鳥類疾病学
英文名Avian Diseases
科目概要獣医学科3年前期 [月曜日2・3時限(週2コマ)]、3群科目、必修、講義、2単位(30時間)
担当者(◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎胡 東良永井 寿宗
講義室B21講義室
備考科目ナンバリング:VV301-GH34

授業の目的

家禽は他の家畜と比べ飼料効率が高く、その産物である鶏卵・鶏肉はともにその喫食が宗教に制限されないことから、世界的に生産・消費が高まっている。一方、養鶏産業における生産の大規模集約化と効率化は、インフルエンザを含む感染症をはじめとした様々な疾病罹患リスクを増大している。そこで、本講義では日本と世界の家禽産業の概要、そして鳥類特有の解剖、生理および免疫機構を理解し、主に家禽における様々な鳥類疾病の病因、症状、診断、治療と予防の基礎を修得する。また、その制御対策を考えられ、家禽産業および関連分野に応用できることを目標とする。

教育内容

日本と世界の家禽産業の概要、鳥類特有の解剖、生理および免疫機構について講義する。また、これらを背景として、家禽疾病の病因、症状、診断、治療と予防について講義する。さらに、愛玩鳥および野鳥における疾病についても講義する。

教育方法

教科書を基本に、適宜パワーポイント等と配付資料を用いて解説する。フィードバックとして、討論や学生の質問に対し口頭解答や参考資料などを提示する。

卒業・学位授与の方針と当該科目の関連

◎ DP2:動物の病気の診断・治療・予防に関する知識を持ち、適切に実践できる能力

授業内容(シラバス)

項目内容担当者
1鳥類疾病学の基礎知識1鳥類(家禽)の分類と品種、飼育衛生管理胡 東良
2鳥類疾病学の基礎知識2鳥類の解剖学(骨格、消化管、呼吸器、生殖器、免疫器官)の特徴胡 東良
3鳥類疾病学の基礎知識3鳥類の生理学(血液、体温、消化、産卵、孵化、発育)の特徴胡 東良
4鳥類疾病学の基礎知識4鳥類の免疫学(ひなの受動免疫と家禽の能動免疫)の特徴胡 東良
5鳥類のウイルス感染症1家禽のウイルス感染症の概要胡 東良
6鳥類のウイルス感染症2鳥インフルエンザの病原体、疫学、症状、診断法、予防法胡 東良
7鳥類のウイルス感染症3ニューカッスル病の病原体、疫学、症状、診断法、予防法胡 東良
8鳥類のウイルス感染症4伝染性気管支炎、伝染性喉頭気管炎の病原体、疫学、症状、診断法、予防法胡 東良
9鳥類のウイルス感染症5マレック病、鶏白血病の病原体、疫学、症状、診断法、予防法胡 東良
10鳥類のウイルス感染症6伝染性ファブリキウス嚢病の病原体、疫学、症状、診断法、予防法胡 東良
11鳥類のウイルス感染症7鶏痘の病原体、疫学、症状、診断法、予防法胡 東良
12鳥類のウイルス感染症8鶏脳脊髄炎、鶏アデノウイルス感染症の病原体、疫学、症状、診断法、予防法胡 東良
13鳥類のウイルス感染症9産卵低下症候群、ウイルス腱鞘炎の病原体、疫学、症状、診断法、予防法胡 東良
14鳥類のウイルス感染症10鶏貧血ウイルス感染症、 トリメタニューモウイルス感染症の病原体、疫学、症状、診断法、予防法胡 東良
15鳥類の細菌感染症1家禽の細菌感染症の概要胡 東良
16鳥類の細菌感染症2家禽コレラの病原体、疫学、症状、診断法、予防法胡 東良
17鳥類の細菌感染症3ブドウ球菌症、 伝染性コリーザの病原体、疫学、症状、診断法、予防法胡 東良
18鳥類の細菌感染症4ひな白痢、家禽チフス、サルモネラ症の病原体、疫学、症状、診断法、予防法胡 東良
19鳥類の細菌感染症5大腸菌症の病原体、疫学、症状、診断法、予防法胡 東良
20鳥類の細菌感染症6カンピロバクター感染症の病原体、疫学、症状、診断法、予防法胡 東良
21鳥類の細菌感染症7壊死性腸炎、ボツリヌス症の病原体、疫学、症状、診断法、予防法胡 東良
22鳥類の細菌感染症8マイコプラズマ感染症の病原体、疫学、症状、診断法、予防法胡 東良
23鳥類の真菌症真菌症の病原体、疫学、症状、診断法、予防法胡 東良
24鳥類の原虫感染症コクシジウム症、ロイコチトゾーン症、ヒストモナス症の病原体、疫学、症状、診断法、予防法胡 東良
25鳥類の内部・外部寄生虫感染症線虫・吸虫・条虫、ワクモ・ヌカカ・ハジラミ・トリサシダニの病原体、疫学、症状、診断法、予防法胡 東良
26鳥類の栄養・代謝障害性疾病および中毒栄養・代謝障害性疾病および中毒の原因、症状、診断と予防胡 東良
27愛玩鳥の臨床(1)インコ・オウム等で近年問題となっている感染性疾病に関する解説胡 東良
28愛玩鳥の臨床(2)インコ・オウム等で近年問題となっている非感染性疾病に関する解説胡 東良
29家禽の臨床(1)実際の養鶏現場で問題となっている疾病に関する解説永井 寿宗
30家禽の臨床(2)養鶏現場でのワクチンの実際とワクチネーションプログラム永井 寿宗

到達目標

1)家禽産業の特殊性や鳥類特有の解剖、生理、免疫機構について説明できる。
2)鳥類(主に家禽)における各疾病の病因、症状、診断、治療と予防について、1と関連づけて説明できる。

評価方法

授業態度、到達目標1〜3について定期試験の成績に基づいて評価する。(授業態度10%、定期試験90%)

準備学習(予習・復習等)

【授業時間外に必要な学習の時間:60時間】
予習:次回の授業内容に関連する教科書とプリントを予習する。
復習:前回の授業で習った部分を次回の授業までに復習する。

その他注意事等

オフィスアワーは特に決めず、随時対応する。

教材

種別書名著者・編者発行所
教科書獣医学教育モデル・コア・カリキュラム準拠「家禽疾病学」鶏病研究会 編創文印刷工業株式会社
教科書動物の感染症(第4版)明石博臣ら編近代出版
参考書Web class 配付資料