英文名 | Agromedical Science Laboratory 4 | |
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科目概要 | 動物資源科学科3年前期 [集中]、3群科目、選択、実習、1単位(45時間) | |
担当者 | (◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎未定、 加藤 一喜、 岩端 俊輔、 福永 憲隆、 服部 裕充、 齋藤 有紀子※、 上澤 悦子、 青野 展也、 小島 章弘、 山田 健市、 実習病院職員 | |
講義室 | ||
備考 | 科目ナンバリング:VZ304-AM33 |
ヒトの生殖の基本的な知識を修得し、その破綻である不妊症について学ぶ。さらに不妊治療、生殖補助医療とは何かを理解し、将来、臨床現場で働くことを想定して、生殖医療の実際を知る。特に、胚培養士がかかわる作業を中心とした、不妊治療の一連の過程について理解することを目指す。
前半3日間では、医学部産婦人科教員によるヒトの生殖器の機能と構造について講義する。また、患者様への説明を想定し、カウンセリングに関する講義と解説および実際に演習で体験する。生殖医療と生命倫理に関して、現状の課題と解決に向け議論する機会を設ける。
後半2日間では、不妊治療クリニックでの見学および胚培養士からの講義を受講する。
パワーポイントを用いた講義形式、演習においては提示された課題について個人でレポートを作成するとともにグループディスカッションによって、理解を深める。病院実習では見学後、講義形式で説明を受ける。
卒業・学位授与の方針と当該科目の関連
〇動物資源の開発・利用を発展させるための専門的技能、能力
◎生命科学に関する専門知識を生かし、人と動物の健康に寄与する能力
回 | 項目 | 内容 |
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1 | 生殖医療概論 | 生殖医療とは、生殖補助医療の位置づけ、胚培養士の役割 |
2 | ヒトの生殖器の構造と機能(1) | 男性生殖器の正常構造、精子形成 |
3 | ヒトの生殖器の構造と機能(2) | 女性生殖器の正常構造、正常月経周期の内分泌 |
4 | ヒトの妊娠の成立と維持 | 妊娠の成立、初期妊娠の正常経過、妊娠の維持 |
5 | 不妊症の診断と治療(1) | 不妊症とは、不妊症の原因、不妊一般検査 |
6 | 不妊症の診断と治療(2) | 不妊症の治療 |
7 | 生殖補助医療 | 生殖補助医療概論 |
8 | 不妊症の診断と治療(3) | 男性不妊の診断と治療 |
9 | 不妊治療とカウンセリング(1) | 不妊カップルに対する精神的サポート |
10 | 不妊治療とカウンセリング(2) | 【演習】 |
11 | 生殖医療と生命倫理(1) | 生殖補助医療を受ける人(カップル)の人権、生まれてくる子どもの人権 |
12 | 生殖医療と生命倫理(2) | 生殖細胞を用いる研究、社会、制度の現状 |
13 | 臨床実習 | 不妊治療病院における廃培養室での実際(1) |
14 | 臨床実習 | 不妊治療病院における廃培養室での実際(2) |
15 | 臨床実習 | 不妊治療病院における廃培養室での実際(3) |
16 | 臨床実習 | 実習のまとめ討論とレポート作成 |
(1)不妊症の原因、治療について説明できる (2)生殖補助医療の種類、各々の内容を概説できる (3)胚培養士の業務内容を理解できる
上記到達目標について筆記試験により評価するとともに、病院実習の期間中、口頭試問形式で知識の蓄積を確認する
実習参加前に、動物生殖学、発生工学などの授業内容を復習するとともに、様々な書籍を参考にして、配偶子操作技術や生殖医療に関する知識を確認しておくこと。実習後は、レポート作成や報告会での発表などにより、さらに理解を深めること。
この特定講義の履修は、胚培養士をめざしての就職に際して、採用に有利に働くことは疑いありません。職場である臨床の現場にもスムースに溶け込めるでしょう。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 人体の正常構造と機能Ⅴ 「生殖器」 | 年森清隆、川内博人 | 日本医事新報社 |
参考書 | 図説 ARTマニュアル (改訂第2版) | 森 崇英、久保春海 | 永井書店 |