英文名 | Veterinary Parasitology Laboratory | |
---|---|---|
科目概要 | 獣医学科3年後期 [金曜日4・5・6時限(週3コマ)]、3群科目、必修、実習、1単位(45時間) | |
担当者 | (◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎筏井 宏実、 草木迫 浩大 | |
講義室 | B23実習室、B21講義室 | |
備考 | 科目ナンバリング:VV304-GH34 |
寄生虫(原虫・吸虫・条虫・線虫・節足動物)の形態学的特徴を把握するとともに、寄生虫感染による宿主の組織病変の観察を通じて寄生虫病についての理解を深める。さらに寄生虫病の診断法について、基本的な手技を修得する。
寄生虫(原虫・吸虫・条虫・線虫・節足動物)の形態学的特徴および寄生虫感染による宿主の組織応答などを説明する。
パワーポイントと教科書を用いて実習内容を説明したのち、実技をおこなう。
課題返却時に課題の中の特徴的な見解や誤解についてコメントする。
◎ DP1:生命科学の理解と高い教養及び倫理観の習得
◎ DP2:動物の病気の診断・治療・予防に関する知識を持ち、適切に実践できる能力
〇 DP3:食品の安全性の確保と供給に資する能力
〇 DP5:野生動物の保全に寄与する能力
〇 DP6:人獣共通感染症の制圧に寄与する能力
回 | 項目 | 内容 | 担当者 |
---|---|---|---|
1 | 線虫Ⅰ | 糞線虫、鉤虫類、円虫類、腸結節虫類、毛様線虫類 | 筏井 宏実 草木迫 浩大 |
2 | 線虫Ⅱ | 肺虫類、住血線虫類、回虫類、旋尾線虫類、眼虫類 | 筏井 宏実 草木迫 浩大 |
3 | 線虫Ⅲ | 糸状虫類、顎口虫類、鞭虫類、毛細線虫類、旋毛虫 | 筏井 宏実 草木迫 浩大 |
4 | 吸虫Ⅰ | 双口吸虫類、肝臓寄生吸虫類(肝蛭、肝吸虫、槍形吸虫)、膵吸虫類 | 筏井 宏実 草木迫 浩大 |
5 | 吸虫Ⅱ | 肺吸虫類、棘口吸虫類、異形吸虫類、住血吸虫類 | 筏井 宏実 草木迫 浩大 |
6 | 条虫Ⅰ | 裂頭条虫類、二孔条虫類、裸頭条虫類 | 筏井 宏実 草木迫 浩大 |
7 | 条虫Ⅱ | テニア属条虫、嚢虫症、包虫症、エキノコックス属条虫 | 筏井 宏実 草木迫 浩大 |
8 | 原虫Ⅰ | 消化管に寄生する原虫類:コクシジウム類、アメーバ類、鞭毛虫類、繊毛虫類 | 筏井 宏実 草木迫 浩大 |
9 | 原虫Ⅱ | 組織内に寄生する原虫類:トキソプラズマ、住肉胞子虫類 | 筏井 宏実 草木迫 浩大 |
10 | 原虫Ⅲ | 血液内に寄生する原虫類:住血胞子虫類、鞭毛虫類 | 筏井 宏実 草木迫 浩大 |
11 | 節足動物Ⅰ | ダニ類:マダニ類、疥癬虫類、ニキビダニ類、鶏のダニ類 | 筏井 宏実 草木迫 浩大 |
12 | 節足動物Ⅱ | 昆虫類:ハエ幼虫類、ハジラミ類、シラミ類、ノミ類 | 筏井 宏実 草木迫 浩大 |
13 | 検査法Ⅰ | 虫卵検査法 | 筏井 宏実 草木迫 浩大 |
14 | 検査法Ⅱ | 寄生虫体検査法 | 筏井 宏実 草木迫 浩大 |
15 | まとめ | まとめ | 筏井 宏実 草木迫 浩大 |
1. 主要な寄生虫について形態学的特徴を知り、説明できる。
2. 寄生虫に対する宿主の反応を知り、説明できる。
3. 寄生虫病の診断法を知り、説明できる。
レポート(20%)と定期試験(80%)の総合評価。
授業時間外に必要な学習時間:30時間
予習:各回の実習内容について、教科書の関連する箇所を読んでくること。
復習:実習後にスケッチを再度確認し、理解が不十分な箇所について教科書、参考書等を利用して理解を深めること。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
---|---|---|---|
教科書 | 獣医寄生虫学・寄生虫病学 | 石井俊雄 著 | 講談社 |
参考書 | 動物寄生虫病学 | 板垣、藤崎 編 | 朝倉書店 |
参考書 | 書き込んで理解する動物の寄生虫病学実習ノート | 浅川満彦 編 | 文永堂出版 |
参考書 | 寄生虫病学 | 日本獣医寄生虫学会 監修 | 緑書房 |
参考書 | 獣医寄生虫検査マニュアル | 今井、神谷、平、茅根 編 | 文永堂出版 |
参考書 | 獣医衛生動物学 | 今井、藤崎、板垣、森田 著 | 講談社 |