英文名 | Clinical Veterinary Medicine for Small Animals Ⅲ | |
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科目概要 | 獣医学科5年前期 [水曜日2・3時限(週2コマ)]、3群科目、必修、講義、2単位(30時間) | |
担当者 | (◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎岡野 昇三※、 左近允 巌※、 岩井 聡美※、 石野 寛和※ | |
講義室 | A21講義室 | |
備考 | 科目ナンバリング:VV301-GC56 |
基礎獣医学で習得した知識をもとに、各臓器疾患の病態を理解し、その診断および治療方法を習得する。特に、消化器系・神経系・運動器系・呼吸器系・生殖器の各臓器の疾患および腫瘍性疾患に対して、病因、症状などの基本的な項目を理解し、その診断および治療に必要な知識を習得する。
小動物総合臨床学Ⅲは、消化器系・神経系・運動器系・呼吸器系・生殖器の各臓器の疾患および腫瘍性疾患に対する基本的な知識および対応を講義する。
パワーポイントと配付資料を用いて講義形式で行う。
小テストに対する解説は、第30回の講義中に行う。
◎DP2:動物の病気の診断・治療・予防に関する知識を持ち、適切に実践できる能力
回 | 項目 | 内容 | 担当者 |
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1 | 運動器系疾患総論 | 運動器疾患の症状・診断 | 左近允 巌 |
2 | 神経系疾患総論 | 神経学的検査 | 石野 寛和 |
3 | 消化器系疾患総論 | 嘔吐、吐出、下痢、便秘 | 岡野 昇三 |
4 | 泌尿器系疾患総論 | 腎不全、排尿困難、血尿 | 岩井 聡美 |
5 | 腫瘍性疾患総論1 | 増殖機序、転移機序 | 岩井 聡美 |
6 | 腫瘍性疾患総論2 | グレード分類、臨床病期 | 岩井 聡美 |
7 | 口腔、咽頭、唾液腺の疾患 | 口蓋裂、兎唇、口腔・舌の炎症、口腔内異物、口腔内腫瘍、舌の損傷、耳下腺炎、ガマ腫、唾液腺瘻、唾液腺嚢胞 | 岡野 昇三 |
8 | 歯の疾患 | 発生異常、交換〈脱換〉異常、過剰歯、歯列・摩耗異常、う歯、歯周病、歯槽骨膜炎、歯瘻、歯肉炎 | 岡野 昇三 |
9 | 食道の疾患 | 食道内異物、食道狭窄、巨大食道症、食道拡張、食道憩室、食道破裂、食道麻痺、アカラシア、食道炎 | 岡野 昇三 |
10 | 胃の疾患1 | 胃内異物、胃穿孔、胃破裂、胃拡張・捻転症候群 | 岡野 昇三 |
11 | 胃の疾患2 | 胃炎、胃潰瘍、胃の腫瘍、幽門機能不全、幽門狭窄、噴門狭窄 | 岡野 昇三 |
12 | 腸の疾患1 | 腸内異物、腸閉塞、腸の穿孔・破裂、巨大結腸症、直腸憩室、直腸脱 | 岡野 昇三 |
13 | 腸の疾患2 | 腸炎、カタール性腸痙攣、好酸球性胃腸炎、吸収不良症候群、蛋白漏出性胃腸症、十二指腸潰瘍、腸の腫瘍 | 岡野 昇三 |
14 | 肛門の疾患 | 鎖肛、肛門嚢炎、肛門周囲瘻、肛門周囲の腫瘍、肛門脱 | 岡野 昇三 |
15 | 腹腔・腹膜の疾患 | 非開放性損傷、開放性損傷、腹膜炎、腹壁ヘルニア、臍ヘルニア、横隔膜ヘルニア、鼠径ヘルニア、大腿ヘルニア、会陰ヘルニア、ヘルニア嵌頓、臍炎、臍瘻、急性腹症 | 岡野 昇三 |
16 | 肝臓・胆道の疾患1 | 肝臓の損傷、黄疸、急性肝炎、慢性肝炎、肝膿瘍、肝硬変 | 岡野 昇三 |
17 | 肝臓・胆道の疾患2 | 脂肪肝、うっ血肝、肝臓の腫瘍、胆石症、胆管閉塞 | 岡野 昇三 |
18 | 膵臓の疾患 | 膵臓の損傷、膵臓の腫瘍、急性膵炎、慢性膵炎 | 岡野 昇三 |
19 | 骨疾患の診断と治療1 | 骨折、骨の発育異常 | 左近允 巌 |
20 | 骨疾患の診断と治療2 | 骨髄炎、骨膜炎 | 左近允 巌 |
21 | 関節疾患の診断と治療1 | 脱臼、股関節形成不全、肘関節形成不全、レッグ・ペルテス病、離断性骨軟骨症 | 左近允 巌 |
22 | 関節疾患の診断と治療2 | 関節外傷、関節炎、変形性関節症、多発性骨関節炎、ウォブラー症候群、半月板損傷 | 左近允 巌 |
23 | 腱および靱帯の疾患の診断と治療 | 前十字靱帯断裂、アキレス腱断裂、側副靱帯断裂、腱炎、腱鞘炎 | 左近允 巌 |
24 | 筋肉の疾患の診断と治療 | 筋炎、先天異常、ミオパシー、筋肉の外傷 | 左近允 巌 |
25 | 脊椎および脊髄の疾患 | 椎間板ヘルニア、環椎軸椎亜脱臼、椎間板脊椎炎、変形性脊椎症、ウォブラー症候群、脊髄外傷、先天性異常 | 石野 寛和 |
26 | 脳の疾患 | 脳外傷、脳炎、脳水腫、脳ヘルニア、髄膜炎、先天異常、ガングリオシドーシス | 石野 寛和 |
27 | 末梢神経の疾患 | 各末梢神経損傷、多発性神経根神経炎、炎症、変性 | 石野 寛和 |
28 | 泌尿器の疾患1 | 腎結石、嚢胞腎、水腎、異所性尿管、腫瘍 | 岩井 聡美 |
29 | 泌尿器の疾患2 | 膀胱結石、尿道閉塞、膀胱破裂 | 岩井 聡美 |
30 | まとめ | 小テスト、解説 | 岡野 昇三 |
消化器疾患の診断・治療に必要な知識、神経系疾患の診断・治療に必要な知識、運動器系の診断・治療に必要な知識、呼吸器系の診断・治療に必要な知識、生殖器疾患の診断・治療に必要な知識、および腫瘍性疾患の診断・治療に必要な知識を説明することができる。
定期試験により評価する(100%)。
【授業時間外に必要な学習の時間:60時間】
予習:次回の授業範囲を予習し、専門用語等を理解しておくこと。
復習:講義内容を資料・教科書で再確認してまとめておくこと。
オフィスアワーは、火曜日のお昼休みです。
実務経験の授業への活用方法:動物病院での臨床経験を踏まえ、診断・治療法を概説する。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 毎回、資料を配布する | ||
参考書 | Small Animal Surgery | 若尾義人・田中茂男・多川政弘 監訳 | インターズー |
参考書 | 獣医内科学 | 日本獣医内科学アカデミー編集 | 文永堂 |