Web Syllabus(講義概要)
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獣医生理学実習Ⅱ
英文名Veterinary Physiology Laboratory Ⅱ
科目概要獣医学科2年後期 [木曜日4・5・6時限(週3コマ)]、3群科目、必修、実習、1単位(45時間)
担当者(◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎寺島 涼太久留主 志朗
講義室A41実習室、B31講義室
備考科目ナンバリング:VV304-GS23

授業の目的

獣医生理学講義の理解を深めるとともに応用科目(薬理学・内科学)との関連を認識する。

教育内容

1)生体に起きる現象を生きた個体や摘出組織を用いて実際に観察し、実験的処置を加えることでメカニズムを明らかにする、2)実験小動物を対象とした基礎的実験手技と分析手法を修得することで実験科学の基礎を学ぶ、3)細胞レベルの現象をコンピューターシミュレーションモデルを用いてより深く把握する。

教育方法

実習形式で行う。実習内容・実験結果・考察等をまとめたレポートを作成する。課題のフィードバック方法:レポート課題は授業支援システム(WebClass)にて評価点を個別に開示し、評価基準表(ルーブリック)を返却する。定期試験(本試験)は授業支援システム(WebClass)にて点数を個別に開示し、各問題について解説する。

卒業・学位授与の方針と当該科目の関連

◎DP1:生命科学の理解と高い教養及び倫理観の習得
〇DP2:動物の病気の診断・治療・予防に関する知識を持ち、適切に実践できる能力
〇DP4:医薬品の開発に寄与する能力

授業内容(シラバス)

項目内容担当者
1イントロダクション実験動物の扱い方、飼育・管理、保定、採血、投与法、他
実験動物の手術・麻酔法、無菌操作、鎮痛、術後管理法、他
寺島 涼太
2基礎的実験手技模型を用いたラットハンドリング、薬剤投与の練習 器械縫合の習得寺島 涼太
久留主 志朗
3循環器系1血液凝固機序と血液凝固因子の作用(ウシ)寺島 涼太
4呼吸器系1呼吸調節システムの理解 呼吸筋と呼吸中枢寺島 涼太
久留主 志朗
5呼吸器系2呼吸運動の調節因子(ラット)寺島 涼太
6代謝・内分泌1肝臓・胆嚢・膵臓の物質代謝・エネルギー代謝調節機構の総合理解寺島 涼太
久留主 志朗
7同2肝臓と筋肉のグリコーゲン代謝 血中エネルギー源の定量(ラット)寺島 涼太
久留主 志朗
8同3実験的閉塞性黄疸の作出(ラット)寺島 涼太
久留主 志朗
9同4採血とビリルビンの定量(ラット)寺島 涼太
久留主 志朗
10繁殖生理1生殖、性周期とその内分泌支配の理解寺島 涼太
11同2性周期の判定法(ラット)寺島 涼太
久留主 志朗
12同3卵巣摘出術 ホルモンの投与 交配 排卵の観察(ラット)寺島 涼太
久留主 志朗
13同4ホルモンの効果の観察(ラット) データ処理と統計分析寺島 涼太
久留主 志朗
14総括1全実習項目の総括寺島 涼太
15総括2実習理解度の確認寺島 涼太
久留主 志朗
No. 1
項目
イントロダクション
内容
実験動物の扱い方、飼育・管理、保定、採血、投与法、他
実験動物の手術・麻酔法、無菌操作、鎮痛、術後管理法、他
担当者
寺島 涼太
No. 2
項目
基礎的実験手技
内容
模型を用いたラットハンドリング、薬剤投与の練習 器械縫合の習得
担当者
寺島 涼太
久留主 志朗
No. 3
項目
循環器系1
内容
血液凝固機序と血液凝固因子の作用(ウシ)
担当者
寺島 涼太
No. 4
項目
呼吸器系1
内容
呼吸調節システムの理解 呼吸筋と呼吸中枢
担当者
寺島 涼太
久留主 志朗
No. 5
項目
呼吸器系2
内容
呼吸運動の調節因子(ラット)
担当者
寺島 涼太
No. 6
項目
代謝・内分泌1
内容
肝臓・胆嚢・膵臓の物質代謝・エネルギー代謝調節機構の総合理解
担当者
寺島 涼太
久留主 志朗
No. 7
項目
同2
内容
肝臓と筋肉のグリコーゲン代謝 血中エネルギー源の定量(ラット)
担当者
寺島 涼太
久留主 志朗
No. 8
項目
同3
内容
実験的閉塞性黄疸の作出(ラット)
担当者
寺島 涼太
久留主 志朗
No. 9
項目
同4
内容
採血とビリルビンの定量(ラット)
担当者
寺島 涼太
久留主 志朗
No. 10
項目
繁殖生理1
内容
生殖、性周期とその内分泌支配の理解
担当者
寺島 涼太
No. 11
項目
同2
内容
性周期の判定法(ラット)
担当者
寺島 涼太
久留主 志朗
No. 12
項目
同3
内容
卵巣摘出術 ホルモンの投与 交配 排卵の観察(ラット)
担当者
寺島 涼太
久留主 志朗
No. 13
項目
同4
内容
ホルモンの効果の観察(ラット) データ処理と統計分析
担当者
寺島 涼太
久留主 志朗
No. 14
項目
総括1
内容
全実習項目の総括
担当者
寺島 涼太
No. 15
項目
総括2
内容
実習理解度の確認
担当者
寺島 涼太
久留主 志朗

