英文名 | Agromedical Science Laboratory 2 | |
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科目概要 | 動物資源科学科3年前期 [集中]、3群科目、選択、実習、1単位(45時間) | |
担当者 | (◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎山本 宏明、 坂東 由紀、 饗庭 尚子、 稲田 健、 廣岡 孝陽、 上 瑞穂、 松平病院職員 | |
講義室 | ||
備考 | 科目ナンバリング:VZ304-AM31 |
動物介在療法を行う上で必要な精神医学の知識を修得する。患者様への対応の仕方を身につける。実際の精神科臨床場面に触れ、看護師、作業療法士など他職種とのコミュニケーションを体験して、チーム医療の必要性を理解する。
前半は精神医学についての講義を実施する。また、精神医学における動物介在療法の役割の重要性について解説する。後半に行われる病院実習では、セラピードッグの飼育管理、患者様との実際の活動状況等について見学するとともに、職員の方からの解説を受けることで理解を深める。
レポートは採点後、コメントを記して返却する。
講義形式による実習内容の事前説明。実習については病棟における動物介在活動の実施状況を見学する(KMC、松平病院)。また、セラピードッグの飼育管理方法の実際を体験する(松平病院)。レポートを課した場合には、レポートにコメントをつけて返却する。
◎動物資源の開発・利用を発展させるための専門的技能、能力
〇動物福祉の重要性を理解し、人と動物の関係や周辺環境の向上に貢献できる能力
回 | 項目 | 内容 |
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1 | 精神科オリエンテーション | 【講義】実習の概要の説明、施設案内、患者さんへの対応の注意 |
2 | 閉鎖病棟実習 | 病棟で医師について日常の臨床に触れる |
3 | 精神科総論 | 【講義】精神医学についての総体的な説明 |
4 | 作業療法実習 | 精神科で実際行われている作業療法に参加。作業療法士の説明を受ける。 |
5 | 精神疾患と動物介在療法 | 【講義】精神疾患と動物介在療法 |
6 | 統合失調症 | 【講義】統合失調症について |
7 | 病棟での動物介在療法実習(1) | 【実習】病棟での動物介在療法実習(1) |
8 | 病棟での動物介在療法実習(2) | 【実習】病棟での動物介在療法実習(2) |
9 | 病棟での動物介在療法 | 【講義】病棟での動物介在療法 |
10 | 実習のまとめとレポート作成 | 【演習】実習のまとめとレポート作成 |
11 | 動物介在療法の施設 | 犬を用いた動物介在療法を実施する精神科病院の施設を見学しながら注意等の説明を受ける。 |
12 | 動物介在療法に用いる犬の管理 | 動物介在療法用の動物の飼育管理を体験する。 |
13 | 動物介在療法前の動物の準備 | 動物介在療法を行う前にすべき準備について実際に体験しながら学習する。 |
14 | 動物介在療法の実際 | 動物介在療法の現場を体験する。 |
15 | 動物介在療法後の評価と動物のケア | 動物介在療法によるの患者さんの変化、動物の行動、実施後のケアについてディスカッションを行う。 |
1.動物介在療法を行う上で最低限必要な精神科的要点を列記できる。2.精神障害を持つ患者さんへの対応で気をつける点を述べ、それらに配慮して患者さんとコミュニケーションできる。3.動物介在療法を行うにあたり、他の医療職種ともコミュニケーションできる。
参加態度、実習のまとめレポート、学力テストによる総括的評価を行う。なお、欠席は減点する。
参考書の、統合失調症、認知症の項を中心に予習をしておくことで、より実習の理解度が深まります。
動物介在療法を行うためには、まず精神医学的知識を学び、対応方法を念頭に置いて患者さんとコミュニケーションできることが必要です。また病院内では種々の職種の方がチームとして医療を行っていますが、どのような職種の方たちが、どのように仕事をしているのかも学んでおく必要があります。北里大学東病院精神科と北里大学メディカルセンター、松平病院での実習を楽しくかつ熱心な態度で学修してください。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 未定 | ||
参考書 | 現代臨床精神医学 | 大熊輝雄 | 金原出版 |