獣医感染症学実習
英文名Veterinary Infectious Diseases Laboratory
科目概要獣医学科3年後期 [火曜日4・5・6時限(週3コマ)]、3群科目、必修、実習、1単位(45時間)
担当者(◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎髙野 友美田邊 太志土岐 朋義山本 聡美担当者全員
講義室A23実習室、B21講義室
備考科目ナンバリング:VV304-GH34

授業の目的

伝染病の診断は臨床症状によってある程度決まるものもあるが、大多数のものでは臨床症状がきわめて多様である。そのため病原・血清学的検査が必要となる。本実習では、病原・血清学的検査を迅速かつ正確に行う手技を修得することを目的とする。

教育内容

2年次に学習した内容(微生物学、細菌学、ウイルス学および免疫学など)を踏まえて、伝染病の病原・血清学的検査を説明するとともに、実際に学生がそれらの検査を行う。

教育方法

パワーポイントと配布資料を用いて方法を説明した後、実技を行う。実習の結果については所定の用紙にまとめて提出する。提出した内容に不備がある場合は次回の実習で担当教員からコメントする。実習中の質問およびレポートにおいて、特徴的な見解や誤解を授業でコメントする。

卒業・学位授与の方針と当該科目の関連

〇DP1:生命科学の理解と高い教養及び倫理観の習得
◎DP2:動物の病気の診断・治療・予防に関する知識を持ち、適切に実践できる能力

授業内容(シラバス)

項目内容担当者
1実習講義実習全過程の説明田邊 太志
髙野 友美
2細菌感染症の診断法病原学的診断法、血清学的診断法田邊 太志
山本 聡美
3感染動物からの細菌分離感染動物からの菌分離 と 塗抹標本の染色田邊 太志
山本 聡美
4分離菌の純培養分離菌の純培養と染色田邊 太志
山本 聡美
5分離菌の同定分離菌の純培養と染色田邊 太志
山本 聡美
6分離菌の同定分離菌の生物学的試験、一次鑑別試験田邊 太志
山本 聡美
7分離菌の血清学的診断分離菌の蛍光抗体法による同定、補体結合試験による抗体検出田邊 太志
山本 聡美
8ウイルス性疾病の病原体分離と同定ウイルス分離材料の乳剤作製と培養細胞への接種髙野 友美
土岐 朋義
9ウイルス性疾病の病原体分離と同定分離材料を接種した細胞の観察と上清回収および分離ウイルスの継代髙野 友美
土岐 朋義
10ウイルス性疾病の病原体分離と同定分離ウイルスの理化学的性状 (クロロホルム感受性試験)髙野 友美
土岐 朋義
11ウイルス感染症の血清学的診断寒天ゲル内沈降反応による牛白血病ウイルス感染の診断髙野 友美
土岐 朋義
12ウイルス感染症の血清学的診断ELISA による豚ヘルペスウイルス抗体の検出髙野 友美
土岐 朋義
13ウイルス感染症の血清学的診断ラテックス標識抗体を用いたイムノクロマト法によるイヌパルボウイルス抗原の検出髙野 友美
土岐 朋義
14免疫担当細胞の検出フローサイトメトリーによるT細胞の検出髙野 友美
土岐 朋義
15実習総括実習の全過程を総括すると共に理解度を確認する。担当者全員

到達目標

病原微生物(ウイルス、細菌)の分離から同定までの一連の流れを理解すると共に、抗体あるいは抗原検出による感染症の診断法を修得し説明できる。

評価方法

基本的に定期試験(50%)、実技試験(45%)、およびレポート(5%)で判断するが、実習の受講態度も評価対象とする。前回の実習の結果を実習班毎に判定・討議してもらい、その結果を所定の用紙に記載して提出する。

準備学習(予習・復習等)

授業時間外に必要な学習の時間:15時間。
予習:教科書「獣医感染症学実習書」の各回の授業内容に関する箇所を学習しておくこと。
復習:実習書を参考にして実習結果をまとめておくこと。不明な箇所は、オフィスアワー等を利用して、積極的に質問すること。

その他注意事等

動物に感染可能な病原微生物を用いて実習します。実習室から病原体を持ち出さないためにも、常に緊張感を持って実習に参加してください。

教材

種別書名著者・編者発行所
教科書獣医感染症学実習書  獣医微生物学研究室・獣医伝染病学研究室 編  獣医微生物学研究室・獣医伝染病学研究室
参考書獣医微生物学実験マニュアル  原澤亮・本田英一 監修チクサン出版社
参考書微生物学実習提要 丸善東京大学医科学研究所学友会 編丸善