英文名 | Veterinary Infectious Diseases Ⅱ | |
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科目概要 | 獣医学科3年後期 [火曜日3時限(週1コマ)]、3群科目、必修、講義、1単位(15時間) | |
担当者 | (◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎髙野 友美 | |
講義室 | B21講義室 | |
備考 | 科目ナンバリング:VV301-GH34 |
馬、豚、犬、猫のウイルス感染症について宿主への感染とそれに伴う生体反応を理解し、その感染症の疫学、発病機序、診断方法、予防、治療方法の基礎的な知識を習得する。
1) 馬のウイルス感染症の疫学、発病機序、診断方法、予防、治療方法について説明する。
2) 豚のウイルス感染症の疫学、発病機序、診断方法、予防、治療方法について説明する。
3) 犬のウイルス感染症の疫学、発病機序、診断方法、予防、治療方法について説明する。
4) 猫のウイルス感染症の疫学、発病機序、診断方法、予防、治療方法について説明する。
5) ワクチンについて具体的事例を挙げて説明する。
パワーポイントと配布資料を用いて講義する。講義時間で前回講義した内容を踏まえた問題(獣医師国家試験相当)を提示し、その場で解答・解説する。WebClassに講義内容に則した問題を提示する。
〇DP1:生命科学の理解と高い教養及び倫理観の習得
◎DP2:動物の病気の診断・治療・予防に関する知識を持ち、適切に実践できる能力
〇DP6:人獣共通感染症の制圧に寄与する能力
回 | 項目 | 内容 | 担当者 |
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1 | 馬のウイルス病 | 馬伝染性貧血、馬の日本脳炎、アフリカ馬疫、他 | 髙野 友美 |
2 | 馬のウイルス病 | ウエストナイル、東部・西部・ベネズエラ馬脳炎、他 | 髙野 友美 |
3 | 馬のウイルス病 | 馬鼻肺炎、馬インフルエンザ、馬ウイルス性動脈炎、他 | 髙野 友美 |
4 | 豚のウイルス病 | 豚コレラ、アフリカ豚コレラ、豚水胞病、他 | 髙野 友美 |
5 | 豚のウイルス病 | 豚の日本脳炎、伝染性胃腸炎、オーエスキー病、他 | 髙野 友美 |
6 | 豚のウイルス病 | 豚流行性下痢、豚繁殖・呼吸障害症候群、豚水胞病、他 | 髙野 友美 |
7 | 豚のウイルス病 | 豚サーコウイルス感染症、豚パルボ、豚インフルエンザ、他 | 髙野 友美 |
8 | 犬のウイルス病 | 犬の伝染性気管気管支炎、犬の狂犬病、犬ジステンパー、他 | 髙野 友美 |
9 | 犬のウイルス病 | 犬伝染性肝炎、犬パルボウイルス感染症、、他 | 髙野 友美 |
10 | 犬のウイルス病 | 犬コロナウイルス感染症、犬ヘルペスウイルス感染症、他 | 髙野 友美 |
11 | 猫のウイルス病 | 猫の伝染性呼吸器疾患群、他 | 髙野 友美 |
12 | 猫のウイルス病 | 猫白血病ウイルス感染症、猫免疫不全ウイルス感染症、他 | 髙野 友美 |
13 | 猫のウイルス病 | 猫汎白血球減少症、猫伝染性腹膜炎、他 | 髙野 友美 |
14 | 犬と猫のワクチンプログラム | 移行抗体とワクチン接種時期の関係 | 髙野 友美 |
15 | 総括 | 馬、豚、犬、猫のウイルス感染症の内容を総括すると共に理解度を確認する。 | 髙野 友美 |
馬、豚、犬、猫のウイルス感染症の種類とその発病機序、診断方法および予防・治療方法などを習得し説明できる。
定期試験(95%)を中心とするが、受講態度など(5%)も考慮して総合的に評価する。
授業時間外に必要な学習の時間:30時間。
予習:教科書『動物の感染症』の各回の授業内容に関する箇所を学習しておくこと。
復習:配布資料と教科書を比較し、復習しておくこと。不明な箇所は、オフィスアワー等を利用して、積極的に質問すること。
わが国の獣医学は伝染病を核として発展・進歩してきたと言われるほどに重要な科目であり十分な理解が必要です。この科目は、微生物学、免疫学、病理学、疫学、などの基礎科目と4年生から開始される内科学などの臨床系科目を包含する広い領域にまたがる応用学科目である。そのため、まず上記の基礎系科目の理解が十分でないと授業を理解することが困難となります。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 動物の感染症(第4版) | 明石博臣 他 | 近代出版 |
教科書 | 獣医学教育モデル・コア・カリキュラム準拠 動物感染症学 | 公益社団法人 日本獣医学会 微生物学分科会 編 | 近代出版 |
参考書 | 獣医感染症カラーアトラス(第2版) | 見上 彪監修 | 文永堂出版 |