英文名 | Wild Animal Sciences | |
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科目概要 | 獣医学科3年後期 [水曜日1時限(週1コマ)]、3群科目、必修、講義、1単位(15時間) | |
担当者 | (◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎進藤 順治※ | |
講義室 | B21講義室 | |
備考 | 科目ナンバリング:VV301-GH35 |
野生動物の生態学的な位置を深く理解しながら、生態系のバランスを崩さぬように環境を健全な形で保全していく知恵や知識を学び、遺伝的なレベルから生態レベルまで多種多様な観点から獣医学領域における野生動物学について理解する。
野生動物学は、野生動物の機能形態・生態、個体群の変動やそれらを知るための調査方法、さらにヒトと野生動物との問題や野生動物管理を講義し、生物多様性の保全に貢献すべき獣医学を野生動物の側面から説明する。
パワーポイントと配布資料を用い講義形式で行う。
講義の質疑はWebclassを用い、また課題等の解説も行う。
〇DP1.生命科学の理解と高い教養および倫理観の修得豊
〇DP2.動物の病気の診断・治療・予防に関する知識を持ち、適切に実践できる能力
DP3.食の安全性の確保と供給に資する能力
DP4.医薬品の開発に寄与する能力
◎DP5.野生動物の保全に寄与する能力
DP6.人獣共通感染症の制圧に寄与する能力
回 | 項目 | 内容 | 担当者 |
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1 | 生物多様性と野生動物 | 生物多様性の保全に係わる野生動物学の意義 | 進藤 順治 |
2 | 野生動物の分類と動物相 | 動物の分類と学名、日本の動物相 | 進藤 順治 |
3 | 脊椎動物の特性 | 水棲動物から鳥類までの基本形態と機能 | 進藤 順治 |
4 | 野生動物の機能と形態 | 野生動物の特殊な外部形態について | 進藤 順治 |
5 | 哺乳動物の特徴1 | 動物種による器官の形態と機能の違い | 進藤 順治 |
6 | 哺乳動物の特徴2 | 動物種による器官の形態と機能の違い | 進藤 順治 |
7 | 野生動物の生理と行動 | 野生動物の生理的な特徴と行動 | 進藤 順治 |
8 | 野生動物の生活環境と動態 | 野生動物の生活環境と個体群に係わる要因について | 進藤 順治 |
9 | 野生動物の調査方法 | 野生動物の調査方法(捕獲、目視、聞き取り調査) | 進藤 順治 |
10 | 野生動物の捕獲調査 | 捕獲個体の調査、不動化、年齢査定方法 | 進藤 順治 |
11 | 野生動物の疾病・環境汚染 | 保全医学の観点からの重要な疾患、環境汚染による野生動物被害 | 進藤 順治 |
12 | 野生動物管理 | 日本における野生動物管理と獣害対策 | 進藤 順治 |
13 | 野生動物の保全 | 保護管理計画、外来生物 | 進藤 順治 |
14 | 野生動物のリハビリテーションと野生動物医学 | 傷病鳥獣救護についてと動物園水族館獣医師の役割 | 進藤 順治 |
15 | 講義の総括 | 野生動物医学の講義内容のキーワードと総括 | 進藤 順治 |
①野生動物の形態、生理、生態の基礎を学び生物多様性の保全との関係が理解できる。(知識・技能)
②野生動物とヒトとの関わりや問題について説明できる。(思考・判断・表現)
③野生動物分野におけるの獣医師の役割について説明し、議論することができる。(知識・技能)(関心・意欲・態度)
成績評価は、定期試験(100%)を行う。欠席に関しては試験細則第5条を適応する。
到達目標に達していない場合は再試験を一回行う。
【授業時間外に必要な学習時間:30時間】
予習:授業開始時に毎回授業内容に関するテキストと次週の内容の部分を配布するので、それらを用い授業内容に関するキーワードについて整理しておくこと。
復習:授業内容を整理しておくこと。
オフィスアワーは講義日のお昼休みです。
実務経験の授業への活用方法:水族館獣医師としてまた現在鳥獣保護センターでの傷病救護の臨床経験を踏まえ、野生動物の健康管理を概説し、獣医学の生物多様性の保全への貢献を深める。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | コアカリ野生動物学 | 日本野生動物医学会編 | 文永堂出版 |
参考書 | 獣医学・応用動物科学系学生のための野生動物学 | 村田浩一・坪田敏男 編 | 文永堂出版 |