英文名 | Special Studies in Veterinary Microbiology | |
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科目概要 | 獣医学専攻(博士課程)1年次通年、講義、2単位(30時間) 獣医学専攻(博士課程)2年次通年、講義、2単位(30時間) 獣医学専攻(博士課程)3年次前期、講義、1単位(15時間) | |
担当者 | (◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎田邊 太志 | |
講義室 | 獣医微生物学研究室 | |
備考 | 獣医学専攻(博士課程)主科目 |
病原微生物の特徴と感染症の発生機序および診断・予防法について理解する。
病原微生物の基礎から最新の知見までを説明する。
配布資料、スライド等をe-learningシステムを使いながら講義形式ですすめる。
◎基礎医学の高度な知識と技術
○問題に即応した課題解決を自ら具現化できる独創的で国際的に通用する研究者
学年 | 回/1h | 項目 | 内容 |
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1年 | 1回 | 微生物とは何か? | 各微生物の生物学的特徴 |
2回 | 細菌の一般性状1 | 細菌の分類 | |
3回 | 細菌の一般性状2 | 細菌の形態的特徴 | |
4回 | 細菌の一般性状3 | 細菌の微細構造 | |
5回 | 細菌の一般性状4 | 細菌染色法 | |
6回 | 細菌の一般性状5 | 芽胞形成菌と栄養型菌 | |
7回 | 細菌の一般性状6 | 細菌の増殖 | |
8回 | 細菌の一般性状7 | 細菌の分離・同定 | |
9回 | 細菌の代謝1 | 細菌の異化代謝 | |
10回 | 細菌の代謝2 | 細菌の同化代謝 | |
11回 | 細菌の代謝3 | 分泌と菌体外輸送 | |
12回 | 細菌の代謝4 | 代謝調節 | |
13回 | 細菌の遺伝と変異1 | 細菌のゲノム | |
14回 | 細菌の遺伝と変異2 | パソジェニシティーアイランド | |
15回 | 細菌の遺伝と変異3 | プラスミド | |
16回 | 細菌の遺伝と変異4 | ファージ | |
17回 | 細菌の遺伝と変異5 | トランスポゾン | |
18回 | 細菌の遺伝と変異6 | 形質転換 | |
19回 | 細菌の遺伝と変異7 | 形質導入 | |
20回 | 細菌の遺伝と変異8 | 変異 | |
21回 | 細菌の遺伝と変異9 | 遺伝子の発現調節 | |
22回 | 細菌の病原性1 | 病原遺伝子の同定法 | |
23回 | 細菌の病原性2 | 微生物と感染経路 | |
24回 | 細菌の病原性3 | 感染成立の要因 - ビルレンス因子 | |
25回 | 細菌の病原性4 | 感染成立の要因 - 生態側の因子 | |
26回 | 真菌学総論1 | 真菌の分類 | |
27回 | 真菌学総論2 | 真菌の形態 | |
28回 | 真菌学総論3 | 真菌の栄養と代謝 | |
29回 | 真菌学総論4 | 真菌の病原因子と感染 | |
30回 | 真菌学総論5 | 真菌の検査法 | |
2年 | 1回 | グラム陽性菌1 | グラム陽性球菌とその感染症 |
2回 | グラム陽性菌2 | グラム陽性芽胞形成菌とその感染症 | |
3回 | グラム陽性菌3 | グラム陽性無芽胞桿菌とその感染症 | |
4回 | グラム陽性菌4 | グラム陽性桿菌、特に放線菌関連菌とその感染症 | |
5回 | グラム陽性菌5 | グラム陽性桿菌、特に抗酸菌とその感染症 | |
6回 | マイコプラズマ | マイコプラズマとその感染症 | |
7回 | リケッチア・クラミジア1 | リケッチアとその感染症 | |
8回 | リケッチア・クラミジア2 | クラミジアとその感染症 | |
9回 | グラム陰性菌1 | グラム陰性通性嫌気性桿菌、特に腸内細菌科菌とその感染症 | |
10回 | グラム陰性菌2 | グラム陰性通性嫌気性桿菌、ビブリオ科・アエロモナス科菌とその感染症 | |
11回 | グラム陰性菌3 | グラム陰性通性嫌気性桿菌、パスツレラ科菌とその感染症 | |
12回 | グラム陰性菌4 | グラム陰性好気性桿菌、特にシュードモナス属・ボルデテラ属菌とその感染症 | |
