獣医生理学Ⅲ
英文名Veterinary Physiology Ⅲ
科目概要獣医学科2年後期 [木曜日2・3時限(週2コマ)]、3群科目、必修、講義、2単位(30時間)
担当者(◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎久留主 志朗
講義室B31講義室
備考科目ナンバリング:VV301-GS23

授業の目的

内分泌、代謝、生殖、呼吸など主に植物的機能の生理学について、個体レベルでの正常な機能発現機構を分子・細胞のレベルから理解し、それぞれの機能の意義について考察する。同時にその正常機能が損なわれた場合の疾患との関連付けも行う。

教育内容

動物の生理学の中で、個体維持、生殖、体内恒常性の維持などの”植物的”機能の生理学を講義する。

教育方法

パワーポイントを使用して、自作の資料を詳説する形で講義する。この資料は、WebClass上から利用できるようにする。教科書は付属資料として随時活用する。授業時間中には質疑応答も交え、双方向的な授業を目指す。授業時間外に受けた質問については、理解の難しかった点として、次回の授業で再度わかりやすく説明し直すことで、フィードバックさせる。

卒業・学位授与の方針と当該科目の関連

◎DP1:生命科学の理解と高い教養及び倫理観の習得
 DP2:動物の病気の診断・治療・予防に関する知識を持ち、適切に実践できる能力
 DP3:食品の安全性の確保と供給に資する能力
〇DP4:医薬品の開発に寄与する能力
 DP5:野生動物の保全に寄与する能力
 DP6:人獣共通感染症の制圧に寄与する能力

授業内容(シラバス)

項目内容担当者
1内分泌系 総論古典的、現代の内分泌学 内分泌ネットワークの異常と疾患 内分泌攪乱物質久留主 志朗
2同上ホルモンの化学的性状、生合成、運搬、作用機序久留主 志朗
3内分泌系 膵臓、他膵内分泌組織 分泌ホルモン、血糖調節因子久留主 志朗
4同上ホルモンの分泌、作用機序、糖尿病久留主 志朗
5同上肝臓の代謝機能と液性・神経性調節
久留主 志朗
6食欲食欲調節、栄養代謝に関わるホルモン 肥満久留主 志朗
7消化器系消化管の構造と機能 反芻胃久留主 志朗
8同上消化管運動 神経支配と消化管ホルモン 久留主 志朗
9同上栄養素の吸収・代謝 腸内細菌久留主 志朗
10内分泌 Ca/Pの代謝CaとPの吸収、貯蔵、排泄久留主 志朗
11同上骨代謝と関係するホルモン久留主 志朗
12内分泌 下垂体下垂体の構造 視床下部との関連性久留主 志朗
13同上前葉と後葉の各種ホルモン 久留主 志朗
14内分泌 副腎構造と機能 皮質と髄質のホルモン久留主 志朗
15同上生合成・作用・作用機序 ストレス反応 疾患久留主 志朗
16生殖器系内分泌(+神経性)調節 哺乳類生殖の概要久留主 志朗
17同上精巣 卵巣 性ステロイド 生殖周期久留主 志朗
18同上妊娠 各種疾患 泌乳久留主 志朗
19成長関係するホルモン 作用機序 疾患久留主 志朗
20内分泌 甲状腺甲状腺ホルモンの生合成 ヨウ素代謝久留主 志朗
21同上作用機序 疾患 久留主 志朗
22呼吸器系酸素の運搬と生理学的意義 気道 サーファクタント久留主 志朗
23同上呼吸運動 生体防御久留主 志朗
24泌尿器系 腎臓腎臓の構造と機能 久留主 志朗
25同上尿の生成 再吸収と分泌 浸透圧・体液調節久留主 志朗
26同上排尿 内分泌機能 久留主 志朗
27同上腎の病態生理学 久留主 志朗
28同上 酸塩基平衡アシドーシス、アルカローシス久留主 志朗
29総括植物性機能の生理学まとめ久留主 志朗
30同上
同上久留主 志朗

到達目標

内分泌系、生殖器系、呼吸器系、泌尿器系の正常時の機構について、概説できるようになる。解剖学の知識に機能的意味合いを持たせ、また将来の薬理学、内科学の講義がすんなりと受容できる基礎知識・思考力を備える。

評価方法

定期試験90%、受講態度10%。再試験受験の際も、本試験の結果は加味される。試験の結果に関しては、平均点、標準偏差等のデータを開示し、また典型的なあるいは多かった誤答例については授業時間内にて紹介し、コメントを加える。

準備学習(予習・復習等)

[授業時間外に必要な学習時間:60時間]
予習:進行表とシラバスに従って進めるので、内容に該当する部分の教科書、配布資料に目を通しておく。
復習:講義後はそれらを整理すると共に関連する項目について自習すると良い。

その他注意事等

疑問点は教員に質問し、あるいは参考書にあたり、早期に解決することが望ましい。

教材

種別書名著者・編者発行所
教科書デュークス獣医生理学 第13版 鈴木浩悦 監修学窓社
教科書自作プリント
参考書生理学テキスト 第9版 大地陸男 著文光堂
参考書標準生理学 第9版本間研一 監修医学書院