英文名 | Veterinary Pathology | |
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科目概要 | 動物資源科学科3年後期 [月曜日3時限(週1コマ)]、3群科目、選択、講義、2単位(30時間) | |
担当者 | (◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎川口 博明 (※)、 安藤 亮 (※) | |
講義室 | 111講義室、113講義室 | |
備考 | 科目ナンバリング:VZ301-RS13 |
獣医学が対象とする動物疾病の原因(内因と外因)と病理発生機序、病理学的特徴、病理学的分類および類症鑑別に関する基礎知識を修得する。
家畜に発生する疾病の原因と病理発生機序、病理学的特徴、病理学的分類および類症鑑別に関する基礎知識を説明する。
パワーポイントスライドを用いて説明する。
なお、WebClassにパワーポイントスライドのPDF講義資料をアップロードするので、プリント配布は行わない。このPDF講義資料をSNSなどでWeb上に流出することを固く禁じる。講義内容等に関する質問と回答については全員に示すことでフィードバックを行う。
◎DP1:生命科学を理解し、豊かな教養と高い倫理観に基づく自立的な思考力と問題解決能力
〇DP5:生命科学に関する専門知識を生かし、人と動物の健康に寄与する能力
〇DP6:「農」と「医」の複眼的視点と異分野へ転移可能な汎用的能力
回 | 項目 | 内容 | 担当者 |
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1 | 病理学とは? | 健康と病気、病理学の概要及び歴史、「日本獣医病理学認定専門家制度(JCVP)」について、臓器や細胞の基本構造と機能 | 川口 博明 |
2 | 病気はなぜ起こるか? | 病気の内因(素因)と外因(環境因子) | 川口 博明 |
3 | 先天異常(奇形) | 先天異常の原因、奇形の種類 | 川口 博明 |
4 | 代謝異常 | アミノ酸・蛋白質代謝異常、脂質代謝異常、糖代謝異常 | 川口 博明 |
5 | 細胞および組織の傷害 | 細胞死(壊死、アポトーシス)、組織の死、老化 | 川口 博明 |
6 | 循環障害 | 充血、うっ血、虚血、出血、血液凝固止血、血栓、塞栓、梗塞、水腫、ショック | 川口 博明 |
7 | 細胞の適応と分化異常 | 萎縮、肥大、化生 | 安藤 亮 |
8 | 細胞の増殖と分化異常 | 再生、創傷治癒(骨折の治癒)、瘢痕形成 | 安藤 亮 |
9 | 炎症とは? | 炎症の概念、炎症における組織変化、炎症性細胞、炎症の分類 | 川口 博明 |
10 | 免疫病理 | アレルギー(過敏症)、移植免疫とMHC、自己免疫病、免疫不全症候群 | 川口 博明 |
11 | 感染病理 | 様々な病原体、感染症の病理学的特徴 | 川口 博明 |
12 | 腫瘍とは? | 腫瘍の定義、良性腫瘍と悪性腫瘍 | 川口 博明 |
13 | 腫瘍の原因と治療 | 腫瘍の発生原因(学説、内因、外因)、新しいがん治療法 | 川口 博明 |
14 | 環境性疾患 | 毒性病理学の概念、環境汚染物質などの原因別特徴、「日本毒性病理学認定専門家制度(JSTP)」について | 川口 博明 |
15 | 病理学的研究法 | 組織学的研究法、免疫染色、超微形態学的研究法、分子病理学的研究 | 川口 博明 |
獣医病理学総論の基礎知識および主に家畜に発生する重要な疾病についての理解と関心を深め、その予防、衛生対策の重要性を認識することができる。
受講態度(約60%)およびレポート(約40%)で総合的に評価する。
【授業時間外に必要な学習の時間:60時間】
予習:このシラバスを参考にして、獣医病理学および動物(特に家畜)に発生する病気の現状について日頃より関心をもつことが重要である。
復習:WebClassにアップロードしているパワーポイントPDF資料で、再度確認する。
質問などについてはオフィスアワー(午後5~6時)にて対応する。
実務経験の授業への活用方法:獣医病理認定専門家としての実務経験を活かして、重要な動物疾病、動物感染症や人獣共通感染症などについて解説する。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | (なし) | ||
参考書 | 動物病理学総論 第4版 | 日本獣医病理学専門家協会編 | 文永堂出版 |
参考書 | 動物病理学各論 第3版 | 日本獣医病理学専門家協会編 | 文永堂出版 |
参考書 | 獣医病理カラーアトラス 第2版 | 日本獣医病理学専門家協会編 | 文永堂出版 |