英文名 | Analytical Chemistry | |
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科目概要 | 動物資源科学科2年後期 [火曜日2時限(週1コマ)]、3群科目、必修、講義、2単位(30時間) | |
担当者 | (◎は科目責任者,※は実務経験のある教員) ◎黒瀬 陽平 | |
講義室 | A31講義室、1061講義室 | |
備考 | 科目ナンバリング:VZ301-FM16 |
科目 | 教科に関する科目(中学校及び高等学校 理科) |
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施行規則に定める科目区分 |
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生命活動とは化学反応の連鎖である。現代の生命科学では分析化学なくして科学的診断を下すことができない。本講義では、分析化学の基礎概念を確認した後、分析化学系の研究室で一般的に使用されている機器分析法を中心として、分析化学の基本原理を理解する。
生命活動に関わる様々な物質を解析するために必要な基本的概念および機器分析法の原理を解説する。
講義形式で行う。毎回資料を配布し、内容のポイントを板書と教科書で説明する。毎回講義内容に関する小問を解き、その後の解説により理解の確認と知識の定着を図る。小テストについては採点結果を伝えると同時に、正答率の低い部分について解説する。
〇動物資源の開発・利用を発展させるための専門的技能、能力
回 | 項目 | 内容 | 担当者 |
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1 | 分析化学の基礎概念 | 有効数字、基本的な量、濃度、密度と比重、測定値の確かさ | 黒瀬 陽平 |
2 | 水溶液、pH、緩衝液 | バイオ系の水溶液、pH、緩衝液 | 黒瀬 陽平 |
3 | 酸塩基平衡 | 酸と塩基、酸塩基滴定 | 黒瀬 陽平 |
4 | 化学平衡 | 化学ポテンシャル(エンタルピーとエントロピー)、平衡定数 | 黒瀬 陽平 |
5 | 機器分析法と分析機器 | 機器分析法と分析機器、血液のpHと緩衝機構、pHメーター | 黒瀬 陽平 |
6 | 分光光度法 | 分光分析法、吸光光度法、蛍光光度法、化学発光 | 黒瀬 陽平 |
7 | 顕微鏡、核磁気共鳴 | 共焦点レーザー顕微鏡、電子顕微鏡、核磁気共鳴 | 黒瀬 陽平 |
8 | 原子スペクトル法 | 原子吸光分析法、プラズマ発光分光分析法、定量分析、小テスト | 黒瀬 陽平 |
9 | 液体クロマトグラフィー・ガスクロマトグラフィー | 種類と理論、高速液体クロマトグラフィー、ガスクロマトグラフィー、クロマトグラムの見方、理論段数 | 黒瀬 陽平 |
10 | 電気泳動 | 電気泳動の原理と種類 | 黒瀬 陽平 |
11 | 核酸分析 | DNAシークエンシング(従来型、次世代型)、エピゲノム解析 | 黒瀬 陽平 |
12 | 電気化学測定・マイクロチップ | 電気化学測定・マイクロチップ(バイオチップ、μ-TAS) | 黒瀬 陽平 |
13 | 酵素活性測定法・免疫測定法 | 酵素反応速度論、ミカエリス定数、イムノアッセイ | 黒瀬 陽平 |
14 | 質量分析と同位体分析 | 質量分析法(MS)、同位体、放射性同位体と安定同位体の利用 | 黒瀬 陽平 |
生命科学分野における分析化学の基礎的な理論および測定装置の原理を理解することができる。
出席については学生便覧を参照のこと。
講義の前半と後半の計2回、小テストを実施することにより理解度を評価する。
小テスト(20%)と定期試験(80%)によって総合評価する。
【授業時間外に必要な学習の時間:60時間】
予習:シラバス記載の講義内容のキーワードについて、教科書と参考書を利用してその内容および理解できない点を確認する。
復習:講義で理解できなかった点を中心として、配布資料、教科書、参考書を利用して疑問を解消する。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 生命科学のための分析化学 | 伊永隆史 編著 | 化学同人 |
参考書 | クリスチャン分析化学Ⅰ基礎編 | Cary D. Christian | 丸善 |
参考書 | 生命科学のための基礎化学 | 原田義也 | 東京大学出版会 |