Web Syllabus(講義概要)
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免疫学
英文名Immunology
科目概要動物資源科学科2年後期 [金曜日3時限(週1コマ)]、2群科目、必修、講義、2単位(30時間)
担当者(◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎久保田 浩司
講義室A31講義室、1061講義室
備考科目ナンバリング:VZ201-BA17

授業の目的

病原体から体を守るために生物が発達させた免疫系について感染防御の視点から理解するとともに、感染に関係なく免疫系が関与するアレルギー、自己免疫疾患、移植免疫、がん免疫についてその反応機序を理解する。

教育内容

教科書は免疫学を初めて学ぶ学生を対象に作成されたものであり、基本的に教科書に従って授業を行う。ヒトの免疫系を中心に書かれたものであるが、医療系のみならず農獣医・理学系など生命科学分野の初学者が複雑な免疫システムを系統的に学ぶことができるような構成になっている。初めに免疫担当細胞の構成や感染防御の機序について学び、それを踏まえて感染防御とは一見関係がないように見えるアレルギー、自己免疫、拒絶反応、がんに免疫系がどのようにかかわっているかを学ぶ。必要に応じてヒト以外の動物の免疫系の特徴についても概説する。

教育方法

教科書の内容に基づいたパワーポイントとWebClass資料を用いた講義形式で行う。各授業の中で授業内容の演習問題と確認作業を行う。

卒業・学位授与の方針と当該科目の関連

〇動物性食品の基礎を理解し、機能性向上や安全性確保に対する専門的技能、能力
〇生命科学に関する専門知識を生かし、人と動物の健康に寄与する能力

授業内容(シラバス)

項目内容担当者
1免疫とは免疫学で学ぶ内容について久保田 浩司
2自然免疫Ⅰ感染直後から働く自然免疫の即時応答について久保田 浩司
3自然免疫Ⅱ多様な誘導型自然免疫応答について久保田 浩司
4B細胞受容体とT細胞受容体Ⅰ抗原受容体の多様性について久保田 浩司
5B細胞受容体とT細胞受容体Ⅱ免疫グロブリンの多様性とT細胞受容体の抗原認識について久保田 浩司
6主要組織適合遺伝子複合体(MHC)MHCの多様性と抗原提示について久保田 浩司
7中間試験第1~6回までの確認試験とその解説久保田 浩司
8T細胞を介する免疫応答適応免疫応答の開始からエフェクターT細胞への分化について久保田 浩司
9免疫記憶とワクチン免疫記憶による二次免疫応答の誘導とワクチンによる感染予防について久保田 浩司
10粘膜表面の感染防御粘膜免疫による特徴的な感染防御について久保田 浩司
11免疫系の過剰反応アレルギー反応の作用機序について久保田 浩司
12B細胞とT細胞の分化抗原受容体の多様性と免疫寛容の獲得機序について久保田 浩司
13自然免疫系と適応免疫系の相互関係自然免疫系と適応免疫系の補完的な関係について久保田 浩司
14がんと免疫系の相互作用がん細胞に対する免疫応答とその制御について久保田 浩司
No. 1
項目
免疫とは
内容
免疫学で学ぶ内容について
担当者
久保田 浩司
No. 2
項目
自然免疫Ⅰ
内容
感染直後から働く自然免疫の即時応答について
担当者
久保田 浩司
No. 3
項目
自然免疫Ⅱ
内容
多様な誘導型自然免疫応答について
担当者
久保田 浩司
No. 4
項目
B細胞受容体とT細胞受容体Ⅰ
内容
抗原受容体の多様性について
担当者
久保田 浩司
No. 5
項目
B細胞受容体とT細胞受容体Ⅱ
内容
免疫グロブリンの多様性とT細胞受容体の抗原認識について
担当者
久保田 浩司
No. 6
項目
主要組織適合遺伝子複合体(MHC)
内容
MHCの多様性と抗原提示について
担当者
久保田 浩司
No. 7
項目
中間試験
内容
第1~6回までの確認試験とその解説
担当者
久保田 浩司
No. 8
項目
T細胞を介する免疫応答
内容
適応免疫応答の開始からエフェクターT細胞への分化について
担当者
久保田 浩司
No. 9
項目
免疫記憶とワクチン
内容
免疫記憶による二次免疫応答の誘導とワクチンによる感染予防について
担当者
久保田 浩司
No. 10
項目
粘膜表面の感染防御
内容
粘膜免疫による特徴的な感染防御について
担当者
久保田 浩司
No. 11
項目
免疫系の過剰反応
内容
アレルギー反応の作用機序について
担当者
久保田 浩司
No. 12
項目
B細胞とT細胞の分化
内容
抗原受容体の多様性と免疫寛容の獲得機序について
担当者
久保田 浩司
No. 13
項目
自然免疫系と適応免疫系の相互関係
内容
自然免疫系と適応免疫系の補完的な関係について
担当者
久保田 浩司
No. 14
項目
がんと免疫系の相互作用
内容
がん細胞に対する免疫応答とその制御について
担当者
久保田 浩司

到達目標

1.免疫学の概念について説明することができる。
2.免疫応答の作用機序について説明することができる。
3.感染防御、アレルギー、臓器移植、がん免疫など免疫系が関わる生体反応について説明することができる。

評価方法

中間試験(40%)と定期試験(60%)の成績により評価する。

準備学習(予習・復習等)

【授業時間外に必要な学習時間:60時間】
予習:授業が行われる教科書の各章を読んでおくこと。
復習:授業の最後に示される演習問題に取り組むこと。演習問題の解説は次回の授業で行う。演習問題以外の箇所も講義毎に配布する資料、ノート、教科書、参考書にて復習することが望ましい。

その他注意事等

授業内容は連続した内容になっているので、欠席・遅刻等で受講しなかった箇所は必ず復習してから次回の授業に臨むこと。
オフィスアワーは基本的に平日12:20₋13:10とする。

教材

種別書名著者・編者発行所
教科書エッセンシャル免疫学 第3版  笹月健彦[監訳] メディカル・サイエンス・インターナショナル笹月健彦[監訳] メディカル・サイエンス・インターナショナル
参考書もっとよくわかる!免疫学河本 宏羊土社
参考書免疫生物学 第9版笹月健彦[監訳]南江堂
参考書Janeway's Immunobiology(第9版)Kenneth Murphy&Casey WeaverGerald Science
教科書
署名
エッセンシャル免疫学 第3版  笹月健彦[監訳] メディカル・サイエンス・インターナショナル
著者・編者
笹月健彦[監訳] 
発行所
メディカル・サイエンス・インターナショナル
参考書
署名
もっとよくわかる!免疫学
著者・編者
河本 宏
発行所
羊土社
参考書
署名
免疫生物学 第9版
著者・編者
笹月健彦[監訳]
発行所
南江堂
参考書
署名
Janeway's Immunobiology(第9版)
著者・編者
Kenneth Murphy&Casey Weaver
発行所
Gerald Science