英文名 | Extra-Curricular Activities | |
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科目概要 | 動物資源科学科3年後期(前半) [水曜日1時限(週1コマ)]、教職課程科目、必修、講義、1単位(15時間) | |
担当者 | (◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎未定 | |
講義室 | 112講義室 | |
備考 | 科目ナンバリング:VZ601-TC32 |
科目 | 教育の基礎的理解に関する科目等(道徳、総合的な学習の時間等の指導法及び生徒指導、教育相談等に関する科目) |
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各科目に含めることが必要な事項 |
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中学校学習指導要領は、特別活動の目標を以下のように示している。
集団や社会の形成者としての見方・考え方を働かせ,様々な集団活動に自主的,実践的に取り組み,互いのよさや可能性を発揮しながら集団や自己の生活上の課題を解決することを通して、次のとおり資質・能力を育成することを目指す。
⑴ 多様な他者と協働する様々な集団活動の意義や活動を行う上で必要となることについて理解し、行動の仕方を身に付けるようにする。
⑵ 集団や自己の生活、人間関係の課題を見いだし、解決するために話し合い,合意形成を図ったり,意思決定したりすることができるようにする。
⑶ 自主的、実践的な集団活動を通して身に付けたことを生かして、集団や社会における生活及び人間関係をよりよく形成するとともに、人間としての生き方についての考えを深め、自己実現を図ろうとする態度を養う。
本科目は、この目標を達成するために必要な実践的指導力を身につけることを目標とする。
特別活動の目的と歴史を知り、その内容(学級活動、生徒会活動、学校行事)について具体例や実習を通して、その意義を深く考察し、実践的指導力を身につける。
特別活動のねらい、特別活動の内容、特別活動実施上の課題と評価方法について講ずる。特に、学級活動の指導については、生活づくり、生活や学習への適応と自己の成長、キャリア形成と自己実現についての理解を深め、発表活動を通して、実践的指導力を身につけるようにする。
講義だけではなく、特別活動の諸問題のレポートおよび実習と省察を通して、主体的・対話的で深い学びをめざす。
レポート課題は次回講義の準備となるので、記述すべき項目と内容は講義レジュメとそれに基づいた口頭説明で明らかにされる。レポートを点検の上、コメントを付けて返却する。
回 | 項目 | 内容 |
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1 | 特別活動とは何か(1)―特別活動の意義、目標及び内容― | 1)小学校、中学校、高等学校における特別活動の教育目標の特徴 2)特別活動の4分野 3)教科外教育としての特別活動 ◎教科書「全体序章」およびp.209~p.212を読了のこと。 ◎アメリカの高校を舞台にした映画やテレビドラマ、演劇を鑑賞して日本の高校生の生活と比較、考察するレポートを課す。 |
2 | 特別活動とは何か(2)―特別活動と教育課程― | 1)生徒指導との関係 2)各教科との関係 3)総合的な学習の時間との関係 4)キャリア教育との関係 5)道徳教育との関係 ◎第4回講義の理解を促すために。高等学校で「学級活動」のことを「ホームルーム活動」と呼ぶ理由について考察するレポート課題を課す。 |
3 | 特別活動とは何か(3)―特別活動の歴史― | 1)儀式から発生した特別活動とその国民教化の役割 2)運動会、遠足、学芸会・文化祭の派生 3)児童・生徒の自主的組織の重視 4)戦後教育改革と特別活動の展開 ◎教科書第1部-1、p.27~37、第2部-1を読了のこと。 ◎第4回講義の理解を助けるために「気に入った者同士による班編制をしない教育的理由と心理学的な理由」に関するレポートを課す。 |
4 | 学級活動の指導法―学級作りと出遭いの活動、班活動― | 1)学級集団の意義と構造、学級づくりの必要性 2)出会いの活動、遊びの意義とその利用法の実習と省察 3)班編制と班活動 4)班活動出遭いの活動実習 5)学級活動の評価 ◎この講義の出会いの活動と遊び実習を省察したレポートを課す。 |
5 | 学校行事の取り組みと指導法 | 1)ボランティア活動 2)儀式的行事 3)文化的行事 4)健康安全・体育的行事 5)旅行・集団宿泊的行事 6)勤労生産・奉仕的行事 7)学校行事の取り組みの評価 第7回講義の理解を助けるために「多数決における少数意見の尊重のやり方」に関するレポートを課す。 |
6 | 生徒会活動の取り組みと指導法 | (1)学級活動と生徒会活動の関係 (2)生徒会活動 (3)生徒会活動の取扱いと評価についての理解 |
7 | 話合い活動、意思決定につながる指導及び集団活動の意義について理解 | (1)集団意志決定過程と多数決における少数意見の尊重 (2)リーダーシップとフォロワーシップ (3)主権者教育 |
(1)特別活動の目的と歴史の理解を通じて特別活動の意義を知る。
(2)特別活動の内容(学級活動、生徒会活動、学校行事)について、具体例や実習を通じて、その意義を考察し、実践的指導力を身につける。
(3)各節で学ぶ基本的考えを理解し、基礎的知識を確実に習得する。
レポートや宿題の提出状況、指名や挙手による発表内容等の受講状況と定期試験の成績を総合して評価する。受講状況の評点30%、定期試験の成績70%の比率で成績評価に用いる。
【授業時間外に必要な学習の時間:30時間】
予習:各回講義事項末尾に記した読了、調査・レポート課題は、講義に出席するための予習となっているので、それらを確実に実行すること。調査・レポート課題については、講義でも知らせる。
復習:各回講義事項末尾に記した調査・レポート課題は、講義に出席するための復習となっているので、それらを確実に実行すること。調査・レポート課題については、講義でも知らせる。
教科書を用いて授業を進めるので、教科書は必ず購入すること。
特別活動論は実習とその省察が重要である。欠席すると実習ができず、その重要性を実感できなくなるので、できる限り欠席しないこと。
演劇や映画、ドラマ、更には日常の報道も教育学的観点からとらえ直す試みをすると、それらの別の側面が見えて有用である。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 『新特別活動-文化と自治の力を育てるために』 | 白井慎・西村誠・川口幸宏 | 学文社 |
教科書 | 中学校学習指導要領(平成29年3月) | 文部科学省 | 東山書房 |
教科書 | 生徒指導提要 | 文部科学省 | 教育図書 |
参考書 | 中学校学習指導要領(平成29年3月)解説・特別活動編 | 文部科学省 | ぎょうせい |
参考書 | 中学・高校教師になるための教育心理学 第3版 | 心理科学研究会編 | 有斐閣 |