Web Syllabus(講義概要)
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大動物総合臨床学実習Ⅱ(外科系)[5年前期]
英文名Clinical Veterinary Medicine for Large Animals Practice Ⅱ
科目概要獣医学科5年前期 [金曜日4・5・6時限(週3コマ)]、3群科目、必修、実習、1単位(45時間)
担当者(◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎高橋 史昭 (※)佐藤 将伍 (※)前田 洋佑 (※)菅野 智裕 (※)担当者全員
講義室大動物診療センター、A21講義室、B13実習室
備考科目ナンバリング:VV304-GC57

授業の目的

大動物外科的疾患の外科的処置の基本を理解し、基本的な手技を習得する。

教育内容

実習講義によりその外科的手技の概要を理解し、実際に対象家畜を用いて外科的手技を体験することで、当該外科処置を実践できるようにする。

教育方法

事前の実習講義ではパワーポイントおよび配布資料を利用し、それに続き、実際に対象動物を用いた外科処置をデモンストレーションし、学生にも参加させる。また、レポート提出や小テスト等を課し、実習終了時或いは次回の実習時に解説し理解度を深める。

卒業・学位授与の方針と当該科目の関連

〇DP1:生命科学の理解と高い教養及び倫理観の習得
◎DP2:動物の病気の診断・治療・予防に関する知識を持ち、適切に実践できる能力,
〇DP3:食品の安全性の確保と供給に資する能力,

授業内容(シラバス)

項目内容担当者
1外科手術と麻酔について(実習講義)手術の適応症、鎮静・麻酔法(TIVAおよび吸入麻酔を含む)、保定法、消毒法などの解説高橋 史昭
2外科手術と縫合法について(実習講義)牛の消化器疾患(主に第一胃疾患と第四胃変位および腸疾患など)の手術法、縫合法および外科器具他について高橋 史昭
3牛の鎮静と麻酔法(注射)牛を用いた鎮静、局所麻酔および硬膜外麻酔の実際(V10処置棟)担当者全員
4外科手術と縫合法内、外反縫合および二重縫合、ユトレヒト縫合法などの各種縫合法の手技の実習(B13実習室)担当者全員
5骨折の診断と治療について(実習講義)骨折の診断、治療法、外固定、内固定および外科器具についての解説高橋 史昭
6牛羊および馬の去勢と牛の除(断)角術について(実習講義)各種動物別の鎮静・麻酔・および去勢法の解説高橋 史昭
7骨折の診断と外固定術の実際骨折治療(プラスチックキャストを用いた外固定など)手技の実習(V10処置棟)担当者全員
8牛・羊の去勢牛および羊における鎮静・局所麻酔と去勢の実習(V10処置室、手術室)担当者全員
9牛の断角・除角術牛の保定、鎮静、局所麻酔、除角・断角術および止血処置の実習(V10処置棟)担当者全員
10牛の第四胃変位整復術各種麻酔と立位膁部切開による手術手技の実際と解説担当者全員
11馬の鎮静と麻酔および跛行診断馬の鎮静と麻酔および運動器疾患の診断と治療法のための跛行検査と超音波診断の実際(V10処置室、処置室前舗道)担当者全員
12牛の蹄病診断と削蹄蹄病診断、蹄病処置法、削蹄の実際(FSC農場牛舎パドック)高橋 史昭
13馬の咽喉頭疾患、消化器病の診断と治療馬の咽喉頭疾患や消化器疾患(喘鳴症、食道梗塞、疝痛など)の診断と治療ための内視鏡検査手技(V10処置室)担当者全員
14外科器具の種類と使い方各種外科処置に用いる外科器具の名称と用途の解説(V10手術室)高橋 史昭
15総括学習効果の確認担当者全員
No. 1
項目
外科手術と麻酔について(実習講義)
内容
手術の適応症、鎮静・麻酔法(TIVAおよび吸入麻酔を含む)、保定法、消毒法などの解説
担当者
高橋 史昭
No. 2
項目
外科手術と縫合法について(実習講義)
内容
牛の消化器疾患(主に第一胃疾患と第四胃変位および腸疾患など)の手術法、縫合法および外科器具他について
担当者
高橋 史昭
No. 3
項目
牛の鎮静と麻酔法(注射)
内容
牛を用いた鎮静、局所麻酔および硬膜外麻酔の実際(V10処置棟)
担当者
担当者全員
No. 4
項目
外科手術と縫合法
内容
内、外反縫合および二重縫合、ユトレヒト縫合法などの各種縫合法の手技の実習(B13実習室)
担当者
担当者全員
No. 5
項目
骨折の診断と治療について(実習講義)
内容
骨折の診断、治療法、外固定、内固定および外科器具についての解説
担当者
高橋 史昭
No. 6
項目
牛羊および馬の去勢と牛の除(断)角術について(実習講義)
内容
各種動物別の鎮静・麻酔・および去勢法の解説
担当者
高橋 史昭
No. 7
項目
骨折の診断と外固定術の実際
内容
骨折治療(プラスチックキャストを用いた外固定など)手技の実習(V10処置棟)
担当者
担当者全員
No. 8
項目
牛・羊の去勢
内容
牛および羊における鎮静・局所麻酔と去勢の実習(V10処置室、手術室)
担当者
担当者全員
No. 9
項目
牛の断角・除角術
内容
牛の保定、鎮静、局所麻酔、除角・断角術および止血処置の実習(V10処置棟)
担当者
担当者全員
No. 10
項目
牛の第四胃変位整復術
内容
各種麻酔と立位膁部切開による手術手技の実際と解説
担当者
担当者全員
No. 11
項目
馬の鎮静と麻酔および跛行診断
内容
馬の鎮静と麻酔および運動器疾患の診断と治療法のための跛行検査と超音波診断の実際(V10処置室、処置室前舗道)
担当者
担当者全員
No. 12
項目
牛の蹄病診断と削蹄
内容
蹄病診断、蹄病処置法、削蹄の実際(FSC農場牛舎パドック)
担当者
高橋 史昭
No. 13
項目
馬の咽喉頭疾患、消化器病の診断と治療
内容
馬の咽喉頭疾患や消化器疾患(喘鳴症、食道梗塞、疝痛など)の診断と治療ための内視鏡検査手技(V10処置室)
担当者
担当者全員
No. 14
項目
外科器具の種類と使い方
内容
各種外科処置に用いる外科器具の名称と用途の解説(V10手術室)
担当者
高橋 史昭
No. 15
項目
総括
内容
学習効果の確認
担当者
担当者全員

