英文名 | Veterinary Parasitology Ⅰ | |
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科目概要 | 獣医学科3年前期 [水曜日2時限(週1コマ)]、3群科目、必修、講義、1単位(15時間) | |
担当者 | (◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎筏井 宏実 | |
講義室 | B21講義室 | |
備考 | 科目ナンバリング:VV301-GH34 |
ヒトを含む動物に寄生生活をし、病原性を示す動物(寄生虫)の種類と病害作用は多種多様である。獣医寄生虫病学Ⅰでは関連分野(学問領域)で用いられる専門用語や基礎的な知識を総論で修得し、各論では寄生虫病の分類体系の中の吸虫病と条虫病について寄生種、発育・感染様式、病害作用、診断法、治療法および予防法を理解する。
獣医寄生虫病学の分野(学問領域)で用いられる専門用語や基礎的な知識を総論で説明し、各論では寄生虫病の分類体系の中の吸虫病と条虫病について寄生種、発育・感染様式、病害作用、診断法、治療法および予防法を講義する。
パワーポイントと教科書を用いて講義形式ですすめる。講義内容等に関する質問と回答については全員に示すことでフィードバックを行う。
◎ DP1:生命科学の理解と高い教養及び倫理観の習得
◎ DP2:動物の病気の診断・治療・予防に関する知識を持ち、適切に実践できる能力
〇 DP3:食品の安全性の確保と供給に資する能力
〇 DP5:野生動物の保全に寄与する能力
〇 DP6:人獣共通感染症の制圧に寄与する能力
回 | 項目 | 内容 | 担当者 |
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1 | 獣医寄生虫病学総論 (1) | 寄生生活、寄生虫と宿主、寄生虫病学の内容 | 筏井 宏実 |
2 | 獣医寄生虫病学総論 (2) | 寄生虫の生活史(生活環)、寄生虫の感染形と感染経路、寄生部位と病害作用 | 筏井 宏実 |
3 | 獣医寄生虫病学総論 (3) | 寄生虫病の検査・診断、疫学、予防対策 | 筏井 宏実 |
4 | 吸虫類 (1) | 吸虫類の概要(分類、形態、発育・感染様式) | 筏井 宏実 |
5 | 吸虫類 (2) | 肝蛭類、双口吸虫類 | 筏井 宏実 |
6 | 吸虫類 (3) | 二腔吸虫類(膵吸虫、槍形吸虫) | 筏井 宏実 |
7 | 吸虫類 (4) | 重口吸虫類(壷形吸虫)棘口吸虫類 | 筏井 宏実 |
8 | 吸虫類 (5) | 住胞吸虫類(肺吸虫)、後睾吸虫類(肝吸虫) | 筏井 宏実 |
9 | 吸虫類 (6) | 異形吸虫類、斜睾吸虫類、住血吸虫類 | 筏井 宏実 |
10 | 条虫類 (1) | 条虫類の概要(分類、形態、発育・感染様式) | 筏井 宏実 |
11 | 条虫類 (2) | 裂頭条虫類 | 筏井 宏実 |
12 | 条虫類 (3) | 馬と反芻動物の条虫類 | 筏井 宏実 |
13 | 条虫類 (4) | 肉食獣とヒトの条虫類 | 筏井 宏実 |
14 | 条虫類 (5) | げっ歯類と家禽の条虫類 | 筏井 宏実 |
15 | まとめ | まとめ | 筏井 宏実 |
1.病原体としての寄生虫について形態学的および生態学的特徴を説明できる。
2.家畜、愛玩動物、野生動物の主要な吸虫病と条虫病について、病原体とその感染・発育様式、病害作用、診断法、治療法および予防法を説明できる。
3.食品寄生虫病、人獣共通寄生虫病および輸入寄生虫病についてヒトでの病害、感染様式、および動物とヒトとの関わり方における問題点などを実例を挙げて説明できる。
授業中の態度(10%)と定期試験の成績(90%)から評価する。
【授業時間外に必要な学習の時間:30時間】
予習:授業内容に関連する項目について受講前に教科書の当該箇所に目を通し、疑問点などを明らかにしておくこと。
復習:受講後に講義内容をノートにまとめるなどして振り返り、理解が不十分な箇所については教員への質問による解説および図書館などでの参考書利用を通して理解を深めること。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 獣医寄生虫学・寄生虫病学 | 石井俊雄 著 | 講談社 |
参考書 | 動物寄生虫病学 | 板垣・藤崎 編 | 朝倉書店 |
参考書 | 寄生虫学 | 寄生虫病学共通テキスト編集委員会 編 | 緑書房 |
参考書 | 獣医衛生動物学 | 今井・藤崎・板垣・森田 著 | 講談社 |
参考書 | 獣医寄生虫検査マニュアル | 今井・神谷・平・茅根 編 | 文英堂出版 |
参考書 | 書き込んで理解する動物の寄生虫病学実習ノート | 浅川満彦 編 | 文英堂出版 |