英文名 | Theriogenology | |
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科目概要 | 獣医学科4年前期 [月曜日2・3時限(週2コマ)]、3群科目、必修、講義、2単位(30時間) | |
担当者 | (◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎坂口 実※ | |
講義室 | B11講義室 | |
備考 | 科目ナンバリング:VV301-GC47 |
獣医臨床に必要な、繁殖技術および繁殖障害について学ぶための、繁殖生理学の基礎知識を習得する。
生殖器官、雌雄の繁殖生理、妊娠・周産期の生理について関連する基礎科目の復習のうえ、説明する。
パワーポイントと配付資料を用いて講義する。授業中に課題を回収したら、ただちに模範解答を配布する。
◎DP2:動物の病気の診断・治療・予防に関する知識を持ち、適切に実践できる能力
回 | 項目 | 内容 | 担当者 |
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1 | 導入 解剖 | 獣医臨床繁殖学について(学習範囲と必要な基礎知識) 生殖器の構造と機能(性分化・発生) | 坂口 実 |
2 | 内分泌 | 生殖内分泌(総論:ホルモンの定義・分泌と作用機序・視床下部・下垂体) | 坂口 実 |
3 | 内分泌 | 生殖内分泌(卵巣ホルモン・精巣ホルモン・子宮および胎盤から分泌されるホルモン、インヒビン・アクチビン・その他成長因子、ホルモンの測定法) | 坂口 実 |
4 | 解剖 繁殖生理 | 雌の生殖器・雄の生殖器 雌の繁殖生理(卵子形成と卵胞発育・卵胞閉鎖と排卵) | 坂口 実 |
5 | 繁殖生理 | 雌の繁殖生理(性成熟・発情周期:総論) | 坂口 実 |
6 | 繁殖生理 | 雌の繁殖生理(発情周期各論:牛馬・羊・山羊・豚) | 坂口 実 |
7 | 繁殖生理 | 雄の繁殖生理(性成熟・精子・精液・射精) | 坂口 実 |
8 | 妊娠成立 | 交配・受精・着床(性行動全般・受精:卵子との関係) | 坂口 実 |
9 | 妊娠成立 | 交配・受精・着床(受精の過程・異常受精) | 坂口 実 |
10 | 妊娠成立 | 交配・受精・着床(初期胚の発生・着床) | 坂口 実 |
11 | 妊娠維持 | 妊娠と分娩(妊娠経過・妊娠診断:牛) | 坂口 実 |
12 | 妊娠維持 | 妊娠と分娩(妊娠診断:馬,豚,羊,山羊,犬,猫)・分娩機序・分娩経過 | 坂口 実 |
13 | 分娩 | 妊娠と分娩(分娩調整・産褥期の生理・新生子の生理) | 坂口 実 |
14 | 酪農・畜産との関連 | 乳牛の繁殖生理と繁殖障害 肉畜の繁殖生理と繁殖障害 馬・犬の繁殖生理と繁殖障害 | 坂口 実 |
15 | まとめ | 獣医臨床繁殖学のまとめを行う | 坂口 実 |
①繁殖関連の臨床に必要な解剖学および内分泌学的事項を説明できる ②卵巣機能を中心とした雌の繁殖生理について説明できる ③家畜種別の繁殖生理の特徴について説明できる ④雄の繁殖生理と発情行動を中心とした性行動について説明できる ⑤受精から胚発生を経て着床に至る過程について説明できる ⑥妊娠の経過と妊娠診断について説明できる ⑦分娩機序・分娩経過・分娩調節について説明できる ⑧産褥期の母体の生理と新生子の生理について説明できる⑨犬と猫の繁殖の特徴について説明できる
定期試験(100%)の結果により判定する。
【授業時間外に必要な学習の時間:60時間】
予習:講義開始前に本科目の背景となる生殖器官の解剖学(卵巣・子宮等)および生殖関連の生理学(生殖内分泌)について過去の講義内容を再整理し、各回の講義前には、教材である「獣医繁殖学第4版」の該当箇所を精読する。
復習:配付資料にに基づいて教材の記述を読み返し、要点を整理する。
実務経験の授業への活用方法:農水省所管の研究機関における畜産研究経験をもとに、当該科目の産業への貢献を解説する。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 獣医繁殖学 第4版 | 中尾ら 編 | 文永堂出版 |
参考書 | 繁殖生物学 | 日本繁殖生物学会 編 | インターズー |
参考書 | 動物臨床繁殖学 | 小笠ら 編 | 朝倉書店 |