英文名 | Veterinary Pharmacology Ⅱ | |
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科目概要 | 獣医学科3年後期 [水曜日2・3時限(週2コマ)]、3群科目、必修、講義、2単位(30時間) | |
担当者 | (◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) 岡田 宗善、 ◎山脇 英之 | |
講義室 | B21講義室 | |
備考 | 科目ナンバリング:VV301-GS33 |
いろいろな目的で使用されている薬物の生体における薬理作用を知り、薬物の作用機構と毒性を系統的に理解させる。あわせて、獣医臨床における薬物の利用の基礎を講述する。さらに、生体の機構を解明する目的で使用される薬物に対する論理的思考法を理解させる。
薬理学各論を講義する。
パワーポイントと板書を用いて講義形式で進める。講義内容等に関する質問と回答については全員に示すことでフィードバックを行う。
◎DP2:動物の病気の診断・治療・予防に関する知識を持ち、適切に実践できる能力
◯DP4:医薬品の開発に寄与する能力
回 | 項目 | 内容 | 担当者 |
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1 | 中枢神経系に作用する薬物I(第6章) | 中枢神経系と神経伝達物質、全身麻酔薬 | 山脇 英之 |
2 | 中枢神経系に作用する薬物II(第6章) | 鎮静・催眠薬、問題行動治療薬 | 山脇 英之 |
3 | 中枢神経系に作用する薬物III(第6章) | 抗痙攣薬 | 山脇 英之 |
4 | 中枢神経系に作用する薬物IV(第6章) | 鎮痛薬 | 山脇 英之 |
5 | 生理活性物質とその関連薬I(第7章) | オータコイドと神経伝達物質やホルモンとの違い、ヒスタミン | 山脇 英之 |
6 | 生理活性物質とその関連薬II(第7章) | セロトニン、ブラジキニン | 山脇 英之 |
7 | 生理活性物質とその関連薬III(第7章) | アンジオテンシン、一酸化窒素、アラキドン酸代謝物(プロスタグランジン等)等 | 山脇 英之 |
8 | 抗炎症薬I(第9章) | 非ステロイド系抗炎症薬(NSAID) | 山脇 英之 |
9 | 抗炎症薬II(第9章) | ステロイド系抗炎症薬 | 山脇 英之 |
10 | ホルモン・抗ホルモン薬I(第8章) | 補充療法、ホルモン(副腎皮質ホルモン、甲状腺ホルモン、インスリン) | 山脇 英之 |
11 | ホルモン・抗ホルモン薬II(第8章) | 糖尿病治療薬、子宮収縮薬 | 山脇 英之 |
12 | ビタミン(第7章) 免疫機能に影響する薬物(第14章) | 脂溶性ビタミン、水溶性ビタミン 免疫抑制薬、免疫増強薬 | 山脇 英之 |
13 | 循環、呼吸器系に作用する薬物I(第10章) | 強心薬、抗不整脈薬 | 山脇 英之 |
14 | 循環、呼吸器系に作用する薬物II(第10章) | 血管拡張薬 、呼吸興奮薬、鎮咳薬 | 山脇 英之 |
15 | 消化器機能に影響する薬物I(第13章) | 消化管運動や吸収に影響する薬 | 岡田 宗善 |
16 | 消化器機能に影響する薬物II(第13章) | 抗潰瘍薬、制吐薬、催吐薬 | 岡田 宗善 |
17 | 血液に作用する薬物I(第11章) | 血液凝固のメカニズム、血液凝固促進薬、血液凝固抑制薬 | 山脇 英之 |
18 | 血液に作用する薬物II(第11章) | 血栓溶解薬、抗貧血薬 | 山脇 英之 |
19 | 塩類代謝と腎機能に影響する薬物I(第12章) | 塩類代謝作用薬、酸塩基平衡、尿の生成 | 山脇 英之 |
20 | 塩類代謝と腎機能に影響する薬物II(第12章) | 利尿薬 | 山脇 英之 |
21 | 消毒薬(第15章) | 消毒薬 | 岡田 宗善 |
22 | 抗菌薬、抗ウイルス薬、生物学的製剤I(第16章) | 合成抗菌薬(サルファ薬、ニューキノロン系等)、抗生物質(β-ラクタム系、アミノグリコシド系等) | 岡田 宗善 |
23 | 抗菌薬、抗ウイルス薬、生物学的製剤II(第16章) | 抗生物質(マクロライド系、テトラサイクリン系等)、耐性菌と抗菌薬 | 岡田 宗善 |
24 | 抗菌薬、抗ウイルス薬、生物学的製剤III(第16章) | 抗真菌薬、抗ウイルス薬、生物学的製剤 | 岡田 宗善 |
25 | 抗腫瘍薬(第17章) | 抗腫瘍薬(アルキル化薬、代謝拮抗薬等) | 岡田 宗善 |
26 | 駆虫薬(第18章) | 抗蠕虫薬(イベルメクチン等)、抗原虫薬 | 岡田 宗善 |
27 | 殺虫薬(第19章) | 殺虫薬(有機リン化合物等) 、昆虫成長制御薬(ルフェヌロン等) | 岡田 宗善 |
28 | 中毒と中毒治療薬(第20章) | 中毒と解毒薬(ジメルカプロール等) | 岡田 宗善 |
29 | まとめI | 獣医薬理学Ⅱの総括(理解度の確認)を行う | 山脇 英之 |
30 | まとめII | 獣医薬理学Ⅱの総括(理解度の確認)を行う | 岡田 宗善 |
1.薬理作用と具体的な薬物名が相互に結びつく知識を身につける。
2.獣医療の中で重要とされる薬物の作用とそのメカニズムが説明できる。
定期試験の成績(100%)から評価する。
【授業時間外に必要な学習の時間:60時間】
予習:初回の講義時に「講義の要点と学習の到達目標」のプリントを、その後の講義の進捗状況に応じて資料を配布するので、それらを予め読んでから講義に出席する。
復習:講義資料やノートを見直して理解を深める。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 獣医薬理学(第二版) | 日本比較薬理学・毒性学会 編 | 近代出版 |
参考書 | New薬理学(改訂第7版) | 田中千賀子、加藤隆一、成宮周 | 南江堂 |
参考書 | 獣医臨床薬理学 | 日本比較薬理学・毒性学会 編 | 近代出版 |
参考書 | 小動物の薬物治療学 | 尾﨑博、浅井史敏、辻本元 | オーム社 |
参考書 | Goodman and Gilman’s The Pharmacological Basis of Therapeutics 14th ed. | Brunton LL and Knollmann BC | McGraw-Hill |