到達目標

産業動物において必須の基本的な外科処置法・手術法を確実に習得する。

評価方法

原則として定期試験で評価を行うが、実習講義あるいは実習時にレポートや小テストを実施して、その課題に関する解説を行うことで理解度の向上を図り評価の一部とする。(総合評価は定期試験90%、レポートや小テスト等を課した場合は10%程度の範囲内で評価する)

準備学習(予習・復習等)

【授業時間以外に必要とする学習時間:60時間】
予習:該当する外科学講義資料を読んでおく。さらに、実習する部位の解剖や使用薬剤の薬理学的特性を確認しておく。
復習:大動物総合獣医学Ⅱの講義内容について実習するので、事前に配布資料を復習しておく。

その他注意事等

実務経験の授業への活用方法:臨床現場での症例を紹介しながら、病態、診断および処置法に関して理解し易いように解説するとともに、外科手技について指導する。(総合評価は定期試験85%、レポートや授業への出席等を15%程度考慮し評価する)

教材

種別書名著者・編者発行所
教科書担当者が講義時に資料を配布するのでこれを利用する。
参考書獣医外科手術 竹内 啓ほか編講談社
参考書獣医臨床 麻酔オペレーション・ハンドブック
第5版
訳 山下和人・久代・バンカー季子
William W. Muir, Ⅲ
John A.E.Hubbell
エルゼビア・ジャパン株式会社
参考書獣医学教育モデル・コア・カリキュラム準拠
獣医臨床麻酔学
日本獣医麻酔外科学会編
山下和人著
学窓社
参考書獣医学教育モデル・コア・カリキュラム準拠
馬臨床学
樋口 徹監修緑書房
参考書獣医学教育モデル・コア・カリキュラム準拠コアカリ獣医内科学編集委員会文永堂出版
参考書主要症状を基礎にした牛の臨床3小岩政輝監修デイリーマン社
参考書牛の外科マニュアル田口 清監訳チクサン出版社
教科書
署名
担当者が講義時に資料を配布するのでこれを利用する。
著者・編者
発行所
参考書
署名
獣医外科手術 
著者・編者
竹内 啓ほか編
発行所
講談社
参考書
署名
獣医臨床 麻酔オペレーション・ハンドブック
第5版
著者・編者
訳 山下和人・久代・バンカー季子
William W. Muir, Ⅲ
John A.E.Hubbell
発行所
エルゼビア・ジャパン株式会社
参考書
署名
獣医学教育モデル・コア・カリキュラム準拠
獣医臨床麻酔学
著者・編者
日本獣医麻酔外科学会編
山下和人著
発行所
学窓社
参考書
署名
獣医学教育モデル・コア・カリキュラム準拠
馬臨床学
著者・編者
樋口 徹監修
発行所
緑書房
参考書
署名
獣医学教育モデル・コア・カリキュラム準拠
著者・編者
コアカリ獣医内科学編集委員会
発行所
文永堂出版
参考書
署名
主要症状を基礎にした牛の臨床3
著者・編者
小岩政輝監修
発行所
デイリーマン社
参考書
署名
牛の外科マニュアル
著者・編者
田口 清監訳
発行所
チクサン出版社