13回 | グラム陰性菌5 | グラム陰性好気性桿菌、特にブルセラ属・フランシセラ属菌とその感染症 | |
14回 | グラム陰性菌6 | グラム陰性好気性桿菌、特にテイロレラ属・バルトネラ属菌とその感染症 | |
15回 | グラム陰性菌7 | グラム陰性好気性球菌とその感染症 | |
16回 | グラム陰性菌8 | グラム陰性偏性嫌気性桿菌とその感染症 | |
17回 | らせん菌・スピロヘータ1 | らせん菌、特にカンピロバクター属・ヘリコバクター属菌とその感染症 | |
18回 | らせん菌・スピロヘータ2 | らせん菌、特にスピリルム属・ローソニア属菌とその感染症 | |
19回 | らせん菌・スピロヘータ3 | スピロヘータ類、特にレプトスピラ属菌とその感染症 | |
20回 | らせん菌・スピロヘータ4 | スピロヘータ類、特にトレポネーマ属・ブラキスピラ属菌とその感染症 | |
21回 | らせん菌・スピロヘータ5 | スピロヘータ類、特にボレリア属菌とその感染症 | |
22回 | 真菌学各論1 | 真菌、特に皮膚糸状菌とその感染症 | |
23回 | 真菌学各論2 | 真菌、特にアスペルギルス属菌とその感染症 | |
24回 | 真菌学各論3 | 真菌、特にカンジダ属・クリプトコッカス属菌とその感染症 | |
25回 | 真菌学各論4 | 真菌、特にマラセチア属菌とその感染症 | |
26回 | 真菌学各論5 | 真菌、特にスポロトリクス属・ヒストプラズマ属菌とその感染症 | |
27回 | 真菌学各論6 | 真菌、特に接合菌とその感染症 | |
28回 | 真菌学各論7 | 真菌、特に黒色真菌とその感染症 | |
29回 | 真菌学各論8 | 真菌、特にブラストミセス属・コクシジオイデス属菌とその感染症 | |
30回 | 真菌学各論9 | 真菌、マイコトキシンと中毒 | |
3年 | 1回 | 検査法1 | 細菌感染症の検査法 - 病原学的検査法 |
2回 | 検査法2 | 細菌感染症の検査法 - 血清学的検査法 | |
3回 | 滅菌・消毒1 | 細菌の滅菌・消毒 | |
4回 | 滅菌・消毒2 | 化学療法薬の種類と作用機序 | |
5回 | 化学療法1 | 細菌感染症に対する化学療法 | |
6回 | 化学療法2 | 化学療法と薬剤耐性 | |
7回 | ワクチン1 | 細菌感染症の予防 - 生ワクチン | |
8回 | ワクチン2 | 細菌感染症の予防 - 不活化ワクチン・成分ワクチン | |
9回 | 感染免疫1 | 外毒素産生細菌に対する感染免疫 | |
10回 | 感染免疫2 | 細胞外寄生細菌に対する感染免疫 | |
11回 | 感染免疫3 | 細胞内寄生細菌に対する感染免疫 | |
12回 | 新興・再興感染症1 | 近年流行している感染症 - 新興感染症 | |
13回 | 新興・再興感染症2 | 近年流行している感染症 - 再興感染症 | |
14回 | 新興・再興感染症3 | 近年流行している感染症 - 人獣共通感染症 | |
15回 | 診断・治療 | 感染症の診断・治療・予防の総括 |
獣医学とその周辺領域の高度な教育・研究を通じて、高度な専門知識と技術をを修得し、豊かな人間性を身につけるという学位授与方針を達成するため、特に動物の感染症の成立に関する幅広い知識を修得する必要がある。獣医微生物学特別講義では、原因となる微生物の病原因子について修得し、宿主に対する病原微生物の攻撃方法について理解することができる。
講義内容に関するレポートを90%、授業態度を10%とし、総合的に評価する。
<予習>微生物学の教科書を用いて微生物と感染症について調べておくこと。
<復習>講義内容の不明点を資料を基に復習しておくこと。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 獣医微生物学 第4版 | 公益社団法人日本獣医学会微生物学分科会 編 | 文永堂出版 |
教科書 | Veterinary Microbiology and Microbial Diseases | Quinn, P. J. et al. (ed.) | Willey-Blackwell, Chichester, UK. |
教科書 | 感染症に関する学術論文 | ||
参考書 | (なし) |