到達目標

実験小動物の解剖、手術法、試薬調整法、実験結果の取りまとめ方、データの解析法、結果の解釈、レポートの作成法など、基礎的な生理学、生命科学の方法を習得する。代表的な実験を通して、生理学の概念を把握し、論理的に説明で
きるようになる。

評価方法

1)実験結果および課題レポートの内容(約50%)、2)定期試験の成績(約50%)を総合的に判断する。課題レポートは実験結果とデータの解析、解釈の正誤、内容の理解度、文章力および論理的思考力を評価基準表に基づいて判定する。3)再試験を受ける場合、本試験の成績はキャンセルされない。4)必須要件:予備学習、予習レポート提出、実験への積極的参加。不足している場合、減点対象となる。5)欠格条項:次の行為を行った者には厳正に対処する。①実習における実験倫理・研究倫理に反する行為、②授業内容や開示資料について、著作権、知的所有権、肖像権を侵害する行為

準備学習(予習・復習等)

【授業時間外に必要な学習の時間:15時間】
予習:パワーポイントと配布資料を用いた背景・方法の説明を聞いた上で、教科書の精読、獣医生理学講義での実習内容の背景の把握、実習書を熟読し、予習レポートにまとめ、手順と実験の意義をしっかり頭に入れて、実習に臨むこと。
復習:指定されたレポートを作成し、実習内容の理解を十分に深めること。

その他注意事等

学年全体を14班構成にし、なるべく多くの学生が関与できるように実施する。実習内容を十分に予習し、教員スタッフの手助けを過度に求めず、主体的に参加すること、班で協力して実習を進めること、不確かなことは遠慮なく質問することを希望する。

教材

種別書名著者・編者発行所
教科書生理学実習テキスト 獣医生理学研究室編
参考書実験で学ぶ生理学  獣医生理学・生化学教育懇談会編学窓社
参考書デュークス獣医生理学 原書13版鈴木浩悦編学窓社
参考書生理学テキスト 第8版大地陸男著文光堂
教科書
署名
生理学実習テキスト 
著者・編者
獣医生理学研究室編
発行所
参考書
署名
実験で学ぶ生理学  
著者・編者
獣医生理学・生化学教育懇談会編
発行所
学窓社
参考書
署名
デュークス獣医生理学 原書13版
著者・編者
鈴木浩悦編
発行所
学窓社
参考書
署名
生理学テキスト 第8版
著者・編者
大地陸男著
発行所
文光堂