英文名 | Experimental Animal Science | |
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科目概要 | 獣医学科3年前期 [火曜日2・3時限(週2コマ)]、3群科目、必修、講義、2単位(30時間) | |
担当者 | (◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎佐々木 宣哉 | |
講義室 | B21講義室 | |
備考 | 科目ナンバリング:VV301-GS33 |
実験験動物の歴史的背景と医学・獣医学をはじめとする生命科学の発展における意義を理解する。実験動物を利用するために必要な飼育管理や実験動物医学の知識を習得する。実験動物の種による特徴的な形態・機能を理解し、モデル動物としての役割を理解する。最先端の生命科学の研究に用いられている実験動物技術を理解する。獣医師として動物実験に関する国際的な基準、国際的動向を学ぶ。
実験動物を利用するために必要な飼育管理や実験動物医学の知識を習得する。実験動物の種による特徴的な形態・機能を理解し、モデル動物としての役割を理解する。最先端の生命科学の研究に用いられている実験動物技術を理解する。獣医師として動物実験に関する国際的な基準、国際的動向を学ぶ。
教科書、パワポーポイント資料、WebClass、ネット上の資料を参考に講義する。授業終了前の10分間に質問タイムを設ける。質問は常時、メール等で受付ける。良い質問に対する回答はメールにて全員で共有する。
◎DP2:動物の病気の診断・治療・予防に関する知識を持ち、適切に実践できる能力
◯DP3:食品の安全性の確保と供給に資する能力
◎DP4:医薬品の開発に寄与する能力
◯DP5:野生動物の保全に寄与する能力
◎DP6:人獣共通感染症の制圧に寄与する能力
回 | 項目 | 内容 | 担当者 |
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1 | 実験動物学序説1 | 動物実験学の歴史 | 佐々木 宣哉 |
2 | 実験動物学序説2 | 動物実験医学の歴史 | 佐々木 宣哉 |
3 | 動物実験の倫理と法規・指針1 | 動物実験に係る法規と動物実験の倫理 | 佐々木 宣哉 |
4 | 動物実験の倫理と法規・指針2 | 動物実験の意義と重要性並びに実験動物の定義 | 佐々木 宣哉 |
5 | 動物実験の倫理と法規・指針3 | 北里大学動物実験規定、動物実験委員会、動物実験計画書 | 佐々木 宣哉 |
6 | 実験動物育種学1 | 実験動物の種類、系統 | 佐々木 宣哉 |
7 | 実験動物育種学2 | 実験動物の維持、飼育 | 佐々木 宣哉 |
8 | 実験動物の種類1 | 実験動物種、疾患モデル動物 | 佐々木 宣哉 |
9 | 実験動物の種類2 | 実験動物種、疾患モデル動物 | 佐々木 宣哉 |
10 | 実験動物の種類3 | 実験動物種、疾患モデル動物 | 佐々木 宣哉 |
11 | 実験動物の種類4 | 実験動物種、疾患モデル動物 | 佐々木 宣哉 |
12 | 実験動物代替 | 実験動物の代替法 | 佐々木 宣哉 |
13 | 実験動物専門獣医師 | 実験動物の管理法 | 佐々木 宣哉 |
14 | 実験動物の感染症1 | 人畜共通感染症、MHV、センダイウイルスなど重要な疾患 | 佐々木 宣哉 |
15 | 実験動物の感染症2 | その他の感染症 | 佐々木 宣哉 |
16 | 動物実験技術・基本手技1 | 保定法、投与法、個体識別法 | 佐々木 宣哉 |
17 | 動物実験技術・基本手技2 | 麻酔法、安楽殺法 | 佐々木 宣哉 |
18 | 発生工学概論1 | トランンジェニックマウス | 佐々木 宣哉 |
19 | 発生工学概論2 | ジーンターゲティング、ノックアウトマウス、ES細胞、iPS細胞 | 佐々木 宣哉 |
20 | 発生工学各論1 | Cre-loxPなどの条件的遺伝子発現、ヒト型マウス、バイオイメージング | 佐々木 宣哉 |
21 | 発生工学各論2 | ゲノム編集技術 | 佐々木 宣哉 |
22 | モデル動物学各論1 | がんのモデル動物 | 佐々木 宣哉 |
23 | モデル動物学各論2 | 肥満 糖尿病のモデル動物 | 佐々木 宣哉 |
24 | モデル動物学各論3 | 腎臓病のモデル動物 | 佐々木 宣哉 |
25 | モデル動物学各論4 | 高血圧症のモデル動物 | 佐々木 宣哉 |
26 | モデル動物学各論5 | 動脈硬化症のモデル動物 | 佐々木 宣哉 |
27 | モデル動物学各論6 | 免疫不全動物 | 佐々木 宣哉 |
28 | モデル動物学各論7 | 再生医療のモデル動物 | 佐々木 宣哉 |
29 | モデル動物学各論8 | 生物学的モデル動物 | 佐々木 宣哉 |
30 | まとめ(総括) | 理解度(習熟度)の確認 | 佐々木 宣哉 |
1. 動物実験の意義、倫理的・科学的に適正な動物実験、2. 実験動物の種類と用途、動物種差、
3. 実験動物の疾病、4. 麻酔法、手術法などの基本手技、5. 発生工学など最新の技術について説明できる。
成績評価は、マークシート形式の定期試験結果にて判定する(評価方法の割合100%)。
【授業時間外に必要な学習の時間: 60時間】
予習:次回の講義部分について、教科書・参考図書等を利用してあらかじめ基本知識を得ておく (20時間)。
復習:講義内容について、資料・ノートで確認する。講義で配布する練習問題を解く (40時間)。
実験動物学は、実験動物の解剖学、生理学、遺伝学、育種学、繁殖学、感染症学、疾病学、麻酔学、飼育管理学に加え、発生工学や再生医学、さらに代替法、動物実験倫理学を含む総合科学である。従って、幅広い興味と学際的な勉学を必要とする。疑問があれば、講義中、オフィスアワー等で気軽に質問してください。オフィスアワーは、全日9:00-10:00, 16:00-20:00です。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | コアカリキュラム準処 実験動物学 | 久和 茂 編 | 朝倉書店 (ISBN 9784254460315) |
参考書 | (なし) |