英文名 | Molecular Biology | |
---|---|---|
科目概要 | 生物環境科学科3年後期 [火曜日4時限(週1コマ)]、3群科目、必修、講義、2単位(30時間) | |
担当者 | (◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎岡田 あゆみ | |
講義室 | 841講義室 | |
備考 | 科目ナンバリング:VE301-EE23 | |
JABEE認定プログラム履修の手引き(表3・14)との関連 | B |
生物保全の基礎として分子生物学の知識は必須である。分子生物学の基礎を学び、DNAの構造、複製、発現が生物の機能とどのように関連するのかを理解する。生物群によって遺伝様式や性決定システムがことなることを理解する。分子系統解析、環境DNA技術など、生物多様性に関わる分子的手法について理解する。
DNAの構造、複製、発現など分子生物学の基礎を講義する。また生物多様性保全に関わる内容として、分類群による遺伝様式の違いや、分子系統解析による分類の再検討、環境DNA技術などについて講義する。
パワーポイントによる講義形式。課題。フィードバックとして試験解説を行う。
◎豊かな人間性と高い倫理観
◎環境科学に関する理解と高度の知識・技能
◎生態系機能の解明と理解を基盤に環境保全に貢献できる能力
◯環境資源の維持と修復に寄与する能力
◯環境保全に関わる社会の多様な要請に応えられる問題解決能力
回 | 項目 | 内容 | 担当者 | 日時 |
---|---|---|---|---|
1 | 分子生物学の応用範囲 | 生態学分野における分子生物学の役割 | 岡田 あゆみ | 9/19④ |
2 | 遺伝現象の基礎Ⅰ | メンデルの法則。DNAの構造と多様性 | 岡田 あゆみ | 9/26④ |
3 | 遺伝現象の基礎Ⅱ | DNAの複製、突然変異、修復 | 岡田 あゆみ | 10/3④ |
4 | 遺伝現象の基礎Ⅲ | RNAの基礎。RNAの機能。 | 岡田 あゆみ | 10/17④ |
5 | 遺伝現象の基礎IV | タンパク質合成。遺伝子発現の調節。 | 岡田 あゆみ | 10/24④ |
6 | DNA分析の手法Ⅰ | 分析の基本技術、抽出と増幅、塩基配列の決定 | 岡田 あゆみ | 10/31④ |
7 | DNA分析の手法II | 分子生物学で使用されるその他の基本的な分析技術 | 岡田 あゆみ | 11/7④ |
8 | 系統の解析I | 集団遺伝学の基礎、分子系統学の基礎 | 岡田 あゆみ | 11/14④ |
9 | 系統樹の解析II | 塩基置換モデル、系統樹の作成、遺伝距離、距離行列法、形質状態法 | 岡田 あゆみ | 11/21④ |
10 | その他の解析手法 | 様々なマーカー、個体レベルの解析、血縁判定 | 岡田 あゆみ | 11/28④ |
11 | 生物多様性保全における分子的手法の応用I | DNAバーコーディング、DNAデータベースの利用 | 岡田 あゆみ | 12/5④ |
12 | 生物多様性保全における分子的手法の応用II | 環境DNA分析の技術と成果 | 岡田 あゆみ | 12/12④ |
13 | 分子系統解析の成果I | 分子系統解析による分類の再検討と保全への応用 | 岡田 あゆみ | 12/19④ |
14 | 分子系統解析の成果II | 日本産哺乳類数種の分子系統の解説(大型・中型哺乳類) | 岡田 あゆみ | 12/26④ |
1) DNAの構造から発現まで、分子生物学の基礎を理解できるようになる。
2) 生物多様性保全における分子生物学的手法の重要性を理解する。
3) 生物多様性保全に関わる分子生物学的を理解し,各手法の結果を読み取ることができる。
提出物(20%)、定期試験(80%)により評価する。
【授業時間外に必要な学習の時間:60時間】
予習:配布プリントの該当箇所を事前に熟読しておくこと。
復習:ウェブ上に公開している練習問題に取り組むこと。課題を期限までに提出すること。
興味を持って積極的に授業に参加して下さい。
【オフィスアワー】電話(0176-24-4371 内線472)、メール(okada@vmas.kitasato-u.ac.jp)で事前に連絡されることを推奨します。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
---|---|---|---|
教科書 | なし | ||
参考書 | これならわかる分子生物学 | 渡邊著 | ナツメ社 |
参考書 | 「生態学者が書いたDNAの本」 | 井鷺、陶山著 | 文一総合出版 |
参考書 | 「系統地理学」 | 種生物学会 (編) | 文一総合出版 |