応用動物行動学
英文名Animal Behavior
科目概要動物資源科学科2年前期 [月曜日4時限(週1コマ)]、3群科目、必修、講義、2単位(30時間)
担当者(◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎松浦 晶央小倉 匡俊
講義室1061講義室
備考科目ナンバリング:VZ301-FM19

授業の目的

家畜および展示動物の行動および生態の基本を広く理解する。特に、動物を飼育する上で重要となる動物行動学の知識を身につける。

教育内容

行動に対する問題のたて方、至近要因、究極要因、発達要因、系統進化要因の区別、自然淘汰、進化をめぐる誤解、種の生態と社会構造の関係、行動に対する遺伝子の関与など、動物行動学の基本的理論を説明する。また、特に、ウマやイヌといったヒトとともに仕事をする動物に焦点を当てながら、ブタなどの家畜の行動とアニマルウェルフェアについても講義する。さらには、動物園学に関する基本的な内容を講義する。

教育方法

板書と視聴覚メディア(DVD)を活用しながら講義形式で進める。パワーポイントと配布資料を用いて講義を進める。講義の最終回で、レポートの模範解答などを紹介しフィードバックする。

卒業・学位授与の方針と当該科目の関連

〇DP2:動物資源の開発・利用を発展させるための専門的技能、能力
◎DP3:動物福祉の重要性を理解し、人と動物の関係や周辺環境の向上に貢献できる能力

授業内容(シラバス)

項目内容担当者
1動物行動学とは行動に対する問題のたて方、至近要因、究極要因、発達要因、系統進化要因の区別松浦 晶央
2ライオンの行動学ライオンのプライド(小規模な群れ)における行動松浦 晶央
3進化1自然淘汰松浦 晶央
4進化2進化をめぐる誤解松浦 晶央
5動物の生態と適応種の生態と社会構造の関係松浦 晶央
6行動と遺伝子行動に対する遺伝子の関与松浦 晶央
7ウマの動物学ウマとヒトの進化松浦 晶央
8ウマの行動学現代のウマの仲間の整理、日本在来馬、ウマの行動松浦 晶央
9動物園学1動物園とその社会における役割小倉 匡俊
10動物園学2動物園における研究と保全の実例小倉 匡俊
11動物園学3動物園における環境エンリッチメントの実践と評価小倉 匡俊
12ブタの動物学1ブタの行動松浦 晶央
13ブタの動物学2ブタの家畜化、動物福祉松浦 晶央
14イヌの動物学、レポートのフィードバック動物介在活動・療法・教育に活用するイヌの行動学と、これまでのレポート課題の模範解答などの紹介松浦 晶央

到達目標

(1)動物行動学の基礎を理解できる。
(2)動物福祉への配慮について理解し、動物行動学について家畜化の背景、人と動物の関係や周辺環境の向上に貢献できる知識と能力を身につける。
(3)複数の動物種の具体的な行動を例示しながら、動物の行動、遺伝子、進化について説明できる。
(4)動物園学の基礎を理解できる。

評価方法

定期試験の成績(90%)およびレポート(10%)で評価する。
定期試験およびレポートでは、動物行動学、動物園学における各テーマの基本的内容を理解できているか評価する。

準備学習(予習・復習等)

【授業時間外に必要な学習の時間:60時間】
予習:日頃から本やニュースなどで家畜や野生動物関連の情報を入手しておき、レポートに反映できるようにしておく。
復習:配布プリントをもとに、各テーマの講義で重点的に説明したポイントを復習としてまとめ、試験に備える。

その他注意事等

講義では広い分野を扱う。興味を持った分野について、参考図書等でさらに深く学んでほしい。

教材

種別書名著者・編者発行所
教科書(なし)
参考書進化と人間行動長谷川寿一、長谷川眞理子東京大学出版会
参考書家畜行動図説佐藤衆介、近藤誠司、田中智夫、楠瀬 良朝倉書店
参考書ウマの動物学近藤誠司東京大学出版会
参考書ウマの科学近藤誠司 編朝倉書店
参考書ブタの動物学田中智夫東京大学出版会
参考書動物園学Geoff Hosey (著), Sheila Pankhurst (著), Vicky Melfi (著), 村田 浩一 (監訳), 楠田 哲士 (監訳)文永堂出版
参考書哺乳類の生物学⑤ 生態高槻成紀東京大学出版会
参考書犬はあなたをこう見ているJohn Bradshaw (著), 西田美緒子(訳)河出書房新社
参考書日本の馬近藤誠司東京大学出版会