畜と文化の関係や家畜の行動を人の健康や福祉に利用する活動について動物福祉の観点から討議できるようになる。

評価方法

定期試験の成績(割合:90%)およびレポート(割合:10%)で評価する。
人と動物のより良い関係について、科学や動物福祉、文化、健康などの観点から根拠を示しながら自分の意見を持てているか評価する。

準備学習(予習・復習等)

【授業時間外に必要な学習の時間:30時間】
予習:日頃から本やニュースなどで伴侶動物や家畜、野生動物関連の情報を入手しておき、試験やレポートに反映できるようにしておく。
復習:配布プリントをもとに、各テーマの講義で重点的に説明したポイントを復習としてまとめ、試験に備える。

その他注意事等

講義では広い分野を扱う。興味を持った分野について、参考図書等でさらに深く学んでほしい。

教材

種別書名著者・編者発行所
教科書(なし)
参考書動物心理学 -心の射影と発見-中島定彦昭和堂
参考書イヌの動物行動学 - 行動、進化、認知アダム・ミクロシ東海大学出版部
参考書「色のふしぎ」と不思議な社会川端裕人筑摩書房
参考書ヒトと動物林良博、近藤誠司、高橋成紀朔北社
参考書ぼくらはそれでも肉を食うハロイド・ハーツォグ柏書房
参考書日本の馬近藤誠司東京大学出版会