英文名 | Fish Diseases | |
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科目概要 | 獣医学科3年後期 [木曜日1時限(週1コマ)]、3群科目、必修、講義、1単位(15時間) | |
担当者 | (◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎髙野 友美、 小野 久弥、 田邊 太志、 筏井 宏実、 角田 勤、 担当者全員 | |
講義室 | B21講義室 | |
備考 | 科目ナンバリング:VV301-GH34 |
魚類の生理、生態および免疫を学び、我が国における増養殖の現状を理解し、魚類の疾病(感染症)についての知識を得るとともに、その診断、予防法について学習する。
魚病学では、主に養殖魚類などのウイルス、細菌、真菌、寄生虫性感染症について、その病原、疫学、診断、治療、発生予防とまん延防止の方法について学ぶ。各種疾病による養殖魚の損耗防止により、養殖業の経営の健全化と漁業の振興を目指します。これにより健康な養殖魚類などを消費者に安定的に供給することにつながることを学ぶ。
講義形式。毎回の口頭試問や小テスト等で、理解を深める。WebClass等で授業内容に対する質問を受けるとともに、特徴的な質問については講義時間にコメントする。
DP2: 生命科学に関する高度な知識
〇DP3: 獣医学・獣医療の専門知識と技能
◎DP4: 動物の病気の診断・治療・予防
回 | 項目 | 内容 | 担当者 |
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1 | 獣医学と魚病学 | 獣医学領域において必要な魚類の基礎知識を概説する。 | 髙野 友美 |
2 | 魚類の増養殖の現状 | 我が国における増養殖の現状について概説する。 | 髙野 友美 |
3 | ウイルス性感染症 | DNAウイルスによる感染症について概説する。 | 髙野 友美 |
4 | ウイルス性感染症 | RNAウイルスによる感染症について概説する。 | 髙野 友美 |
5 | 細菌性感染症 | グラム陽性菌による感染症(細菌性腎臓病、ミコバクテリア症、乳酸球菌症、レンサ球菌症、ノカルジア症)について概説する。 | 田邊 太志 |
6 | 細菌性感染症 | グラム陰性菌:ビブリオ病、運動性エロモナス症、せっそう病、穴あき病について概説する。 | 角田 勤 |
7 | 細菌性感染症 | グラム陰性菌:赤点病、エドワジェラ症、レッドマウス病、細菌性鰓病、類結節症について概説する。 | 角田 勤 |
8 | 真菌性感染症 | 卵菌類よる感染症(水カビ病、内臓真菌症、真菌性肉芽腫症)、イクチオスポラ類よる感染症(イクチオホヌス症、デルモシスチジウム症)、真菌類による感染症(オクロコニス症、胃鼓張症、フサリウム症)を概説する。 | 田邊 太志 |
9 | 原虫性感染症 | 鞭毛虫類と微胞子虫類による感染症について概説する。 | 筏井 宏実 |
10 | 原虫性感染症 | 粘液胞子虫類と繊毛虫類による感染症について概説する。 | 筏井 宏実 |
11 | 大型寄生虫性感染症 | 単生類、吸虫類、条虫類、線虫類による感染症について概説する。 | 筏井 宏実 |
12 | 大型寄生虫性感染症 | ヒル類、鉤頭虫類、甲殻類による感染症について概説する。 | 筏井 宏実 |
13 | 魚類の免疫 | 魚類の免疫機構について概説する。 | 小野 久弥 |
14 | 魚類の免疫 | 我が国における水産用ワクチンについて概説する。 | 小野 久弥 |
15 | 総括 | 魚病学の重要ポイントを総括すると共に理解度を確認する。 | 担当者全員 |
獣医師として必要な魚病に関する知識と魚病の診断法、予防法、治療法などを理解し説明できる。
定期試験(95%)を中心とするが、受講態度(5%)も考慮して総合的に評価する。
小テストを課題とする場合、返却時に解説する。
授業時間外に必要な学習の時間:30時間
予習:教科書「魚病学」の各回の授業内容に関する箇所を学習しておくこと。
復習:配布資料と教科書を比較し復習しておくこと。不明な箇所は、オフィスアワー等を利用して、積極的に質問すること。
魚病学は獣医師国家試験出題科目の一つでもあります。他の専門科目と同様に真剣に取り組んでください。場合によってはWebclassでの動画講義を行うこともありますが通常の講義と同様の態度で視聴して下さい(公開期間は各教員の指定に順ずる)。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 魚病学 (コアカリ準拠) | 児玉 洋(監修) | 緑書房 |
参考書 | (なし) |