| 英文名 | Animal Biochemistry | |
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| 科目概要 | 動物資源科学科３年前期 [金曜日2時限(週1コマ)]、３群科目、必修、講義、２単位(30時間) | |
| 担当者 | (◎は科目責任者，※は実務経験のある教員) ◎折野 宏一 | |
| 講義室 | 111講義室、113講義室 | |
| 備考 | 科目ナンバリング：VZ301-BA15 | |
| 科目 | 教科に関する科目（中学校及び高等学校 理科） |
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| 施行規則に定める科目区分 |
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生命活動を維持するための普遍的な物質代謝およびエネルギー代謝並びに動物の臓器特異的な代謝について理解し、生体の精緻な代謝ネットワーク全体を俯瞰することにより生命現象に対する生化学的な考え方を身につけることを目標とする。生命科学や医学と接点を持つ動物資源科学に関する高い専門的能力と、人間社会に貢献するための問題解決能力を身に付けさせる。
生化学とは高等動物、植物、微生物などあらゆる生物に共通な過程を理解する学問であり、その根底にある生体分子の動きを究極的な化学物質の言葉で表現することを目的とする。
動物資源科学科学生全員を1クラスとして対面授業で行う。授業は教科書並びに自作の資料を使用する。視覚的理解が必要なものに関してはパワーポイントを用いる。授業の理解度を確認するために中間試験と定期試験を行う。中間試験後の大事なポイントは随時説明する。中間テストにおいては次の授業で特徴的な見解や誤解についてコメントする。
◎生命科学を理解し、豊かな教養と高い倫理観に基づく自立的な思考力と問題解決能力
| 回 | 項目 | 内容 | 担当者 |
|---|---|---|---|
| 1 | 酵素1 | 酵素分子、酵素の分類と酵素番号、補因子（「酵素」第６章、「水溶性ビタミンの化学と機能性」第１７章） | 折野 宏一 |
| 2 | 酵素2 | ミカエリス・メンテンの酵素反応速度論、酵素阻害およびアロステリック酵素（「酵素」第６章） | 折野 宏一 |
| 3 | 解糖系1 | 糖質の化学ならびに食餌糖質の消化と吸収（「単糖の構造」「オリゴ糖」「多糖」第４章、「食餌糖質の消化と吸収」第７章） | 折野 宏一 |
| 4 | 解糖系2 | 解糖系の構成と枝反応ならびにその意義と調節（「解糖」「解糖と糖新生の制御」第７章） | 折野 宏一 |
| 5 | 酸化的リン酸化1 | クエン酸回路の構成と意義（「クエン酸回路」第８章） | 折野 宏一 |
| 6 | 酸化的リン酸化2 | 呼吸鎖の構成（「酸化的リン酸化」第８章） | 折野 宏一 |
| 7 | 酸化的リン酸化3 | 酸化的リン酸化によるATP合成ならびに呼吸調節と脱共役（「酸化的リン酸化」第８章） | 折野 宏一 |
| 8 | 糖質代謝1 | グリコーゲンの合成と分解経路およびその調節（「グリコーゲン代謝」第７章、「細胞内情報伝達」第１５章） | 折野 宏一 |
| 9 | 糖質代謝2 | 糖新生経路および糖新生の調節（「糖新生」「解糖と糖新生の制御」第７章） | 折野 宏一 |
| 10 | 糖質代謝3 | ペントースリン酸経路の構成と意義（「ペントースリン酸経路」第７章） | 折野 宏一 |
| 11 | 脂質代謝1 | 脂質の化学ならびに食餌脂質の消化吸収と輸送（「脂質の構造」第３章、「食餌性脂質の消化と吸収」「トリアシルグリセロールの合成・輸送・分解」第９章） | 折野 宏一 |
| 12 | 脂質代謝2 | 脂肪酸合成ならびに新規合成脂質の輸送（「脂肪酸の合成」「トリアシルグリセロールの合成・輸送・分解」第９章） | 折野 宏一 |
| 13 | 脂質代謝3 | 揮発性脂肪酸ならびにケトン体の生成と利用（「食餌糖質の消化と吸収」「糖新生」第７章、「ケトン体の生成」第９章）） | 折野 宏一 |
| 14 | アミノ酸代謝 | アミノ酸代謝と尿素回路（「アミノ酸の分解と合成」「アミノ酸窒素の利用と処理」第１０章） | 折野 宏一 |
（1）酵素、酵素反応、補因子および酵素阻害について説明できる。
（2）糖質代謝について説明できる。
（3）クエン酸回路と酸化的リン酸化について説明できる。
（4）脂質代謝について説明できる。
（5）アミノ酸と窒素化合物の代謝について説明できる。
（6）代謝の臓器分担と相関について説明できる。
（7）細胞内情報伝達について例を挙げて説明できる。
試験で評価する（中間試験５０％、定期試験５０％）。
【授業時間外に必要な学習 の時間：60時間】
予習：教科書「獣医生化学」を各自購入して、各回の授業内容に関連する箇所を読んでくること。各章の該当箇所は授業内容に記載してある。
予習・復習：わからない点があったら、オフィスアワーやメールを利用して、積極的に質問すること。図書館に「目で見る生化学入門」（全６巻）のビデオがあるので、予習・復習に利用してください。
物質名を正確に覚え、予習復習をきちんと行うことにより生物が生きている分子的なメカニズムが見えてきますので、焦らず時間をかけてじっくり勉強してください。
| 種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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| 教科書 | 改訂 獣医生化学 | 横田 博、木村和弘、志水泰武 編 | 朝倉書店 |
| 参考書 | ストライヤー生化学 (第８版) | 入村達郎他監訳 | 東京化学同人 |
| 参考書 | 分子細胞生物学 (第8版) | H. Lodish他著 石浦章一他訳 | 東京化学同人 |
| 参考書 | キャンベル・ファーレル生化学 (第６版) | 川嵜敏祐監訳 | 廣川書店 |
| 参考書 | レーニンジャーの新生化学 (第7版, 上・下) | 山科郁男監修 川嵜敏祐編集 | 廣川書店 |
| 参考書 | 生化学辞典（第４版） | 今堀和友、山川民夫監修 | 東京化学同人 |
| 参考書 | リッピンコットシリーズイラストレイテッド 生化学（原書7版） | 石崎泰樹 丸山敬 監訳 | 丸善出版 |