土壌環境学
英文名Farmland Engineering and Soil Science
科目概要生物環境科学科2年後期 [月曜日1時限(週1コマ)]、3群科目、必修、講義、2単位(30時間)
担当者(◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎森 淳 (※)
講義室831講義室
備考科目ナンバリング:VE301-RS18
JABEE認定プログラム履修の手引き(表3・14)との関連E

教員免許取得のための必修科目

科目教科に関する科目(高等学校 農業)
施行規則に定める科目区分
  • 農業

授業の目的

土壌環境学は、作物の生産基盤である農地(水田、畑や草地)を構成する土壌、灌漑排水施設、道路および保全施設等を生産基盤としてとらえる。これら構成要素の中で、特に農地の主要要素である土壌生態系との周辺の自然生態系が相互に及ぼす環境への負荷と生産力保全のかかわりを理解できる。

教育内容

水田や農業用用排水路などを整備し農業生産性を向上させるために必要な農業農村整備事業の柱である圃場整備事業,かんがい排水事業の内容を中心に講義する。環境保全に係わる幅広い知識と技術,近代的な農業生産を通じて人間社会に貢献するために必要とされる問題解決能力を身に付けるとともに、ともすれば生態系に負のインパクトを与えることがある農業農村整備事業の在り方など,環境保全の視点から講義を進める。

教育方法

授業は講義方式とする。指定する教科書を基本に授業を進め,わかりにくい箇所,不足している箇所,新しい農政の動きを適宜補う。
課題を課した場合は、次回の授業で、課題の中の特徴的な見解やレポートに見られた誤解についてコメントする。

卒業・学位授与の方針と当該科目の関連

DP1: 豊かな人間性と高い倫理観
DP2:◎環境科学に関する理解と高度の知識・技能
DP3:〇生態系機能の解明と理解を基盤に環境保全に貢献できる能力
DP4:〇環境資源の維持と修復に寄与する能力
DP5: 環境保全に関わる社会の多様な要請に応えられる問題解決能力

授業内容(シラバス)

項目内容担当者日時
1ガイダンス、農地および農地環境工学土壌環境学のガイダンス、農地の役割、世界の食料生産と農地、農地環境工学の役割(P1-22)森 淳
9/25②
2水田の灌漑と排水(1)水田の構造、※水田の土壌(P23-32)森 淳
10/2②
3水田の灌漑と排水(2)※水田の灌漑(P33-39)森 淳
10/10②
4水田の灌漑と排水(3)※水田の排水(P50-60)森 淳
10/16②
5水田の灌漑と排水(4)水田の地耐力、※水田の汎用化(P61-70)森 淳
10/23②
6水田の圃場整備(1)農地システム、※換地処分、(P71-83)森 淳
10/30②
7水田の圃場整備(2)圃場整備の土工、※床締め・客土(P84-98)森 淳
11/6②
8水田の圃場整備(3)※大区画水田の整備、傾斜地での整備(P99-116)森 淳
11/13②
9中間テスト第1回~第8回森 淳
11/20②
10畑地の灌漑畑地の構造と土壌、※畑地の灌漑(P117-135)森 淳
11/27②
11畑地の排水※畑地の排水(P136-144)森 淳
12/4②
12畑地の圃場整備と造成※畑地の排水、畑地の構成、※土層改良(P136-152)森 淳
12/11②
13農地の保全と防災※水食、風食、※地すべりとその対策(P173-195)森 淳
12/18②
14農地および農村の物質循環と多面的機能※農地と水文・水質環境、農村のバイオマス利用(P201-214)
※農地の多面的機能の評価、農地の景観(P223-238)
森 淳
1/15②

到達目標

食料の生産力向上と農地基盤の整備の関係を理解することができる。農地とその周辺環境が相互に与える影響と農地基盤の仕組みを理解し、農地の整備手法および保全手法を習得することができる。農地基盤の整備に関する新しい動きを理解できる。

評価方法

中間試験(50点)と定期試験(50点)で評価する。欠席者に関しては試験細則第5条を適用するほか、正当な理由がない場合は前述の換算点数から欠席1回当たり5点を差し引くので注意されたい。到達目標に達していない場合は再試験を1回行う。

準備学習(予習・復習等)

【授業時間外に必要な学習の時間:60時間】
予習:授業内容に示した教科書の該当ページを読んだうえで、ポイントをノートにまとめておくこと。特に※を付した部分は重要である。
復習:上述の予習内容とともに授業中に説明したことをノートした内容をおさらいすること。いずれのテストも記述回答を基本とするので、関連するテーマや字句について文章でまとめる練習をしておくこと。講義に関連する話題を適宜提供するが、常日頃から食糧問題や農政、農地に関する報道などに留意しておくこと。

その他注意事等

農地は食料生産の場であり,その整備は我が国の食料安全保障と深く関わっている。本授業は農業生産基盤に関する最も基本的かつ重要な分野を網羅している。内容は取捨選択しているが幅広い学問分野なので勉強すべき内容が多いことは否めない。受講後の復習が不可欠であることを明記しておく。
農業農村工学系採用試験の基本となるので、この方面に進む希望がある者は、予習・復習はもちろん、記述回答の練習をしておくこと。
オフィスアワー(月曜日から金曜日16:30~18:00)を活用すること。事前にメール等で連絡して頂きたい。
原則として20分以上遅刻した場合は出席と認めない。
実務経験の授業への活用方法:農林水産省における農業農村整備事業の企画立案、実施及び農研機構における研究の経験を踏まえ,より現場に密着した授業を行う。

教材

種別書名著者・編者発行所
教科書農地環境工学 第2版塩沢・山路・吉田編文永堂出版(2016年)
参考書(なし)