英文名 | Teaching Method of Science Education Ⅱ | |
---|---|---|
科目概要 | 動物資源科学科2年後期 [月曜日2時限(週1コマ)]、教職課程科目、選択、講義、2単位(30時間) | |
担当者 | (◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎小川 隆 (※) | |
講義室 | 112講義室 | |
備考 | 科目ナンバリング:VZ601-TC27 |
科目 | 各教科の指導法(中学及び高等学校 理科) |
---|---|
各科目に含めることが必要な事項 |
|
施行規則に定める科目区分 |
|
理科における教育目標、育成を目指す資質・能力を理解し、学習指導要領に示された理科(化学・生物分野)の学習内容について背景となる学問領域と関連させて理解を深めるとともに、様々な学習指導理論を踏まえて具体的な授業場面を想定した授業設計を行う方法を身に付ける。理科教育法Ⅰの学習を踏まえて、理科教育法Ⅱでは、観察・実験や現場での体験を通して理科教師としての実践力を身に付ける。また、今後求められる主体的・対話的な深い学び等について理科教師としての実践力を身に付ける。
理科教育法Ⅱにおいては、理科教育法Ⅰで学んだ理科教育の基本の上に、学習方法として、学習指導要領の理念を生かして、主に観察・実験とその実践のための具体的な知識・技術・方法等の実践的指導力を身につける。また、学習方法として、学習指導要領の理念を生かして、求められる学力の在り方とその実践のための具体的な知識・技術・方法等の実践的指導力を身につける。
講義と質疑応答によって進める。模擬授業の実践も行う。中学・高校における指導的な理科教員の公開授業参観、課題研究発表会などの実践も行う。グループワークとグループ発表(全3回)を行う。次回の授業で課題中の特徴的な見解や誤解についてコメントする。
回 | 項目 | 内容 | 担当者 |
---|---|---|---|
1 | オリエンテーション | 理科教育法Ⅰの総括復習を行い理科教育法Ⅱに関する学習を理解する。 | 小川 隆 |
2 | 理科の目標及び内容(1)(教室・実験室) | 理科の観察・実験の安全指導を学ぶ。 | 小川 隆 |
3 | 理科の目標及び内容(2)(フィールド) | 野外観察の安全指導を学ぶ。 | 小川 隆 |
4 | 理科の指導方法授業参観 | 近隣中学・高等学校の公開授業における授業参観 | 小川 隆 |
5 | 野外実習(1) | 野外実習の事前指導 | 小川 隆 |
6 | 野外実習(2) | 野外実習(一本木沢ビオトープ)の植物調査 | 小川 隆 |
7 | 野外実習(3) | 野外実習(一本木沢ビオトープ)の水質調査 | 小川 隆 |
8 | 観察・実験実習 | 観察・実験実習の学習計画の立案、模擬授業 | 小川 隆 |
9 | 理科の指導方法(1) | 主体的・対話的な深い学びの目的を理解する。 | 小川 隆 |
10 | 理科の指導方法(2) | 主体的・対話的な深い学びの実践例を研究分析する。 中学校(生物・化学分野) | 小川 隆 |
11 | 理科の指導方法(3) | 主体的・対話的な深い学びの実践例を研究分析する。 高等学校(生物・化学分野) | 小川 隆 |
12 | 理科の指導方法と学習評価 | 主体的・対話的な深い学びにおける様々な評価方法について理解する。 (ポートフォリオ評価等)(ルーブリックによる評価等) | 小川 隆 |
13 | 模擬授業 | ICT、観察・実験、最新の動向を取り入れた模擬授業 | 小川 隆 |
14 | まとめ | 模擬授業と理科教育法Ⅱのまとめ | 小川 隆 |
(1)学習指導要領における理科の目標及び主な内容並びに全体構造を理解している。
(2)個別の学習内容について指導上の留意点を理解している。
(3)理科と背景となる学問領域との関係を理解し、教材研究に活用することができる。
(4)発展的な学習内容について探究し、学習指導への位置付けを考察することができる。
(5)子供の認識や思考、学力などの実態を視野に入れた授業設計の重要性を理解している。
(6)学習指導案の構成を理解し、具体的な授業を想定した授業設計と学習指導案を作成することができる。
(7)模擬授業の実施とその振り返りを通して、授業改善の視点を身に付けている。
(8)理科における実践研究の動向を知り、授業設計の向上に取り組むことができる。
(9)理科の学習評価の考え方を理解している。
(10)理科の特性に応じた情報機器及び教材の効果的な活用法を理解し、授業設計に活用することができる。
定期試験、レポート、出席状況、学習態度等を総合して評価する。
定期試験70%、レポート等提出物20%、授業態度等10%
【授業時間外に必要な学習の時間:60時間】
予習:関連分野の理科の知識を整理しておくこと。
復習:講義資料の問題を解き、理解を深めておくこと。
常に身近な自然現象に関心を持ち、探求心を忘れないこと。
実務経験の授業への活用方法:高校での36年間の教育経験を活かし、教材研究・授業展開・実験・フィールドワーク等の具体的な例を用いて講義する。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
---|---|---|---|
教科書 | 若い先生のための理科教育概論(三訂版) | 畑中忠雄 | 東洋館出版社 |
教科書 | 中学校学習指導要領解説 理科編(最新版) | 文部科学省 | 文部科学省WEBサイトに公開 |
教科書 | 高等学校学習指導要領解説 理科編・理数編(最新版) | 文部科学省 | 文部科学省WEBサイトに公開 |
参考書 | 科学 今日は何の日 | 畑中忠雄 | 東洋館出版社 |